第一回大罪大戦紅陣営【交流フェーズ02】

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ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

サミシイと思える何か。時間。 羨ましい。ファンシーの言葉が不思議で仕方ない。『私』を『羨ましい』? 初めて聞く――きっと記憶があった時でさえ、聞いた事が無い言葉に――胸がざわざわするのを、抑えきれなかった。

2013-06-23 21:30:49
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

見上げ、静かに傲慢の言葉に耳を傾ける。彼の言う事の全ては分からない、けれど 「『大罪』だからとか『ヒト』だからとか。造りとか関係なく『心』はあると思います。大事な人を思う、慈しむ、悼む気持ちも」 紅の彼等を見ていればわかる。優しい人ばかりだ。白く優しい、暖かい光になお、そう思う→

2013-06-23 21:33:47
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

→「忌避すべきだとしても、プライドさんは素性のわからない『私』をこうやって助けて下さった優しい人で、優しい方達に思われてる人です。」 「永遠だろうと、限りがあろうと、生きている『その時』は一瞬です。…意味なんて無くていいじゃないですか。意味とか、必要無いです。何かを思う事に。」→

2013-06-23 21:34:21
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

→「…プライドさんも、何か、失ったんですね。きっと、大事な――」 無い筈の左眼から零れる血が、まるで泣いている様に見えた それが彼のものか別の何かかは分からないけれど、言葉にしない彼の心の様な気がして ただ、ただ胸が苦しくて、切なくて、泣きたくて。其れを拭おうとそっと手を伸ばした

2013-06-23 21:35:03
ファンシー・S・ピグレーツォ @noamarimo_sin

「おお…? これは…キレーだねー」 4の扉の前に散らばっていた欠片が、城の一箇所へと向かって流れていきます。天の川の如き光の霧を、ボクは見送りました。 「怒りは焔。光と熱。此処に光を置き行きて、唯一身の情熱と成る。…イイね」 光は追わず、座布団を飛ばして、ボクは部屋へ戻りました。

2013-06-23 22:03:35
ワイマックス @nigayuki_sin

「……負けんといてや……」 憤怒の席を布で磨きながら念じていた。きちんと、科学的にも民間掃除方法的にも正解な磨き方だ。 「ワイは、ここに形見は残さん。賑やかなマッスルが居た、それだけ共に過ごす生き物に覚えて貰えれば、それだけで十分なんやで……」

2013-06-23 22:25:18
プライド @seigo_sin

自らの頬を伝い落ちる紅。それは、傍らの『右腕』によって優しく拭い取られた。 「……嗚呼、そうだ。最初からずっと、私は『選択』をし続けてきた。この私の選択が、間違っている筈が無い。故に、後悔は無い――」 男の様子が、僅かに変わった。動揺とも取れるようなそれは、しかし。 →

2013-06-23 22:42:35
プライド @seigo_sin

→ 「――忠告をしておきましょう。貴方はただの右腕であればいい。もしも貴方が感傷に浸り、我らの代わりに慈悲の涙を流すと言うのなら、ウーヌス。貴方は必ず後悔することになる」 王の頬の上で、隻腕の先が優しくウーヌスの手に重ねられる。 「誰かを想う『心』など、枷でしかないのだから」

2013-06-23 22:50:38
スロウス @siroeda_sin

傲慢の城の一室。広間から退出したスロウスはその中で備え付けの椅子に座り、回復に努めていた。 名目上怠惰に貸し出されているその部屋はしかし、外観上はほとんど手を加えられないままの状態だ。場の性質こそ彼にとって適したものになっているが、彼が死ねばその影響は消滅する。 →

2013-06-23 23:44:22
スロウス @siroeda_sin

精神を静め、気を整える。彼の感覚が、流れて行く『慈悲』の残滓を捉える。見送りは済ませた、今更言うべき事はない。 「……帰る場所、か……」 ぽつり、と口をついて出た言葉。先ほど、広間で幾度も聞いた言葉。 彷徨う彼らは、何処へ帰りつくのだろう。……自分には、関係のない話ではあるが。

2013-06-23 23:52:19
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

拭う紅は己の手へ。重ねられる隻腕は確かな温もり。己は知らない。その優しい腕を奪ったのが自身と言う事を 「ぼ…私は、心を持たない事は出来ません。プライドさん達の『罪』だって心や思いから生まれます。私は貴方の右腕です。でも『右腕(私)』は『心の無い人(slave)』にはなれません」→

2013-06-24 02:36:55
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

→ 「でも…こうやって忠告してくれるプライドさんはやっぱり優しいです。…そんなあなたが、心を枷と言うのは…淋しいです。」 「じゃあ、私がそうならない様に。時々でいいです。思ったり、心に素直になって下さい。大罪の方達は心や思いも、あるがままを受け入れてくれるはずです、きっと」 →

