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ヒューホ・ファン・デル・フース『ポルティナーリ祭壇画』左翼に描かれたアントニオは俺の嫁

ヒューホさんはもうちょっとシンボリズムに親しみのないフィレンツェ市民のことも考えたほうがいいよ。 参考文献: Walfgang Stechow, "Northern Renaissance Art 1400-1600: Sources and Documents" (Gaspar Ofhuys の記録からの抜粋。1524年) Robert A. Koch, "Flower Symbolism in the Portinari Altar" (1964) 続きを読む
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壺屋めり @cari_meli
読んだ内容を忘れぬうちに、昨日のマティアス・グリューネヴァルト『イーゼンハイム祭壇画』に引き続き同じく北方の画家ヒューホ・ファン・デル・フースの『ポルティナーリ祭壇画』についてちまちまツイートして行こうと思う。
lichfieldgardens47 @lichfieldgarden
@davidsbundler ウフィッツイで唯一!ドーン!と展示されてるフランドル絵画やな
壺屋めり @cari_meli
うーんどこから始めるべきか。
壺屋めり @cari_meli
とりあえず全景。北方に多い三連祭壇画で、中央にキリスト生誕、左にパトロンのトンマーゾ・ポルティナーリと息子アントニオとピジェッロ。右に妻マリア・マッダレーナ・バロンチェッリ・ポルティナーリと娘マルゲリータ。 http://twitpic.com/2pte9q/full
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壺屋めり @cari_meli
む、左右翼の聖人たちを忘れてた。左にはトマスとアントニウス。右にはマルガリータとマグダラのマリア。パトロンの名前の聖人なのだね。
壺屋めり @cari_meli
これも左右のパネルがぱかぱか開閉するようになっていて、閉じるとこうなる。グリザイユで描かれた「受胎告知」のシーンですね。 http://twitpic.com/2pthoz
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-オル/おる- @Orpheus00
@davidsbundler これが開かれて、あの色彩が現われるんだから結構なインパクトですよね
壺屋めり @cari_meli
正にそうよねー。 RT @orpheus00: @davidsbundler これが開かれて、あの色彩が現われるんだから結構なインパクトですよね
-オル/おる- @Orpheus00
@davidsbundler 演劇の場面転換のよう。僕はあの灰色も好きなんですけどね。
壺屋めり @cari_meli
本物は今はウフィッツィにあるので見たことある人も多いかもしれない。見たら分かるが結構デカい。全開しちゃうと幅なんか5.86mに及ぶ。ちなみにこの祭壇画が置かれていたとされる礼拝堂の幅は6.45mである。キツキツやん。お前ちょっと余裕なさすぎやろ。
壺屋めり @cari_meli
その礼拝堂はどこにあるのかというと、サンタ・マリア・ヌオーヴァという病院/教会。昨日べらべらしゃべった『イーゼンハイム祭壇画』と同じように、この絵も病院の教会のために描かれたのね。ちなみにこのサンタ・マリア・ヌオーヴァは今も病院として機能している。
壺屋めり @cari_meli
サンタ・マリア・ヌオーヴァの創立者はフォルコ・ポルティナーリという銀行家。何を隠そうこのフォルコ氏、かのダンテの片思いのお相手ベアトリーチェのお父さんである。めっちゃ関係ないけどレオナルド・ダ・ヴィンチが解剖を行ったのもこの病院だとか。もっと正確に言うとここの地下室。
壺屋めり @cari_meli
ヒューホにこの絵を注文したのトンマーゾ・ポルティナーリはこのフォルコの子孫。当時ブルージュでメディチ銀行の支店長やってた。絵が描かれた1470年代はトンマーゾの黄金時代でお金がっぽがっぽ子供も生まれてやれ嬉しやという状態のときである。
壺屋めり @cari_meli
かくしてトンマーゾは「俺の財力で先祖が建てた故郷の病院に立派な祭壇画置いてやろっとww」と金持ちアピール兼ねてフランドルで最も活躍していた画家のひとりヒューホを大抜擢!
壺屋めり @cari_meli
とかそんな思惑があったか知らんけど、まぁ財力を見せつけるのとか金儲けに走ったので懺悔代わりに祭壇画を教会に納めるとかそういう意図は少なからずあったかと。
壺屋めり @cari_meli
まぁトンマーゾさんの運命このあと下り坂ですけどね。
壺屋めり @cari_meli
というわけで病院のコンテクストを考えねばいかんわけです。
壺屋めり @cari_meli
さて祭壇画を開いてみれば、真ん中にでかでかと描かれているのはキリストの誕生の場面。輝く幼子キリストを見つめるマリア、ヨセフ、羊飼いたち、天使たち。もうちょっとキリストにちゃんとしたベッド的なものがあるべきな気もするけどそれより目を引くのは手前の花瓶ですね。
壺屋めり @cari_meli
リアルリアルー。花の種類も瓶の種類も分かっちゃいます。左はヴァレンシアで作られるアルバレッロという瓶。赤いのは百合で白と青のはアイリス。右はヴェネツィアンガラスのグラス。青いオダマキが7つと深紅のカーネーションが3本。 http://twitpic.com/2ptrc3
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壺屋めり @cari_meli
あ、下に散らかってるのはスミレです。
壺屋めり @cari_meli
面白いのがこのアルバレッロという種類の瓶はご家庭でパスタ保存などに使われることはほとんどなく、どちらかというと薬局で薬やワインの保管に使われていたようなんだな。つまり薬。ヴェネツィアンガラスのほうも病院で使われていたものの様子。そして生けられている花は全て薬草として機能すると。
lichfieldgardens47 @lichfieldgarden
つまりメディチ家て事ですか?(ベタな質問) RT @davidsbundler: アルバレッロという種類の瓶は薬局で薬やワインの保管に使われていたようなんだな。つまり薬。ヴェネツィアンガラスのほうも病院で使われていたものの様子。そして生けられている花は全て薬草として機能すると。
壺屋めり @cari_meli
あっ気付かんかった…RT @lichfieldgarden: つまりメディチ家て事ですか?(ベタな質問) RT @davidsbundler: アルバレッロという種類の瓶は薬局で薬やワインの保管に使われていたようなんだな。つまり薬。…
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