- gosakuandyeti
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死因は自殺でなくて、過失による窒息死で、死後、既に一週間程経過していて、部屋の中は、酷く汚れて、耐え難い異臭が漂っていたそうです。
2013-05-28 22:09:30酒と薬物の多量の摂取で、体の自由を奪われて、起き上がる事が出来ずに、嘔吐しながら部屋の中を這いずり回って、血も吐いていたようで、
2013-05-28 22:11:29と、まあこんな話を聞かされて、ついでに、「その怨霊のいる部屋っていうのがねぇ、どうもねぇ、あなたのアパートの近くらしいのよ」
2013-05-28 22:13:57と教えられて、驚くのと同時に、(待ってよ、それって、ブラインドの下がった真向かいの部屋の事なんじゃないかな・・・)と、ふっと思った。
2013-05-28 22:14:27ブラインドを下ろしておけば、空き部屋かどうかわからないし、外から幽霊が見える心配もない・・・・か。なるほど、それで向かい合ってる私の部屋は、家賃が安い訳なんだ)
2013-05-28 22:15:33見ないようにしようと思っても、狭い室内ですから、どうしても窓が視界に入ってしまって、必然的に、向かいの窓のブラインドが見えてしまう訳で、例の話を思い出してしまう。
2013-05-28 22:17:00かといって、越して来たばかりで、またすぐ引越しをする余裕なんてないし、なんといっても家賃が安いというのもすてがたいんで、引越すかどうかは、おいおい考える事にした。
2013-05-28 22:17:28そして、そんなある晩、同僚たちとの飲み会があって、ほろ酔気分で部屋に帰るなり、すぐに横になりたくて、着替えをしようと、ふっと視線が閉め切った硝子窓にいくと、(?!)
2013-05-28 22:18:00(・・誰かいるんだ・・・・。部屋の中を動いてる・・・)で、窓の脇に寄って、気付かれないように、そっと様子を窺うと、それは、ブラインドの隙間から洩れる明かりではなくて、ブラインドを指で広げて、そこから2つの目がジッと覗いていた。
2013-05-28 22:19:40小さな明かりを一つつけて、着替えを済ますと、蒲団に入って、目をつむっているうちに、酔いも手伝って、いつしか眠ってしまったんですが、夜中を回った頃に、息苦しさで目が覚めた。
2013-05-28 22:21:55