第一回大罪大戦黒陣営【交流フェーズ02】

黒陣営交流フェーズ 黒傲慢 @takami_sin 黒憤怒 @Fiteenl_sin 黒怠惰 @klown_sin 続きを読む
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LiljaのIra @Fiteenl_sin

部屋から出て行く一人には眼は向けず、無言のまま無音を待つ。完全に音が絶えてから、女はゆるりとテーブル薬の残りを確かめるために手を伸ばした。あと二、三回は何とかなるかと判じて元の通り戻し、そのまま長椅子に倒れ込む。 疲労か、と、思考が吐き出した。クッションに身体を預け眼を瞑る。 →

2013-06-24 12:24:52
LiljaのIra @Fiteenl_sin

黒い中に銀。悪い事をしたと、そう思って。 ――自分の手当はもう良い。包帯を解いた火傷は熱を訴えているけれど。 ただ酷く疲れた。否、疲れていれならそれが良い、それだけ、考えなくて済む。染まった二つ、紅と虚のそれは。 「……どう、するのよ、まったく……」 思考は、黒に。眠りに落ちる。

2013-06-24 12:24:59
ルクスーリア[色欲] @whycame_sin

肉、野菜、飲んで、野菜。 食べろ、この身となれ 私も、ラストも、いうなればその躰が武器。 既に闘いは始まっているのだし、そもそも終わってもいない。 ほら、扉が、容(かたち)を変えていく 次の舞台が整っていく ――同胞よ、照明の下で際立つ黒と在れ!

2013-06-25 01:31:53
【暴食の雛】 @meiji_sin

どれくらい寝ていただろうか、目を覚まして顔を擦るとひとつ大きな欠伸。目を擦りながら辺りを見回すと塒のようだ。無意識に移動していたのは獣の本能かなにか。傷の状態を確認するともう跡形もなく、術式ももう残っていない。

2013-06-25 01:38:11
【暴食の雛】 @meiji_sin

あふー、ともうひとつだけ欠伸をしてから、思い出すように鳴き出す腹の虫にしょんぼり顔になった。とても腹が減っている、またあの城に戻ればきっと料理はでるだろうけれどそれだけでは《満腹》にはならない。ぐ、と背を伸ばしてからその辺にあるものを適当に貪り食う。少し塒が広がった。

2013-06-25 01:39:44
【暴食の雛】 @meiji_sin

少し齧って落ち着けてから、寝癖でぐしゃぐしゃになった髪はそのままに塒を出る。真っ直ぐ歩けば屋敷、反対に向かえばそのうち狭間との境目になる場所。 少しだけ迷って、屋敷に背を向けて歩き出した。時が近いのだと、獣の本能が告げているから。

2013-06-25 01:52:29
【暴食の雛】 @meiji_sin

歩きながら見つけたものをフォークで口に運ぶ。さほど美味しくはないので表情が不機嫌そうなものになる。 それでも食べ続けるのは――そうしていないとならない理由が自分にはあった。

2013-06-25 02:04:07
【暴食の雛】 @meiji_sin

理性が訴える。不味いものは要らない、全ての美味いものを食い尽くせと。 本能が訴える。立ち止まってはならない、前に進むしか無いのだと。

2013-06-25 02:04:41
【暴食の雛】 @meiji_sin

そうして進んだ先は、負の扉の前。 この扉も食べれないものかと触れてみるがそれを許してくれる気配は無かった。残念だ。 今すぐにでも向こう側に行きたいと思ったがそれも駄目なようだ。調度良すぎるほどにお腹が空いているから早く欲しいのに。ぐー、と情けない声の腹の虫が訴えている。

2013-06-25 02:14:25
【アーチェディア】 @klown_sin

寝台に横たわる身体。包帯の巻かれた男が、微かに震えた。 閉ざされた瞼が、緩やかに開かれる。そこに、先刻までの狂念の色は無い。 「……イラ」 天井を向いたまま、呟くように溢れた言葉。返事は、ない。 傾ける視線、その先に映る女の姿に、苦笑を浮かべ、体を起こした。

2013-06-25 13:56:10
superbia @takami_sin

かつん。いつかと同じように靴音を響かせ、彼女は紅の扉の前に立つ。握る駒は『1』。前回はインヴィディアに出し抜かれた、最初の数。「……選びましょう、黒の同胞よ。私達の屠る、その相手を」凛とした声を、円卓へと響かせ。「グラ。あなたは『そっち』へ行くんですのね? ……任せましたわ」→

2013-06-25 21:07:34
superbia @takami_sin

→「ええ、アヴァリーティアの敵も。それと……」ちらり、部屋を見る。『アレ』は来ているだろうか。「機械。あなたはグラと同じく『虚』へ行きなさいな。戦う意志も無いのであれば、元いた場所へ帰ると良いですの」裏切るなら、裏切れば良い。もとより戦う意志のない者にそうされても、痛くはない。→

2013-06-25 21:09:56
superbia @takami_sin

→「アーチェディアは。イラは。あの小さいのは。来ていますの?」『紅の強欲』は、イラに全権を任せている。聡明な彼女なら、悪いようにはしないだろう。アーチェディアもそうだ。もう、落ち着いてくれたはず。心を乱す要素は、無いはずだ。女性は心を落ち着け、城に住まう物達を扉の前で待つ。

