漫画家志望者あるある2
- Hirohisatanaka
- 43097
- 39
- 13
- 4
#漫画家志望者あるある 30分のアニメーション 短編小説と共に僕たちの要約力、プロット作成能力に非常に為になるのは30分の一話完結型アニメーションです。あれは段落分けをすると短編漫画と同じぐらいです。アニメーションは、集中して、一回の視聴でプロットに起こす訓練を勧めます。
2013-05-30 00:24:56#漫画家志望者あるある すっごい疲れるけど アニメーションの一発要約は僕たちの反射神経を鍛えます。小説は熟読しながら、何度も読み返して丁寧にまとめ、アニメーションは一発でガバッとまとめます。どちらもすごく集中しないと出来ないので大変疲れます。が、良いトレーニングになります。
2013-05-30 00:28:11#漫画家志望者あるある まとめ 今日も長くなりました。プロット、ネームを作るのに要約力はとても大事。それはトレーニングで鍛えられる。具体的には短編小説と30分のアニメーションを使う。そのストーリーの潮目を見極める能力とストーリーを大枠で掴む能力はみなさんの役に必ず立ちます。
2013-05-30 00:33:06ネーム描いてると段々テンションが下がってしまって『何か違う』となる方へ。私自身がこちらなのですが、描いてる最中は一旦不安を無視して描き上げると意外と取り越し苦労で済むこともあります。ご自身の物語を信じてください。以上、改編しては評価を下げる志望者でした。 #漫画家志望者あるある
2013-06-02 06:26:39#漫画家志望者あるある 何故「教科書通りに作ったつまらない漫画」になるのか 先日の浦沢直樹さんのテレビ観ました?僕は偶然観れたのですが。大変面白かったというか、勉強になりました。創作のヒントが沢山あったような気がします。 一番の収穫は、上記の謎が自分の中でわかったこと。
2013-06-02 13:58:09#漫画家志望者あるある 漫画の教科書通りに作っているのに まず僕の経験則で漫画は教科書通りに作っても面白くならないと断言しておきます。教科書通りに作って面白くなるなら、原作は全部編集者さんたちが自分で書いちゃうと思います。だって、編集者さんたちは物語の理屈に詳しいから。
2013-06-02 13:59:51#漫画家志望者あるある 描きたいシチュエーションを作る 昨日の浦沢さんのテレビで一番面白かったのは、彼がストーリーに関係なく、自分の「描きたいシーン」だったり、「描きたいシチュエーション」のラフを見せてくれていた事。あれがまずあるから、彼の漫画は面白いのだと思いました。
2013-06-02 14:00:58#漫画家志望者あるある 自分の「面白い」はホントに面白いか 浦沢さんは、彼が考える、あるいは「見えちゃった」面白いシチュエーションが、他の人では代えが効かないレベルで面白いのだと思います。だから、どんなに忙しくても編集者たちが彼を詣でる。僕たちの場合はどうか?
2013-06-02 14:01:40#漫画家志望者あるある 代えが効かないレベルか いきなり浦沢さんレベルの発想は無理だと思います。が、僕たちは自分の原稿の中に、編集者が「これは代えが効かないかもしれない」と思うレベルの発想だったりキャラクター性だったりシチュエーションだったり小ネタがあるか。
2013-06-02 14:02:42#漫画家志望者あるある 繰り返しますが 職業的編集者は経験値があるから、やろうと思えば僕たちレベルの構成だったら自分で出来るんですよ(プロレベルでの緻密な内部構成は別)。僕たちは破たんのない構成で必死になって、代えが効かないレベルでの発想をロストしてませんかね?
