#元久二年 六月

元久二年六月十八日〜二十二日。鶴ヶ峰(二俣川合戦)に至る流れをまとめました。※808年後の当日の鶴ヶ峰の様子などは別途 二十三日の顛末を加え一応完成しました。
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元久二年六月十九日

畠山六郎重保 @Shigeyasu6_bot

朝餉が豪勢だ! ……せっかく家族揃った朝、またしばらくないかもしれないもんな。よし、しっかりいただいて、頑張らないと。今日のうちに到着するくらいの心意気で、行くぞ、鎌倉へ。 #元久二年

2013-06-19 06:53:10
畠山重忠 @Shigetada_bot

重保、無理に飛ばすなよ。間違っても今日のうちに着こうとかしなくて良いからな。我々が到着するよりあまり早く入られても困るぞ。……あと、大袈裟なのはいかんが、腹巻くらい入れて行け。なければ、新調した胴丸があるだろ。 #元久二年

2013-06-19 06:57:20
畠山六郎重保 @Shigeyasu6_bot

わかりました、父上! しかし菅谷館で白米を出してもらうなんて。父上、貴族趣味みたいだと、あまりお好きでないのに。……美味しくいただきました。馬は表に揃っていますね。さあ、鎌倉へ出立だな。 #元久二年

2013-06-19 07:20:31
畠山重忠 @Shigetada_bot

白米は、おまえの母上も好きだし、たまには出すさ。ただ白米ばかりの京の公家たちは病気がちで、しかもそれを良しとしていてな。しっかり食うならそれでいいんだ。うむ準備は整ったな、私たちも今日発つぞ。百騎ほどは集まりそうだ。 #元久二年

2013-06-19 07:28:02
畠山重忠 @Shigetada_bot

我らが手勢を率いて向かって、二日ほどで戸塚の辺りまでは行くだろう。何か鎌倉から報せがあれば直ぐに動ける場所につく。重保、おまえは何かあれば北条の祖父上のところでも、三浦の家でも頼れば大丈夫だ。兎も角、無理はせず己が身を守れよ。 #元久二年

2013-06-19 07:32:56
畠山六郎重保 @Shigeyasu6_bot

ああ、なんだか今日は都幾川がとても懐かしく見える! またすぐ戻って今度は父上ともゆっくり話すんだ。この武蔵国という広い大きな国の事を。母上にも孝行したいし。 #元久二年

2013-06-19 07:38:52
畠山六郎重保 @Shigeyasu6_bot

さらば、行ってまいりまする。母上、ご心配なく! 父上、鎌倉でお待ちしますぞ! 菅谷の館よ、暫しの別れだ。 #元久二年

2013-06-19 07:41:17
畠山重忠 @Shigetada_bot

重保も十六になるのだな。若武者らしい顔をしおって……よし、我等も準備をするか。武具は、あまり大袈裟なものを着けて行くのも言いがかりにされてはならん。鎌倉に新しいものはあるから、軽装で行けるよう。重秀は久しぶりの鎌倉になるな。向こうに用意がないだろうから準備していけ。 #元久二年

2013-06-19 07:50:30
畠山重忠 @Shigetada_bot

そうか、重清は信濃に出ているな。重宗まだ、陸奥から戻らんだろう。いや、変に心配させる事でもない。鎌倉に向かった顛末だけ弟達には出しておいてくれ。 #元久二年

2013-06-19 07:56:02

安達景盛殿(安達盛長子息 実朝さま側近)

安達盛長 @tokuro_bot

父が没してから5年。様々な政変を経て、私は生き残っている。今は幼いながらも、実朝様は聡明なお方で、お仕えしがいがありますなあ。#元久二年

2013-06-19 07:58:45
畠山六郎重保 @Shigeyasu6_bot

さあ、狭山を越えたぞ。天候が怪しいからこのまま駆ける、雨が降る前に武蔵国衙まで辿り着かないとな。 #元久二年

2013-06-19 13:40:21
畠山重忠 @Shigetada_bot

今夜は、入間の宿で陣を張る。とりあえず天候は気になるが日も落ちたし明日だな。明朝に平井の妙見宮へ立ち寄ってから出立いたそう。 #元久二年

2013-06-19 19:23:46
畠山重忠 @Shigetada_bot

重保を先見に出し、我らは長男重秀を始め家の子と丹党を中心に主立った郎党134騎で申の刻前に菅谷の館を出立した。鎌倉へは明後日、またはその翌昼には到着するだろう。重保は明日には到着するから異変があれば我らに知らせる、その際には武蔵国の中で手勢を固め向かえばよい。 #元久二年

2013-06-19 19:31:35
畠山重忠 @Shigetada_bot

いかんな疑い始めるとキリがない。武蔵守になってからの遠州殿の動き、卯月に名越の遠州殿の邸に武装して入ったという稲毛三郎の噂…鎌倉へあがろうかと思ったが、稲毛の騒ぎに私まで出ばると、それこそ本物の騒動が起きると思うて出なかった。裏目に出ていなければよいが。 #元久二年

2013-06-19 19:53:14

元久二年六月二十日 丙午 晴

畠山重忠 @Shigetada_bot

さあさあ、鎌倉へ向かって進発だ。天候は良くなっていくと思われる。まずは平井へ立ち寄るぞ。…街道に近い武蔵党のものどもの様子も見ながら向かおうか。…児玉党横山党まで、まさかな。 #元久二年

2013-06-20 07:18:42
畠山六郎重保 @Shigeyasu6_bot

天気悪いな…でも今日はこのまま鎌倉へ入るぞ、者ども急ぎ駆けよ。父上に早く報告を送りたい! 瀬谷まであと少し。 #元久二年

2013-06-20 07:25:49
畠山六郎重保 @Shigeyasu6_bot

おおい、そこにいるのは横山党の者たちか? 私は秩父の畠山次郎重忠が嫡男、六郎重保。馬や具足を揃えておるのは、父上からの伝令が届いているのか? …そうか、では父上らは明日にはここいらへ着くであろう。助力を頼んだぞ。我らは先見で今日鎌倉へ入る! #元久二年

2013-06-20 07:37:46
畠山六郎重保 @Shigeyasu6_bot

弓の名手と聞く愛甲三郎殿はいなかったが、愛甲の者たちだな。随分早い準備のようにも思うが、伝令が先に届いたのだろうか。これはもしかすると私にとって初陣になるのだろうか、戦に向けて人々の心がざわめいているのをあちこちで感じるな… #元久二年

2013-06-20 07:42:00
畠山重忠 @Shigetada_bot

平井の妙見宮に立ち寄ろうとしたところ、不思議な眩い光が我ら一行を襲った。馬は立ち止まり、辺り一陣の風が吹いたようであった。天気が崩れてきていたので遥拝殿よりの祈願で過ぎるしかなかったが、あれは一体何だったのか…何を伝えようとしたのか#元久二年

2013-06-20 18:11:12
畠山六郎重保 @Shigeyasu6_bot

ふう、雨に降られながらも鎌倉入りだ。稲毛のおじさんのところへ、まずは挨拶と様子を窺いにいかねば。見たところで、特に戦の起こるような雰囲気はないが……ともかく、話を聞きに行って見るか。 #元久二年

2013-06-20 18:27:44
安達盛長 @tokuro_bot

ふぅ…疲れた。そろそろ甘縄に帰ろう。#元久二年

2013-06-20 19:36:52
安達盛長 @tokuro_bot

不穏な空気…それはなんとなく広まるが、もともとは人が作るものなんだな。 #元久二年

2013-06-20 19:43:23
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