奥行きへの眼差し

こうせんさんの頭の中(ハァトいっぱい)
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半田広宣 @kohsen

常に現在を刷新していく継起する時間と、それらの諸継起を連続性として把持している純粋持続の関係性は自他における奥行きと幅の交差配列に深く関係しているように思える。つまりは、他者の奥行きは自己にとっては直線に見え、他者から見ればその逆のことが起こっているということだ。

2013-05-18 11:08:29
半田広宣 @kohsen

量子力学の不完全性は世界を幅でしか見ない空間認識のスタイル、つまり時空という概念から派生しているのだろう。そこでは点(奥行き=持続)は無理矢理に幅(時間)へと変換され、特異性=唯一性としての奥行きは姿を消す。世界がのっぺらぼうのようにすべて一般化されてしまうわけだ。

2013-05-18 11:12:51
半田広宣 @kohsen

量子世界自体は特異性=唯一性が織りなす、いわば内的原理、能産的原理であるにもかかわらず、それを時空において外的原理、所産的原理のように見まがうこと。この思い込みの中に量子世界を不可解なものにしているすべての元凶がある。

2013-05-18 11:17:10
半田広宣 @kohsen

OCOT情報は幾何学的観念の力のことを「形質」と呼ぶが、現在の人間はこの形質を本来の働きとは反対に使っていると言う。つまり、本来の形質は奥行き、つまり精神の中に息づいているのだが、今の人間はそれを幅側へと回転させているということだ。世界を尺度で見る体制も、この世界の総幅化による。

2013-05-18 11:23:49
半田広宣 @kohsen

この形質の転倒した使用法において生まれているものが精神の影としての「付帯質」と呼ばれるものなのだろうと思う。わたしたちが純粋に精神の世界を求めたいのであれば、わたしたちは幅化した空間をすべて奥行き側へと反転させて見る眼差しを養わなければならない。

2013-05-18 11:29:07
半田広宣 @kohsen

幅化した世界においてx,y,z,tという四つの直交性があるのならば、これらをすべて奥行きへと変換した世界にも当然、四つの奥行き(眼差し)の直交性が存在することだろう。これらを内観できたときにはじめて、わたしはわたしというものの由来を知ることができるのではないかと感じている。

2013-05-18 11:40:04