2013-06-02 14:04:05#漫画家志望者あるある もちろん構成も大事です! 代えが効かない発想と緻密な構成は、漫画を面白くする両輪だと思います。僕たちはその両方が一定以上のレベルでできないとプロになれないと思います。逆に、それができた人がプロになるのだと思います。浦沢さんを見て、改めてそう思いました。
2013-06-02 14:06:15#漫画家志望者あるある まとめ 他人が真似できない「面白いシーン」や「面白いシチュエーション」を作るのはとても大事。そういう発想がない漫画を描いても、面白い漫画にはならない。ただ、緻密な構成も大事で、面白い発想の飛躍と緻密な構成は面白い漫画の両輪になる。
2013-06-02 14:11:44#漫画家志望者あるある 読者を励ますのが上手い漫画家になろう 短編漫画の山場の目的は詰まるところ、①読者に夢を見せる、か、②読者を励ます、のどちらかなのだと考えています。それ以外にありますかね? 僕の教え子でプロになって行く子たちは、このどちらかが上手い事が多いです。
2013-06-02 23:03:58#漫画家志望者あるある 安西先生とか 井上雄彦さんは凄すぎる面が多いのですが、「スラムダンク」の有名な安西先生のシーンとか、読者を励ますのが上手い作家さんだと思うんですよね。だって、あの安西先生の言葉で、この現実の世界で怪我でバスケを諦めそうな青年ががんばったりするんですよ。
2013-06-02 23:08:19#漫画家志望者あるある ブルーハーツ 漫画とはズレますが、ブルーハーツの「終わらない歌」とかを、この「励ます」という視点で聞き直してみてください。聴いてる人が感情移入して励まされる仕掛けが本当によく出来てます。漫画と歌詞は、抽象度が全然違うので単純な比較は危険ですが。
2013-06-02 23:11:30#漫画家志望者あるある みんな励まされたがっている 有名な動画、「ボクを奮い立たせてくれる言葉」とかもそうです。今の時代は、ほとんどの人が疲れていて、励まされたり、癒されたり、自分を肯定して欲しがっているように思えます。思いません?みなさんも誰かに励まされたくないですか?
2013-06-02 23:15:25#漫画家志望者あるある ただ、直球はダメ ただ、面倒くさい事に、僕たちは「励まし」に慣れてしまっているというか、そういうわかりやすい直球の励ましにイラっとする傾向にあると思います。例えば、今、金八先生にベタに励まされたいですか?僕は嫌だ。そう、今の人は面倒くさいんです。
2013-06-02 23:19:49#漫画家志望者あるある 「励まし上手」 僕が「励ましに上手くなる」というのはそういう意味です。みんな励まされたがっている。けど、ベタで直接的な励ましは嫌なんです。上手い事、表面上は励ましている感じではなく、上手に励まされたがっているのです。これは若い子ほどそうだと思う。
2013-06-02 23:23:39#漫画家志望者あるある ホンダのCM ちょっと前のホンダのテレビCMに対するネット上の反応にショックを受けました。「負けるもんか」というCMです。僕はあれに大変感動して観る度に泣いていたのですがネット上の主な反応は「狙ってるよね」「いかにも広告屋が作ってるよね」でした。
2013-06-02 23:28:22#漫画家志望者あるある 相手を理解して心から励ます えー!って思いました。みんな目が肥てるんだなぁとカルチャーショックを受けました。さて、そんな時代に僕らは読者をどう励ませばよいのだって話です。これはあくまで僕の個人的な考えですが。「相手をよく理解して、心から励ます」です。
2013-06-02 23:33:23#漫画家志望者あるある 矛盾 言っている事に矛盾がある事を理解しているつもりです。だって、金八先生も相手を凄く理解して心から励ましているから。でも、金八先生というキャラクターはもう残念ながら僕らの悩みや心根を理解出来ないんですね。あれはあの時代の若者を理解する金八なのです。
2013-06-02 23:36:18#漫画家志望者あるある なので「今」を把握する なので、僕たちはこの2013年の日本に生きるそれぞれの対象読者、少女漫画だったら今の少女、青年誌だったら今の青年がどういうマインドで生きていて、何を言えば読者が「この人は自分を理解してくれている」かを把握する必要があります。
2013-06-02 23:39:08#漫画家志望者あるある あとは全力で励ます 繰り返しますが、今の読者は本当は励まされたくて仕方ないのです。なので、「この人は自分を理解してくれている!」の後は、実は、金八と同じ要領でよいのですね。ポイントは、心から励ます、応援する、をどう演出するかだと思います。
2013-06-02 23:56:28#漫画家志望者あるある 究極は「聖書」 ここまで考えると「聖書」ってまさにバイブルだと思います。キリストの生き様は2000年に渡って主に西洋の人々を励ましてきたんです。あの中には、人間が普遍的に励まされる仕掛けが詰まってます。そういう目的で本気で聖書を読むのはどうでしょう?
2013-06-02 23:57:03#漫画家志望者あるある まとめ 現代の人々は励まされたがっている。しかし、直接的な励ましを嫌がる傾向にある。まずは読者に「この人は自分をわかってる」と思わせる。その後は全力で励ます、応援する。「聖書」は鉄板。です。これがもしかしたら、読者と会話をする事なのかもしれません。
2013-06-02 23:58:18