奈良市の中心市街地活性化を下から支える「中活研」、そしてイベントに関わるあれこれ

2005年はじめに8商店街によって結成された奈良市中心市街地活性化研究会は、奈良市に「中活基本計画」の策定を求め郡山イオンのための都市計画変更に反対するとともに、まちなかの賑わいづくりのためのイベントを他団体とともに実施してきた。 「コンパクトシティ」の意義も含めて、関連するあれこれのつぶやき。
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奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

総合的に考えて、博物館前に人手を割いて参観直前や直後に配付するより、博物館へ向かう前に配付するべきだということになりました。ちょうどJR旧駅舎の総合観光案内所がオープンして、観光センターの抽選会場をJRに変更することになり「駅前でのラリーマップ配付」というスタイルが定着します。

2013-06-12 13:41:12

はじまりは正倉院展スタンプラリーは、観光客を楽しませるためのイベントというだけではない。

奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

「はじまりは正倉院展」のイベントでは、観光客とともに地元の住民もラリーマップを手にして今まで知らなかった奈良の町の面白さを発見する機会となりました。老舗の看板や、町の中の小さなお寺や神社、明治の面影の建物など「我が町を見直す」きっかけとしてスタンプラリーは効果を発揮しました。

2013-06-12 13:45:50
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

さらにもう一つ、景品として制作された「正倉院文様の風呂敷」はゴールポイントに掲げられて、大きく人々の目を引きました。「売って欲しい」という声が相次ぎましたが、文様使用の条件からお断りすることに。http://t.co/qqxFBTJtu6 こちらは昨年リバイバルで景品として登場。

2013-06-12 13:53:04
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

正倉院文様の景品が注目を集めたことで、奈良らしいデザインとして正倉院宝物に描かれたさまざまな文様を奈良発の商品として活かしていこうという動きも出てきました。「正倉文様」という一つのブランドとして、いくつかの事業者が協力して販売する形が出てきました。

2013-06-12 14:17:02
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

つまり、「はじまりは正倉院展」というまち歩きイベントが定着していくことで、奈良に相応しいデザインの商品を開発しようという動きも生まれてきました。景品として缶バッジのデザインを公募(無償)したり、ハガキなど「奈良をテーマにした商品デザイン」を発表する場としても機能してきました。

2013-06-12 14:22:56

広域イベントによって、空白地区での組織化の動きも

奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

http://t.co/QFXRe8S9PG これは「はじまりは正倉院展 あるくん奈良スタンプラリー」の商店街参加店マップですが、中央右よりにスタンプマークの少ない部分があります。三条通りの上三条、角振地区ですが、じつはここには商店街組織がありません。

2013-06-12 14:30:40
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

8商店街とその他の団体が実行委員会を構成し、商店街のない同地区では参加店舗がありませんでした。観光センターにゴールがあった頃「スタンプもう一つで抽選できる」という時に、近くでスタンプの押せる店がなかったのです。そこで、特別にいくつかの店に声をかけ実費負担で参加してもらいました。

2013-06-12 14:36:28
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

商店街組織のない上三条角振地区でも、はじまりは正倉院展スタンプラリーに参加する店は少しずつ増えてきました。その中で、自分たちの所でも何らかの組織を作って一緒に参加したいという声も聞こえてきています。広くまちなかを舞台にしたイベントによって、組織化への動きも生まれてきました。

2013-06-12 14:42:13

「まちかど正倉院」という企画も

奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

「はじまりは正倉院展」のラリーイベントでは、2006年から2010年まで「まちかど正倉院」という企画が行われました。ホテル、旅館や、古くからの店が保有する「お宝」を期間中店頭に展示するほか、先の「正倉院文様」の商品や、正倉院展に因んだメニューを出そうというものです。

2013-06-12 21:46:22
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

こちらが、2010年の際の「まちかど正倉院」ですが、言うたモン勝ちというかいささか整理不足の感もあります。http://t.co/YFooaZ4sQE 2011年には「ガイドポイント」という概念が導入されて、まちかど正倉院は一旦お休みとなりました。

2013-06-12 21:51:26

昼間のスタンプラリーに対して、夜の事業は?

奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

「はじまりは正倉院展」のスタンプラリー、スタンプのもらえる店や宿はともかく、ゴールでの抽選は、朝9時から夕方6時までの「昼間」です。2010年の1300年祭にあたって「何か夜も楽しめるようなイベントを提供できないだろうか」ということでさまざまな方法が検討されました。

2013-06-12 22:10:30
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

そこで浮かび上がったのが、当時、函館で発祥し、近隣では伊丹市などで行われていた「まちなかバル」というスタイルでした。各地で違いがありますが4~6枚程度で一冊の「チケット」を前売りで購入し、週末の一夜、飲食店をハシゴしながらワンドリンクとワンフードの「バルメニュー」を楽しみます。

2013-06-12 22:17:43
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

チケットの販売額と、飲食店への換金額との差額が、マップやチケットを作ったり販売や案内のための経費となります。当日券は前売りよりもやや高くなるのが一般的。知らない飲食店へはなかなか足が向かないものですが、「安い金額でハシゴする」ということから気軽に入ってもらえるのがメリットです。

2013-06-12 22:22:14
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

2010年の「はじまりは正倉院展」スタンプラリーの初日にあたる10月16日、奈良で第1回の「まちなかバル」が開催されました。http://t.co/3E9ILRiWPs 参加69店舗で、5枚綴りチケットは前売り3000円、当日3500円で会議所や商店街事務所等で販売されました。

2013-06-12 22:33:35
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

「まちなかバル」では、ホテルや旅館を通じたチケット販売も行われましたが、奈良へ来たばかりの観光客にはちょっと浸透しにくかったようです。しかし、奈良の町にこれだけ頑張ってる飲食店があるということは、「うまいものなし」の評判を覆すための大きな一助になったのではないでしょうか。

2013-06-12 22:36:23

飲食イベント「まちなかバル」はハイシーズンを避けて

奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

第2回のバルでは、第1回の反省に立って観光ハイシーズンではなく、少し外した時期の5月下旬に、金土の二日間行われました。正倉院展などの時期には飲食店はバル対応どころでなくなることも多いためです。また「仕事帰りに」ということで金曜の夜から始めることになりました。

2013-06-12 22:39:57
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

そして、いきなり観光客にバル巡りをしてもらうということよりも、「地元の住民が地元の美味い飲食店を知る」ことから始めようということになりました。つまり、他所から聞かれて地元住民自身が「美味いところなんてないよ」と答えることを止めようと。地元民が地元の店を自慢できるようにしようと。

2013-06-12 22:43:11
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

まちなかバルは、第3回2011年10月=正倉院展の半月前、第4回2012年9月=国際映画祭とタイアップ、第5回2013年2月=瑠璃絵終了後の閑散期と続けられてきました。参加飲食店は出入りがありますが、チケット販売は、ネット予約やコンビニ扱いの分も増えてきました。

2013-06-12 23:15:16

中活イベントは、その日限りのものではない

奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

中活基本計画の話から、正倉院展イベント、まちなかバルといろいろと流してきたのは、中活研が取り組む「まちなか」「まち歩き」のイベントは単なるその日限りのイベントではないということを言いたいからでもあります。地域の中に正倉院文様が溢れることは、起業や商品開発につながってきます。

2013-06-12 23:26:54