哲学者・檜垣立哉氏、フィンランド訪問時(2013年2月)における感想の一部抜粋
フィンランド真夜中。晩飯を食べに行くと寝てしまい真夜中におきているという日本と同じ生活。今日まででアールト大とヘルシンキ大をまわって月曜にアールトの工学部だった方のデザインとヘルシンキ大の資料もらえばよしと。明日は少しまわって翻訳作業とフランスにむけた発表準備しないと。
2013-02-17 10:02:58フィンランドは北欧という印象だけど、一皮めくれば旧東欧圏のような感じがする。現代芸術館とかいったけどあの作品の暗さはどうにも東欧的抑圧にしかみえない。デパートも二五年前にいったワルシャワみたい。そういえば町並みもワルシャワとかそんな感じにちかいな。ロシアがつくっているからか
2013-02-17 10:04:27ただ言語的にはロシア語は完全に抹消されている感じ。通常フィンランド語とスウェーデン語表記、今日みた自然史博物館はどういうわけかフィンランド語とデンマーク語表記。デンマーク語をすかしみればドイツ語がみえるので意味がおぼろげにとれるが(三分の一くらい)フィンランド語は何も推測できない
2013-02-17 10:05:57アジア語なんだろうけどトルコ語とかに近いのだろうか??とはいえ人種的には本当に金髪のおねえさんとか大量にいて北欧なんだけどね。どこまでもとのアジア系って残っているのか、言語だけ残るものなのか、よくわからん。でもフィンランド人の定義はなされているし独立もそんなに昔ではないからな
2013-02-17 10:07:08ちゃんとバスやトラムの4日券をかって乗ってるのだが、誰もどこにも見に来ない。フランスやイギリスは一応とはいえ自分でガシャとかやるのにそれもない。福祉国家的なのか社会主義的なものの名残かわからん。それでもユーロ圏。
2013-02-17 10:08:30@TokisadaYamamo 今日フィンランドの歴史博物館にいったけどロシア支配やソ連との関係についてはうやむやにされていました。
2013-02-18 00:06:44@kumatarouguma まぁそりゃ葬り去りたい過去なんでしょうね..ポーランド人の友達もソ連や共産主義に対しては否定的な感じでしたし.. 反共博物館みたいなものはないんですか?
2013-02-19 14:52:04フィンランドサウナはいってきたけど基本的にシステムが日本のサウナと同じであった。都会のホテルだから仕方がないが、ばっと氷の湖にとびこむとかではなかった(笑)
2013-02-18 00:28:40フィンランドの国立博物館をみた感想でいえば、フィンランド人というのが結局なにであったかよくわからない(笑)。いわゆる一九世紀のナショナリズム国家形成時に結集したことはわかるのだがそれまでの歴史がスウェーデン領とロシア領で、ロシア革命のどさくさにまぎれて独立しており、戦後もほぼ
2013-02-18 10:20:05社会主義体制なのに一種の緩衝地帯のようにワルシャワ条約機構にはいらず西側のようなふりをする。それまでのスウェーデンとロシアとの緩衝地帯としかおもえない。普通こういう博物館ではフィンランド的なるもの起源を強調しがちなのに、(内面はどうあれ)平気でスウェーデンの絵画と
2013-02-18 10:21:47ロシア皇帝の椅子とかが飾ってある、戦後も一時期共産党がソ連とむすびついたりよくわからん。というか、現在的にも工芸品が重要で、いまのiittalaとか服地とかアールト自身がそうであるように、統一的なナショナル国家という方向ではなくずっと分散した職人ギルド社会が、なんとなくこの土地
2013-02-18 10:23:30にあり、それは一九世紀の運動やシベリウスや神話によってあらたにフィンランド化されたとしかおもえない「民族概念」の希薄さがある。そもそもずっと統治していたスウェーデン語をあらゆる場所に表記しているし(ただし戦後ものすごい影響があったであろうロシア語はほとんどない)
2013-02-18 10:25:01国家というより工芸ギルド社会が分散して存在していて、それがある時期に国家化されただけではないかともおもえる。ただその場合普通少数言語は抹消されがりなのにフィンランド語の話者がこれだけ残っていたのはこれも凄い感じがするんだが、言語的にはアジア系なのに人種的には北欧にしかみえず
2013-02-18 10:26:16混血はするが言語(それこそローマ時代のアジア系民族の痕跡)が残っているのってどういうこととおもう。ハンガリーもそうだが、ここらへん本当に東欧と同じ複雑さ(と独特の暗さ)を感じるんだが、そもそも騎馬民族の末裔で、だいたい本当にノマド的な民だったのではないかなとおもいもする
2013-02-18 10:27:50これがノキアとか北欧家具とかアールと大学で実践しているようなデザイン工学とかで世界に売ろうとしているのはある意味でグローバル化のなかでただしいし、だいたい国家概念の希薄さはそもそも一種の国家なき社会そのものだったからではないかとおもう。上部構造はスェーデン・ロシアだが
2013-02-18 10:29:21自分たちは勝手にやっている感じ。ドゥルーズ=ガタリが『千のプラトー』で、北欧の金属工芸と反国家的戦争機械のむすびつきについて書いていて北欧文字について言及していたが、ある意味でフィンランド自身がそういう国のようにもおもえる。ノキアと家具と工芸で生き延びることも含めて。
2013-02-18 10:31:00