サンキュータツオ @39tatsuo さん、「激おこプンプン丸」を考える。

TBSラジオ「東京ポッド許可局」などで語られた、「激おこプンプン丸」という言葉について、学者でもあるオフィス北野所属の芸人・サンキュータツオさんのツイートをまとめました。
0
サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

先週の『東京ポッド許可局』であったり、本日のスカイロケットカンパニーでも話した「激おこプンプン丸」について、改めていろいろ考えた。まず語構成がおもしろい。漢字(字音形態素)「激」+和語の略語「おこ」+カタカナ擬態語「プンプン」+接尾辞「丸」。もうクリエイティビティしかない!

2013-05-27 23:40:22
サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

とくに今日は「丸」の造語力について語ったわけであるが、理論上は「超興味シンシン丸」「爆心臓ワクテカ丸」「大患部ムクムク丸」など、「~丸」化することにより若干の「かわいい」上乗せ度合が高まる。あと、擬態語+「丸」によって人称化しているので、格段に「人」や「自分」に使いやすくなる。

2013-05-27 23:44:55
サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

大修館書店『明鏡国語辞典』で「丸」を調べた。「丸」は本来の意味の派生として、接頭辞「丸一日」「丸五年」「丸損」「丸もうけ」「丸焼け」「丸かじり」などがあり、接尾辞としては「氷川丸」などの船の名、そして人名、刀剣、犬の名につけられる、と。「牛若丸」「村雨丸」など!すげえぜ「丸」!

2013-05-27 23:48:22
サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

つまり「丸」という言葉が、ここへ来て新しいステージに入ってきている。「激」の造語力は万人の知るところであるが「丸」は今後汎用性の高い接尾辞として「人称化」する語となるかもしれない。一時的にでもそうなると面白い。少なくともこの2013年にはその成否の瞬間に立ち会えている!

2013-05-27 23:52:08
サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

人の名を「~の字」と言ったりするところを「~丸」といったり、「~君」や「~さま」では表現できなかった部分を「~丸」と表現したりもありうる。特筆すべきは活用を考えず、「的」や「性」とおなじく「一日働いた丸」とか「足痛い丸」とか動詞や形容詞とも接続できるという点。「~丸」やばい!

2013-05-27 23:55:31
サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

そうですよね! 「月天承知之介」もそうだ! 介は「の介」だけど、「~丸」はそのまま「丸」に接続できるという活用を考えなくてよい利点が! RT @beef_or_beef @39tatsuo 介も同じ用例で使います。ごはんたべるの介。もう寝るの介。

2013-05-27 23:57:10
サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

めっちゃ怒っている人に言うと、バカにしてる感じになりますが、「かわいい化」(萌え化)はしていることになりますね。 RT @mrtmskz @39tatsuo ということは「激おこぷんぷん丸」は人の名前としても通用するということですか?よく怒っている人に名付けるのはいいでしょうか?

2013-05-27 23:58:03