2013-06-24 02:37:36
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

→何故か確信を持って思う。いつかどこかで見た瞳の色を見つめ、駄目ですかとふわり笑い問いかける。帰らない座の事を告げた時にも、彼は表情を変えなかった。それはきっと座と王たる所以だとしても 自分に居場所をくれた時、あんなに純粋で優しい笑顔を浮かべる人なのだから。そう願わずに居られない

2013-06-24 02:38:00
プライド @seigo_sin

「…………」 男の緋眼は、はっとしたように見開かれていた。 「ウーヌス、貴方は――」 結局のところ、どれだけ記憶や罪を縛り付けたところで、目の前の『右腕(ウーヌス)』が『唯一(ウーヌス)』であることには変わりは無いのだ。 →

2013-06-24 02:52:32
プライド @seigo_sin

→ ――もうちょっと素直になれよ、プライド。 ――俺が望んでるのは、偽り事も、本心も、『全部』だ。『全部』よこせ。 ――俺は、お前を受け止められない程、狭い器じゃあない。 →

2013-06-24 02:59:33
プライド @seigo_sin

→ 「何も、識らないというのに」 ごく自然に。言の葉が口から零れていた。 「この戦いが何の意味を持つかも分からない貴方が」 紅の伝う、反対側。右頬からいつの間にか零れ落ちた、無色透明な輝き。 「分かったような、口を――」 何かが、崩れた気がした。堰を切ったように、それは溢れ出る。

2013-06-24 03:05:46
ワイマックス @nigayuki_sin

蠢く、失った筋肉。あるはずなのに、無い。それが、時折痒い。 「ぐぬぅ」 曲げた腕は、もう立たない。この筋力は、筋肉ではない。 「己が」 ならば、もう一度筋肉になるしかなく。 そのためならば、凡俗な生を捨ててでも、大罪に居残り罪と戦う筋トレを続けるしかない。 「殿ォ、勝ちなされ」→

2013-06-24 14:10:02
ワイマックス @nigayuki_sin

「ワイの筋肉を奪っておきながら、負けることは、許しませんぞォ……」 曲げた腕は、やはり全身を支えることが叶わなかった。

2013-06-24 14:10:49
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

「はい。なにも知りません。自分のことだって。どれだけ長い時なのか、大罪としての『紅の傲慢』の貴方も。貴方が抱えるものの大きさも、戦いの意味も。」 でも、魂は知っている。自分の罪も何も、あるがまま受け入れてくれた場所が、大事な人達が居て。自分が初めて生きれたことを。誰よりも →

2013-06-24 14:30:49
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

→だからこそ切に願う。 「貴方の『永遠の時間』に比べたら、ほんの一瞬です。でも、何も知らない、ただの『私(ウーヌス)』から見た貴方と、私の我が儘な思い…心です。」 瞳から落ちるそれに驚き目を開く。けれどとても、綺麗だと。 拭う代わりに抱き締めようと、自然と継ぎ接ぎの腕を伸ばす

2013-06-24 14:32:06
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

「…口に出して言わなきゃ、伝えたりしなければわからないことの方が、多いんです。 伝えられないままは悲しいから」 果たせない約束。伝えられなかった言葉。永遠に届けられない、それは 「だから、時々素直になってみたって、いいって、私は思うんです。永遠だって、終わりがない訳じゃない」

2013-06-24 14:38:19
ワイマックス @nigayuki_sin

「虚で、誰かワイの裏切りあるいは戦死の誤報を嘆き悲しんでくれるだろうか……いやないな」 傲慢は愛着と無縁、色欲とは数字について話しただけで、暴食は飯しか考えないし、狐は良い子だなあ、暗愚殿は少しは同情してくれるはずだ、ロボは面白いジョークにしてくれるだろう。案外いい古巣だったな…

2013-06-24 21:28:33
ワイマックス @nigayuki_sin

いま城塔で能力を操る稽古をしている。 「生まれてこのかた、剣技や槍術を習ったことがない。弟は人格が筋肉で、体は大柄の筋肉、外面も筋肉で、筋肉な武芸師範が付いていた  どこで差がついたかというと……マッスル、筋肉の違いか」 短剣を宙へ飛ばせて壁に掠り傷をつけては自分の指先を少し切る

2013-06-24 21:32:31
ファンシー・S・ピグレーツォ @noamarimo_sin

「筋肉さんは生き残って欲しいよね。楽しいもん」『ほうかほうか、おぬしにも斯様な心が宿ろうとはの』「心は最初からあったよ、ただ面倒だっただけ」『貴人は重き衣にて厳かにあるものじゃからの』「拘束具以外の何物でも無かったよ」 ボクの部屋で二つの影が揺れます。大きな狐と……小さなボク……

2013-06-24 23:23:29
プライド @seigo_sin

男の身体が、抱き留められた。王の身体は、驚くほど軽く感じることだろう。 体温は、酷く冷たい。 「――嗚呼、これは、何だ。私は識っている筈だ。それでも、解らない。もはや、私の心に『それ』を感じることは出来なくなってしまったということか」 →

2013-06-25 00:06:49
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