「物語会津戦争」の形成と受容、そしてこれから
- kanekoiroha
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@zhenzai1568 @izumitaku いや、会津観光史学そのものはそのものとして、あれの成立過程と同時代人の感覚は分けておきたいなと
2013-06-15 00:35:29@kanekoiroha 確かに。よく会津の人間はまともな官職に就けず、軍人しかなかったという話がありますが、妙に強調されている感じはしますね。実際にはそれなりの役職を経験した人はかなりいるのに、そこもやっぱりスルー。顕官じゃないとNGというのはどこか歪んでる気も…。
2013-06-15 00:40:19@zhenzai1568 どうですかね…「悲劇的物語」を当事者ではなく物語として享受しているが故の偏った感情移入かもしれません。歴史も殆ど知らない小3位で、飯盛山観光した時に“生存者に対する「裏切り者」感”を身勝手にも感じてました…で、そういう自分自身の感情も怖いなぁ、という
2013-06-15 00:43:09@itzk_k 地方自治体や教育関係だとかなり活躍してるひとがいますよね。そして、だいたい繋がっていたりする。そして、おそらく明治期にはそういう会津人の活躍は知られてたと思うんですよね
2013-06-15 00:44:29だから、私の会津観光史学へのいちばんの嫌悪感はそういう「玉砕賛美」と「悲劇賞賛」なんよな。会津はもっと生き残って活躍した先人を自慢したらええのに
2013-06-15 00:47:54@Izumitaku なるほどー。でもその怖い気持ちを持てる時点で客観視できてるんじゃないですかね? 私は観光史学でも、そう信じたい人がいるんだ…というのは感じますけれども。ただ、自分も観光地の人間なので、人の歴史上人物への思いを観光に「だけ」利用することにはイラッとするのですが
2013-06-15 00:48:13@kanekoiroha @zhenzai1568 「同時代人の感覚」の話ですね。今でも「放射能〜とかで福島から避難する奴は裏切り者」みたいな感覚は(口にしないけど)無い訳ではないので、苦境のムラ的なものから出て行った人に対する感情は昔からあっただろうなと思ってはいます…;
2013-06-15 00:51:55@kanekoiroha 同時代的には広く知られ、それなりに敬意を払われてたはずの会津の地道な成功者たちが、のちの悲劇の顕彰でスルーされてしまったのは残念ですね。
2013-06-15 00:54:27そういや明治になって会津のお姫様と皇族の結婚が決まったとき、会津の代表者格の誰かが「幕末当時の話も、(2世代目の)自分などにはあまりピンと来ない年寄りの昔話になってて」みたいに話したってのがあったなー。
2013-06-15 00:57:04だからこのころまでは、ある程度地に足がついた苦労話と、それを共有してる同時代人の両方があって、とても厳しかったけどトータルでは悪くない人生の中での「消せない汚点」が戊辰の賊徒扱いだったからこそ、ご成婚で大きな一区切りがついて嬉しかったんじゃないかと思うんだよなー。
2013-06-15 01:00:06八重さん自身がわりと早い段階で白虎隊や会津戦争について講演したり、回顧録として発表したりしてて、こういうのが今の会津観光史学のもとになってると思うので、そういう人が裏切り者扱いされる事態に歪みを感じる
2013-06-15 01:05:25昭和初期の過剰な「悲劇の顕彰」が時流にはまって成功し、けど太平洋戦争後にその価値観がぜんぶひっくり返された。そこで、改めて強調し直されることで新しい形での「悲劇の顕彰」ができた。このとき太平洋戦争の惨禍と重ね合わせたことが、いまに至る「悲運の会津」イメージのもとなんじゃないかと。
2013-06-15 01:05:41@zhenzai1568 @kanekoiroha 私は震災以前に地元を出ているのですが、やはり辛い方は多々いらっしゃると思います。辛さの種類もそれぞれでしょうし(ドラマに共感しすぎて辛いとか、「震災被害を復興ビジネスにするな!」とか)。普通に楽しんでる人もいる訳ですし
2013-06-15 01:06:41…とずいぶん知った風なこと書いてますが、この辺は田中悟『会津という神話』や牧野登『会津人が書けなかった会津戦争』の受け売りが多いです;ので、興味のある方はご自分で読まれることをお薦めします。
2013-06-15 01:08:12しかし、明治維新で敗者扱いされる会津では地道な成功者たちがスルーされ、勝者のはずの長州では、諸隊反乱で処罰を受けた元隊士たちがやっぱりスルーされる。どちらもアピールしたいポイントから外れる人たちを、まるでいなかったように扱うことで、ようやく成立する物語なんだよなー。
2013-06-15 01:13:49実際、「○○子孫の誰ソレ」という方達はさほど戊辰戦争の「物語」を熱を持って語ったりはしていないんだよな…。定期的な勉強会や集いやら法要的なのはやってるのを何かで見た気がするけど。シンパ的人や街起こし的人は熱心だよね、でもどこでもそうか!
2013-06-15 01:18:20@kanekoiroha しかも会津はたいして被害なかった訳ですから、また内部でもさらに歪む、という…(^^;)ところでこの「物語会津戦争」って言葉、いいですね!
2013-06-15 01:21:28先週あたりから『悲劇としての会津戦争の物語』はどう受容されてきたのか。その『物語』としてのテーマ& 文脈。エンタメ的には見処とその見方は何か。を文章にしようと思ってたんだが、文章作成力不足によりヤル気が出るまで全然まとまらない…
2013-06-15 01:30:39