どふ鰐リレー  ( ゚+++゚ )(▼д▼)ミンゴさんのプロポーズ大作戦!

※for only 腐女子  でもRにはしないつもり! 舞台は頂上戦争〜2年後の間あたり。 クレハ→霜月→つるかめ→乃夜→百旗→わにタン 続きを読む
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クレハ@ @KurehaKureha23

@simotuki_1109 男はいつにも増して大きなスマイルを顔に張り付けていた。 何の音沙汰もなく会えなかった日々。だがこうして居所を掴めたからにはこっちのモノである。ピンクのファーコートに身を包ませた男は、特別なプレゼントを片手にとあるホテルの扉を勢い良く蹴破った。

2013-05-31 11:02:22
霜月@金組受付嬢 @simotuki_1109

@turukame__ 突然の来訪者に驚く様子もなくソファーに座る相手といえば、唇に挟んだ葉巻から紫煙を燻らせ眉間に皺をきゅっと寄せて高飛車な金の瞳で一瞥をくれる「まァそう怒るなって。久しぶりのお前にいいもん持って来たんだからよ」大きな手に握られた装飾箱にちらりと視線が興味を示す

2013-05-31 20:26:08
つるかめ @turukame__

@noyoru 「お前の身辺の探り方には品がない。迷惑だ」クロコダイルは怒りに震えていた。先の戦場では場所も弁えず口説かれ、その上金に糸目を付けぬローラー捜索だ。小国が買える程の懸賞金の噂も聞いた。ビジネスの相手にここまでする馬鹿などいない。醜聞が世界中に喧伝された様なものだ。

2013-06-01 09:20:16
の夜 @noyoru

@Dogsclock 一方で、そこまでして探されたという事実を喜ぶ自分も僅かだが確かに存在していた。ドフラミンゴが持つ自分への箱にもほのかな期待を寄せてしまう。クロコダイルはそんな心中に舌打ちした。ドフラミンゴはクロコダイルの視線を感じ取ったのかクッと小首を傾げて笑みを深くする。

2013-06-01 11:08:27
ももまた @Dogsclock

@wantanop12 「物好きだなお前ェはよ」可愛い仕草に渋面を和らげ、仄かな期待を含む苦笑に替えると向かいの席を顎で指す。途端ガニ股にスキップが混ざる様が可笑しくて仕方ない。華美でない包みは此方の好みに合わせてか。「で?」クロコダイルは背をソファに深く沈めた侭で話を促した。

2013-06-01 20:02:41
わにタン@時々ふぁぼり人 @wantanop12

@KurehaKureha23 ドフラミンゴの手にした装飾箱はアンティークの打ち出し細工がなされた柄模様も美しい箱だった。自信満々な様子から相当価値のある中身と思われる。戦場であれほど素気無くしたにも関わらずこうしてまた居所を突き止めてまで会いに来る男。 いいもの…宝石だろうか?

2013-06-02 01:45:56
クレハ@ @KurehaKureha23

@simotuki_1109 「なんだと思う?」いつもと同じ楽しそうな声色。どうせいつものような宝石の類だろうと口にすれば「残念!」と白い歯を見せ笑う。回りくどいやり方に対し舌打ちするクロコダイルを宥めるように男は装飾箱をそっと開いた。「懐中時計?」そこには古びた懐中時計が。

2013-06-02 14:56:27
霜月@金組受付嬢 @simotuki_1109

@turukame__それは本来の輝きを失い煤け永の時を刻んだ事を窺わせる品だった。だが不思議と心惹かれ思わず右手を伸ばす。金の冷やかさと思ったより感じる重厚感。ステムを押し時計を開けばダイアルには美しい月と日の満ち欠けとダイヤの星が瞬く装飾があり、その美しさに瞳が奪われた。

2013-06-03 00:07:03
つるかめ @turukame__

@noyoru 見紛うことなどない。まだルーキーと呼ばれていた頃に白ひげが寄越したものだ。意地を張り突き返したその内蓋にはクロコダイルと白ひげ名が記されている。目の前の男を見た。こいつは白ひげとの過去を疑い、嫉妬していた筈だ。「お前の過去も全部ひっくるめて、俺にはお前が必要だ」

2013-06-03 00:50:15
の夜 @noyoru

@Dogsclock 思案していたクロコダイルは、ドフラミンゴの真摯な声音に意識を戻され、懐中時計から目線を外す。声音と同様のまなざしに心臓が跳ねる心地がした。「そして、全部ひっくるめたお前を包んでやれるのはおれだけだ」「……」「…なァ、お互いに必要ならばおれ達…」

2013-06-03 20:15:34
ももまた @Dogsclock

@wantanop12 す、と挙げられた掌にドフラミンゴは続く言葉を遮られた。その向こうには見馴れた強い光を放つ瞳。クロコダイル特有の武装の笑みだ。「クハ、」呆れた風の笑いと共に吐き出されたのは重い溜息。「いいか、何度も言ったと思うが、お前と組むつもりは無ェ」「クロコダイル、」

2013-06-04 01:04:49
わにタン@時々ふぁぼり人 @wantanop12

@KurehaKureha23 想像はしていたが、やはりクロコダイルは一筋縄ではいかない。今、この雰囲気でどうすれば組むなどという話になるのだろうか。重い溜息は仕様なのか?いや、よく見れば睨むように見つめてくる瞳は僅かだが揺れている。意思が伝わっていないわけではないのだ。

