あの夏に降った雪が 溶けないままに胸に降り積もる 白く、より白く、 凍えてしまう前に早く… 溶かしたくは、ない #夏空の雪
2013-06-17 14:27:41#夏空の雪 ぐるりぐるりと回したレバー しゃりりしゃりりと削れる氷 とろりとろりと滴るシロップ スキッとした夏空の下に雪山 スプーンで掬って召し上がれ
2013-06-17 14:47:32草むらでしゃがみ込んで 君との思い出に浸っては 生暖かい水で頬を濡らした ふとひんやり 肌に優しい感触 空を見上げれば白い光がちらほらと 君からのプレゼントだと思い また頬を濡らした 夏空の雪 #夏空の雪
2013-06-17 14:59:00鮮やかな緑に真っ青な空。樹々は揺れて、濃い影をつくる。真夏の、あの暑さを感じる。少女が空を見上げる。柔らかなワンピースをはためかせて、帽子を抑えながら。#twnovel 彼女が見上げるのはなんだろうかと少し考え、#夏空の雪 を降らせる。出来上がった絵はなんだか不思議だった。
2013-06-17 14:59:44貴方はどこで何をしているのだろう と ベランダで一人 思い馳せていた 風が強くなり髪がなびく ふとひんやり 肌に優しい感触 辺りを見渡せば白い光がちらほらと きっと貴方からのプレゼントだと思い 涙ぐんだ 青空の下 貴方をいつまでも想う #夏空の雪
2013-06-17 15:11:14塵と済ませるにはあまりにも美しい眺めだった。手のひらを掲げる。落ちる。溶ける。消える。嘯く太陽は雲を蹴散らして。泣くべきか笑うべきか、決めかねていた。 #夏空の雪
2013-06-17 15:21:55かき氷食べた。キーンと冷たくて。僕ら二人笑った。笑った。ふざけあって、勢い余って、空に舞うかき氷はまるで、そうまるで。#夏空の雪 #twnovel あれから何年経っただろう。あの日のように君の頭上、夏空から降る雪はそう、ライスシャワー。僕は君に投げつける。畜生、幸せになっちまえ。
2013-06-17 15:37:34駄目じゃないか。だって置いてあったよ? 誰が持って来たんだ。知らないよ! 次からは聞いてからにしなさい、いいね。うん、わかった。「雪が降ってるー」「見間違えよ」「本当だって」「あら、怖いわ」「涼しいね」お母さんが、雷と雪を間違えたおかげだよ。「何か言った?」 #夏空の雪
2013-06-17 15:51:26元気がないというので、長いホースから噴き出されたのは、 #夏空の雪 きみたちは、おおはしゃぎで、走って転げて腹ですべり回る。きらきらとダイヤモンドが舞う中、ぴんとフリッパーを張り、くちばしを高く上げて、はるか南の故郷を見つめるきみたちは、やっぱり皇帝なんだね。 #twnovel
2013-06-17 16:08:23ひび割れた それでも、歪むその口元が うつくしかった やっと入り込んだ微かな光も 屈折させては ちりぢりに飛ばす 、透明な亀裂 それにさえ見惚れて オリーブの花が咲きました あの人はもう いないけれど 4時 #夏空の雪
2013-06-17 16:11:35今夏は雪が降りました。みんなが首をかしげるなか、雲の上では天使の密かな話し合いが。 「だから止めておけって言ったんだ。」 「だって食べたかったんだもの。」 「でも結局食えなかったんだろ。むだ骨だ!」 彼らが落としたかき氷、地上では雪と名付けられてしまいました。 #夏空の雪
2013-06-17 18:00:18あんなに歌っていた太陽が「もう疲れたよ」と呟いた。空は翳りささやかな月は眉根を寄せてはらはらと涙を溢した。太陽が背を向けて辺りは涼やかだ、月の涙は結晶して音もなく降る。夏の雪、世界の終わり。#夏空の雪
2013-06-17 20:11:56