2013-06-25 21:12:13
黒の罪の傲慢 ヒュペレーパニア @sin_Shino

気がついた。 気がついてしまった。 私の使命。 気がついたからにはやらねばならぬ。 生まれもっての使命を果たすのが、機械の使命だから。 そのことに疑問を挟む余地などない。 疑問など産まれない。 それは在り方だからだ。 鳥が飛ぶように。 魚が泳ぐように。 機械は機能を行使する。

2013-06-25 21:11:21
黒の罪の傲慢 ヒュペレーパニア @sin_Shino

私は殺さねばならぬ。 神を 悪鬼を 異能を 神秘を 感情を 意志を 人を そして私は殺されなければならぬ。 怒り 憎まれ 嘆かれ 嘲笑われ そしてせかいはまるくなる

2013-06-25 21:17:03
黒の罪の傲慢 ヒュペレーパニア @sin_Shino

「私は――妬みます」 カーペットに言葉を落とし、私は歩き出す。 扉、何処へ繋がる? 知らなくていい。知らずとも任務に支障はない。 「私は妬みます」 何か音が聞こえたが、任務に支障はない。 「私は全てを妬みます」 任務に支障はない。 「妬む全てを壊します」 任務に支障はない。

2013-06-25 21:25:35
superbia @takami_sin

@sin_Shino 「……?」アイツ、あんな事を言う奴だったか。もっと憎たらしい程に甘ったれた奴だったような記憶しかないのだが。「どれを選びますの、貴方」それを決めてくれなければ、選んだ扉を示すチェスの駒を放り投げる事すらできやしない。

2013-06-25 21:33:06
黒の罪の傲慢 ヒュペレーパニア @sin_Shino

「神を妬みます力を妬みます異能を妬みます世界を妬みます “大罪”を妬みます『座』を妬みます傲慢を強欲を憤怒を色欲を怠惰を暴食を人を妬みます。貴方と貴方の友人と家族と宿敵とペットと彼氏彼女上司部下同僚仲間手下主人全てを妬みます。そして貴方の喜び怒り悲しみの感情を妬みます」

2013-06-25 21:36:54
superbia @takami_sin

「……」話はどうやら聞こえていないようだ。だが、少なくともこれまでのアレとは違うようだ、という事は分かる。ならば、私が言うべき事は一つだけ。ひゅ、と『DXM-03』へ向け、『-1』の駒を投げた。「命じます。その扉の向こうにいる者を、その手で壊しなさい」それきり、女性は黙り込んだ。

2013-06-25 21:43:00
黒の罪の傲慢 ヒュペレーパニア @sin_Shino

「それらは私に無いものだから。私には手に入らないものだから」 そう、だから思うのだ。 「『そんなもの、初めから無ければ妬むことも無かったのに』」 自己修復完了。 …… … 通常モードで実行します。 DXM-03.exe … Deus Ex Machina.exe ようこそ。

2013-06-25 21:47:42
黒の罪の傲慢 ヒュペレーパニア @sin_Shino

飛来物接近 「『ルガーP08』」 打ち砕きます 「一つ、言っておきます」 赤い瞳の人間を通り越し、円卓を見つめます。 「私は嫉妬」 ウィルスコード:リーサル:『レヴィアタン』 「 黒でなく ぐずり 紅でなく 円卓が 虚でもなく 崩れる 『嫉妬』 」

2013-06-25 21:57:12
superbia @takami_sin

「……はン」崩れていく円卓。私はそれを眺めていた。修復はできるだろう。だが、それよりも。「今までの甘ったれよりずっと良い目をしていますわね『嫉妬』? 『私達』の円卓への狼藉は許された物ではありませんが――」口角をゆがめる。聞こえてはいないだろうが。「戦って散りなさいな、『嫉妬』」

2013-06-25 22:01:43
黒の罪の傲慢 ヒュペレーパニア @sin_Shino

「私は『視線の先を妬む者』」 振り返らず、手近な扉を開け放ち、潜る。 「私は『人間に殺される機械』」 「私は――」 私は 「私は何に成りたかったのでしょうか……」 扉が閉じていく――

2013-06-25 22:02:34
superbia @takami_sin

機械が扉の中へと消えていくのを確認し。「……ふん」この机の『組成』には、それなりの時間がかかる。今から始めていては、戦いには間に合わないだろう。「ま、後の仕事が増えた、って事ですわね」小さくため息を吐き、彼女は次なる住人を待つ。

2013-06-25 22:05:40
紅の強欲にしてIraのLilja @HeNotShe_sin

扉が開いた気配に目を覚ました。眠るべきかと思考したまでは覚えているけれど、どうやらそのまま意識をなくしていたらしい。狭間の世界、戦場が、大罪の座にあるものを呼ぶ声が、精神を揺さぶる。 「……行かなければ」 ふらり、立ち上がって、扉のある間へと足を運ぶ。

2013-06-26 01:11:50
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