2013-06-04 01:18:22
クレハ@ @KurehaKureha23

@simotuki_1109 「俺は自分よりも弱い奴の下につく気はさらさらねぇって言っているだろう?」珍しくドフラミンゴから”スマイル”が消え、真摯な表情で真っ直ぐクロコダイルを見つめる。(何を考えているのだ、この男は…。こんなモンを今更…何処で…?)「クロコダイル」男が口を開く

2013-06-04 21:47:30
霜月@金組受付嬢 @simotuki_1109

@turukame__ 「分かったよ。…そんなに俺の事が信用できねぇってなら、オメェに手の内を見せてやる」心を隠す色硝子が取り払われ、射抜くような瞳がドフラミンゴの本気を示す。逆にクロコダイルは瞳孔を強く引き絞り猜疑心をぶつける。だが常に黒い噂を纏う男の手の内には感興をそそられる

2013-06-05 10:39:59
つるかめ @turukame__

@noyoru 右手を掴まれ、抗議する間もなく唯一空いた薬指に重量感のあるリングが填められた。「愛してる、俺と結婚してくれ!お前に相応しい世界で一番でけぇピンクダイヤを用意した!世界で一幸せにする!」本気の視線と声、そして指の重み。頬が熱い。心臓がでたらめに脈打ち息も出来ない。

2013-06-05 10:53:37
の夜 @noyoru

@Dogsclock まるで海で溺れかけてるよう。浅い呼吸を繰り返し、ようやく言葉を告げるため戦慄く唇を開く。「ふ…ふざけんじゃねェ…同盟を結婚などと言い替えるなんざ鳥肌が立つ…気持ち悪ィ!時計で弱みを握ったつもりか?それで優位に立ったつもりか!おれの全てを知ったつもりか!!」

2013-06-05 22:49:11
ももまた @Dogsclock

ダイヤが薬指の震えに合わせて煌めいている。手首を更に強く握り締め、絶対逃さない。「よく聞けよ?この時計を見つけた時俺は妬いた、お前の過去全てに嫉妬したよ。手に入れたのも壊す為だ」固く閉じた目が見開かれ怯えた瞳が俺を捉える。「確かに俺はお前の全てを知らない、だがな、いいんだソレで」

2013-06-06 01:06:37
わにタン@時々ふぁぼり人 @wantanop12

@KurehaKureha23 「これから先の未来を俺たちで作っていけばいい」いつもと違う声音で囁くように問いかけてくるドフラミンゴ。「…俺のプロポーズ、うけてくれるよな?」…思わず、頷きそうになって我に返る。あ?今、なんて言った?時計を壊す為に手に入れただと!?冗談じゃねェ!!

2013-06-06 02:22:58
クレハ@ @KurehaKureha23

@simotuki_1109 クロコダイルは思い切り右手を振り払い、沸々と湧き上がる怒りとやはりどうしても拭い去れない猜疑心を固めた瞳を称えた上でソファに腰掛けたままドフラミンゴの脛を革靴の先端で蹴り上げた。本当ならばその急所を狙い打ちしたい所だが残念ながら3m越えの股間は遠い。

2013-06-06 21:18:07
霜月@金組受付嬢 @simotuki_1109

@turukame__「っく…痛ってェなぁ」大げさに痛がる素振りを見せるも口元には笑みが浮かぶ。「なぁ、一体俺のなにが気に入らねぇってんだよ」口調は一転して変わり剣呑な色を含ませた瞳に刺される。2人を隔てるテーブルを長い足が取り払い、腕を握りしめたままのドフラミンゴが眼前で跪いた

2013-06-07 11:18:22
つるかめ @turukame__

@noyoru 「素直になれとは言わねぇよ。お前の我が侭も強がりも、俺にだけは全部隠すな」恭しくダイヤの付け根にキスをひとつ。愛情と思いの強さで声が震えるのも息が詰まるのも、相手がクロコダイルだからだ。「お前の全てを俺が丸ごと受け止めてやる」もう一度誓いのキス。「お前が、好きだ」

2013-06-07 14:12:44
の夜 @noyoru

@Dogsclock クロコダイルは揺れる瞳を刹那の間まぶたで隠す。彼の表情に気を取られていたドフラミンゴは気づかなかった。クロコダイルが目を開いた瞬間、彼の信頼と実績の、文字通り黄金の左がドフラミンゴの右頬に炸裂したのである。

2013-06-08 15:51:17
ももまた @Dogsclock

正直ドフラミンゴを殴った事なんて星の数程ある。野郎の横っ面を渾身の力で殴りつけた。手応えはあった。ゆえに目の前の床にはドフラミンゴがブッ倒れている、筈。「…え?」振り抜いた鍵爪が慣性で軽く自分の右腕にぶつかった。「……おい」驚いて開いた口が塞がらない。奴は煙のように掻き消えた。

2013-06-08 23:50:03
わにタン@時々ふぁぼり人 @wantanop12

@KurehaKureha23 「どこに…行ったんだ?」今まで目の前にいた奴は姿かたちも見当たらない。跪いても常人の倍はあろうかという3mの巨体だ。サーブルスで遠方に飛ばしたことは何度もあるが、今は鉤爪で薙ぎ払っただけだ。呆然とする自分の右手薬指にはピンクダイヤが妖しく光を放つ。

2013-06-09 01:00:46
クレハ@ @KurehaKureha23

@simotuki_1109 夢ではない。白昼夢でもない。右手でピンクの光を帯びるダイヤが確かな現実である証拠だ。唖然とするクロコダイルだが、すぐに思考を戻し、砂になって取り外そうと意識を向ける。「―ー?」だがどういう因果か、身体が砂になれず、もう一度意識を集中させた。

2013-06-09 14:13:28