副赤氏の考察に対する篠山先生の反応と個人的見解

個人的見解も加えてまとめました。
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篠山半太 @SHINOYAMA_Hanta

ここはそのまんま、パト2ですね。 QT @ATOR86: あと銃撃を受けているという報告を受けているにもかかわらず、「対応を協議中だから現状維持」を指示する指揮所も相当なマヌケだと思います。

2013-05-28 00:49:34

副赤@9/24 ぱんあ43 C-20 @ATOR86

(殺る気満々で)敵の銃火の只中にいる現場指揮官の首根っこを引っつかんで「いいからさっさと後退しろボケ」と指示するべき連中が、「現状を維持しろ」つまり「そのまま黙って撃たれ続けろ」と命令するのはどう考えてもおかしい話です。

2013-05-27 23:27:39
篠山半太 @SHINOYAMA_Hanta

@ATOR86 まんまパト2ですね。柘植がブチ切れるのも無理ありません。

2013-05-28 00:52:12

副赤@9/24 ぱんあ43 C-20 @ATOR86

作中においてこの事件は「無理解な上層部とシビリアンコントロールに翻弄され、命を落とした自衛官たちとその上官」という悲劇として描写されています。 確かに悲劇だと私も思います。

2013-05-27 23:31:37
篠山半太 @SHINOYAMA_Hanta

@ATOR86 「戦線から遠退くと、楽観主義が現実に取って代わる。 そして最高意志決定の段階では、現実なるものはしばしば存在しない」という言葉を地で行っておりますな。

2013-05-28 00:54:44

副赤@9/24 ぱんあ43 C-20 @ATOR86

まだ言いたい事は掃いて捨てて馬に食わせる程あるのですが、とりあえず最後に一つだけ。 前の法解釈も含め、こんな稚拙な文章しか書けないから我々に「部隊勤務経験無し」って言われちゃうんですよ、篠山さん。

2013-05-27 23:37:37
篠山半太 @SHINOYAMA_Hanta

@ATOR86 「一般的な部隊指揮官としての能力不足」「(仮に法制が現実のものであった場合)の法解釈の齟齬」については仰るとおり。前者は作劇優先、後者は「作中での法制違い」と認識しております。ポリティカルフィクションとは、既に起こったことについてIFを設けるのが王道です。

2013-05-28 01:02:51
篠山半太 @SHINOYAMA_Hanta

お疲れ様でした……。 QT @ATOR86: 以上です。寝る!

2013-05-28 01:03:08
篠山半太 @SHINOYAMA_Hanta

@ATOR86 具体的に申しますと、特措法§17-2「ただし、生命又は身体に対する侵害又は危難が切迫し、その命令を受けるいとまがないときは、この限りでない。」などの文言が作中には存在しません。

2013-05-28 01:12:21
篠山半太 @SHINOYAMA_Hanta

お疲れ様でした……おやすみなさいませ。 QT @ATOR86: 以上です。寝る!

2013-05-28 01:13:13

篠山半太 @SHINOYAMA_Hanta

繭川巴の生き様は、「退かぬ、媚びぬ、顧みぬ!!」。まっとうな自衛官でないことは、重々承知。

2013-05-28 01:17:09

個人的見解

以前私が行った書評と、今回の副赤氏の考察を踏まえた、個人的な見解です。
以下、過去に行った書評と議論

まとめ Amazonレビューを踏まえた篠山せんせに対する書評 やってみました。 6387 pv 47 4 users
まとめ 篠山せんせに対する書評からの、篠山せんせとの対話 元まとめはこちら Amazonレビューを踏まえた篠山せんせに対する書評 http://togetter.com/li/434328 4168 pv 18 2 users

過去の書評を踏まえた個人的見解

 本を読んでいた当時の私の書評では、おおまかに
①ストーリーの重要部分の希薄さ
②主題と表現の不一致
③異常性のキャラクターへの転嫁
という三要素が主題でした。
(詳しくは関連まとめを参照してください。)

 これに賛同されるかどうかは、各人の知識量や、何に重きを置いて読むかによって別れるところかと思います。僕は僕で、一読者として真摯にこの作品を読み解いたつもりです。

 さて、今回の副赤氏の考察は、この作品を知る人々に新しい観点をもたらしたものと思います。それは、実際の現実との違いから迫った書評という形で示されました。(まとめを全てご覧になった方は、きっとより多くの知識と多様な観点を得た事だと思います。)

 篠山先生が自ら進んで行った解説も含め、改めて僕がこの作品に対して抱いたのは、当初の書評の大部分を占める三要素でした。

 しかし、作品の出来が(少なくとも僕にとって)満足いくものではなかったことは、僕は悪いことだとは思いません。

 そう簡単に誰もが感嘆する名作品など出来はしないからです。(そもそもこれはデビュー作ですから、尚更でしょう。)
 僕は殆ど酷評に近い書評を書いたと思いますし、副赤氏もそのような考察を行っていると思います。しかしそれは、裏を返せば、真摯に作品を読み解こうとしている読者がいるということでもあると思うのです。(きっと、そのような読者は他にもたくさんいるだろうと思います。)

 篠山先生が、諸々の問題の渦中にいたということは、もしかしたら完全には拭えないことかもしれません。しかし、それは作品には無関係なことだとも思うのです。

 僕は、もし篠山先生がそのような真摯に作品を読み解こうとした読者たちに応えたいと思うのなら、また彼が、作品に対して熱く語り続けるほど、作家であり続けたいと思うのなら、彼がすべきなのは、自身の描きたかった作品の真の姿をアピールすることではなく、また不十分な表現の補完を一人一人に訴えかけることでも無く、次の作品を作り上げることだと思います。

 そうすることでしか、読者に応え、作家であり続けることは不可能だと思うからです。

 これをもって僕の個人的見解を締めくくります。