ダークサイド・オブ・ザ・ムーン #5

日本語版公式ファンサイト「ネオサイタマ電脳IRC空間」 http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/ 書籍版公式サイト http://ninjaslayer.jp/ ニンジャスレイヤー「はじめての皆さんへ」 http://togetter.com/li/73867
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「奴がドサンコに……本当なのですか?」「アイサツしてきた」「ぜひ私めに奴を殺させてください!まさかこの極北の地でラオモト=サンの仇と戦えるとは!」「イヤーッ!」ダイアウルフの鉄拳が隣に座るベアハンターの頬にめり込む!「グワーッ!?」制御室の冷たい床に倒れるベアハンター! 24

2013-06-11 00:31:53
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「この!イディオットめ!貴様ごときに!ニンジャスレイヤーを!殺せると!思ったか!?戦闘よりミッションを最優先しろ!」コンバットブーツによるストンピングが容赦なく叩き込まれる。規律と上下関係を徹底的に仕込むのだ。これがダイアウルフのやり方であった。「グワーッ!」 25

2013-06-11 00:39:10
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「周辺の警備体制はどうか?」女軍人は葉巻でコールドホワイトを指した。三人の中では最も有能だ。「常に万全です。防空レーダーは好調。奴らがこの施設に辿り着くには雪原をスノーモービルで渡る必要があります。そして雪原での戦いにおいて、オーロラニンジャ・クランの右に出る者はいません」 26

2013-06-11 00:45:03
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「イヤーッ!」「グワーッ!?」鳩尾を殴られるコールドホワイト!「返事が長い!キビキビと答えろ!無駄なアッピールは要らん!明日にはニンジャスレイヤーが来るぞ!必ず来る!警戒を怠るな!任務が失敗すればケジメでは済まんぞ!全員セプクの気構えだ!」サツバツ!何たる軍隊的教育法か! 27

2013-06-11 00:53:21
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

一方その頃シーカーは、電算機室へと向かいながら、アンドリューやノーハイドらに対して極秘IRCを送っていた。アマクダリ・セクトの誰にもアクセスできない、秘密のIRCチャンネルで……。 28

2013-06-11 01:02:15
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

一方その頃シーカーは、電算機室へと向かいながら、アンドリューやノーハイドらに対して極秘IRCを送っていた。アマクダリ・セクトの誰にもアクセスできない、秘密のIRCチャンネルで……。 28

2013-06-12 22:34:44
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

# PEKEROPA:WERDNA: *GATE GATE PARA GATE* || # PEKEROPA:SEEKER: *GATE GATE PARA SOME GATE* || # PEKEROPA:NOHIDE: TOTAL = TOTAL + X || 29

2013-06-12 22:39:18
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

# PEKEROPA:WERDNA: YCNAN=1 GOTO 2900 || # PEKEROPA:SEEKER: IF GHOST>YCNAN ZEN GOTO 580 ELSE 1440 || # PEKEROPA:NOHIDE: LOCATE *** || 30

2013-06-12 22:43:42
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

# PEKEROPA:WERDNA: TOTAL = TOTAL + X ***|| # PEKEROPA:SEEKER: TOTAL = TOTAL + X *** || # PEKEROPA:NOHIDE: TOTAL = TOTAL + X *** || 31

2013-06-12 22:47:33
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

おお……ナムアミダブツ!何たる異質な思考回路およびIRCコミュニケーション形態であろうか。読者諸氏の中にハッカーの方がおられれば、戦慄とともに確信したであろう……それはカルト的聖句とプログラム言語と暗号が一体化した、恐るべきシステマチック非人間的高速意思疎通であると! 32

2013-06-12 22:57:24
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

導師は生きていた。そしてナンシーもまた生存している。そして彼らは……通信基地の自衛プログラムとナンシーが接触した場合の可能性を想定しているというのか!? 常人の精神が理解できるのはここまでである。いずれにせよ彼らは、アマクダリに協力しながらも何らかの意図を隠しているのだ…! 33

2013-06-12 23:07:18
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

バタム。雪原に雪原仕様キャデラックが停車し、アンドリューとクローンヤクザが降り立つ。うち一人は、気絶した無軌道学生ハッカーを背負っている。「LOCATE…」アンドリューが呟き、同じ文字がサイバーサングラスに灯る。彼は致命的KICKを受ける直前にログアウトに成功していたのだ。 34

2013-06-12 23:16:58
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

不意に右膝の力が抜ける。後ろにいたノーハイドが支える。ハッキング戦のダメージにより一時的に右半身が覚束ないが、彼は特に表情を変えない。「このテロ犯人は進行バーを伸ばすために役立つだろう、命綱をつけた潜行だよ」アンドリューは平坦な声で言った。アマクダリのクローンヤクザが頷く。 35

2013-06-12 23:24:34
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「隠蔽に加え、自我科データから潜在的人材を割り出す予定だったが」「既にニンジャスレイヤーの脅威。契約内容を思い出せ」クローンヤクザが命令どおりの文言を伝える。アンドリューは了解する。ZZOOM……白い闇の彼方からナイミツの機体が急接近し、そのホバー風圧で新雪を舞い上がらせた。36

2013-06-12 23:30:12
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ナイミツの機体側面から放たれる奥ゆかしい緑の光が、両者のサングラスを照らした。「明日にはニンジャスレイヤーが来るだろう。急げ」クローンヤクザは表情ひとつ変えず言った。「明日来る。そうだろうな」アンドリューも主語をナンシーに置換し、言った。それは自律機械同士の会話めいていた。 37

2013-06-12 23:36:49
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ZZOOOM……メン・イン・ブラックを回収したナイミツ輸送機は、しめやかに真夜中の雪原を渡る。彼らは詮索好きな部外者の目をネオトリイ通信基地に引きつけぬようアマクダリが放ったエージェントであったが、もはやその必要は無くなった。最大級の脅威である地獄の猟犬がやって来たからだ。 38

2013-06-12 23:42:15
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

(読者のみなさんへ:本日更新中に、セクション終了記号を誤認識した担当翻訳者によるタイプミス(A)です。通し番号ミスはタイプ速度が速すぎたためによるサーバ負荷の関係(B)でしょう。(A)は深刻なケジメ可能性が直ちに発生しましたが、未然に回避され事無きを得たので、ごあんしんください)

2013-06-13 00:01:02