#スタートレック の転送装置や #マクロス のマイクローン装置に学ぶ #テレポーテーション

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Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前21)転送装置は、人とハエを二つの異なる物体と認識するだろうか?もし一つと認識したら、マズいことが起こる。分解して送った原子を元通り再構成しようとして、人間+ハエの生物を作ってしまう恐れがある。ハエの質量は小さいからすぐに問題は起こさない。~続く

2013-06-22 18:41:45
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前22)その後も普通は大丈夫であろう。しかしDNAが影響を受け、細胞分裂したときにハエの細胞が作られてしまうようだと悲劇となる。次第に人間がハエ化していく可能性があるのだ。衣服や周囲の空気も同様に危険となり得る。それらへの安全化対策は後述する。~続く

2013-06-22 18:42:02

●物体自体も転送なのか、情報のみ送って物質は現地調達か?

Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前23)原子レベルに分解してビームで送る。このとき、転送対象物体そのものを送るのは、目的地で再構成に使うためであろう。目的地に転送装置がないならやむを得ないかもしれない。しかし、転送装置間での転送でもそうする必要はあるのだろうか?~続く

2013-06-22 18:42:14
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前24)マイクローン装置では、マイクローン化なら物質が余るが、巨人化のときは不足するはずである。必然的に足りない物質は外から補っているであろう。さらには、物体の構成情報だけ送信し、再構成に必要な物質は受信側で用意することも可能なはずである。~続く

2013-06-22 18:42:31
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前25)構成情報と構成物質を同時に送って再構成する。非常にリスクを伴うやり方と思われる。構成情報は記録さえあれば再送信可能だが、構成物質を転送すべき物体に依存していたら、送信時に少しでも失われると致命的である。しかし、転送装置は事故が少ない。~続く

2013-06-22 18:42:42
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前26)不足分の補充といった、何らかの安全対策が施されているものと思われる。ただ、転送される物体の全構成情報が記録されることは、安全化には必要であるが、別の問題を起こし得る。それは後述する。~続く

2013-06-22 18:42:58

●原子レベルに分解? それっていったん死ぬってことでは?

Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前27)転送の手順を確認しよう。懐かしい名前を拝借して、カーク船長が転送されるとする。まず、カーク船長を原子レベルに分解しつつ、原子の種類や配置などの構成情報を記録する。次に、……い、いや待った。人間を原子レベルに砕くって、それ死ぬって言わないか?~続く

2013-06-22 18:44:16
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前28)思い出した。ファンの一部は「転送なんか絶対嫌だ」と言っていた。「魂が抜ける」とも言っていた。原子レベルに分解する時点のことだったようだ。ちなみに、非常に痛いであろうから麻酔は必須だろう。しかしいったん死ぬことに変わりはない。~続く

2013-06-22 18:45:27
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前29)霊魂の類は記録不可能であろうから、転送されまい。しかし、(検討のしようもないので)置いておく。転送されるのが人間を含め生物なら、自分が死んで、複製が作られることを覚悟せねばならないだろう。もしそうなら、スタトレ世界の住人は豪放のようだ。~続く

2013-06-22 18:45:49

●エネルギーの問題(質量エネルギーはE=mc^2と莫大)

Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前30)心を鬼にして手順の確認を続けよう。全構成情報は通常の電波で送ればいいであろう。電波は電磁波であり光速度である。転送される物体は原子レベルに分解され送られる。普通に行えば主に重粒子線となり、光速度未満の速度となる。α線、β線でも同じである。~続く

2013-06-22 18:46:07
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前31)そうなると、もし物体の構成情報と構成物質を同時に送信すれば、情報が先に目的地に到達し、続いて物質が到着する。これは、目的地が転送装置でない場合、マズい事態となる。構成情報に従って再構築しようにも、材料がまだないことになるからだ。~続く

2013-06-22 18:46:39
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前32)それでは、構成物質をわずかに先に送信すればいいだろうか?しかし粒子線の種類により、電子であるβ線といった軽い物は先に、ヘリウム原子核であるα線、さらに重い原子核の粒子線は遅く到着するはずである。重いほど速度が遅くなるからである。~続く

2013-06-22 18:46:57
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前33)と思う。だとすると、全体では電荷が0であることを利用して、電磁波というエネルギーにして送信すればよいと考えられる(電荷のある粒子、たとえば電子だけだと電気的に0の電磁波では送れない)。これなら構成情報と同時に目的地に到達する。~続く

2013-06-22 18:47:09
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前34)ただし、そのエネルギーは莫大となる。いわゆるE=mc^2ということで、標準的な人間の体重でも大型核兵器何発分ものエネルギーを凌駕するほどになる。スタートレックではエンタープライズと当時は敵だったクリンゴン艦との間で転送は行われていた。~続く

2013-06-22 18:47:34
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前35)よく、そんな危険な超兵器レベルのエネルギー照射を相互が許したものである。しかし、これは現在の感覚で考えてしまっているからなのであろう。スタトレ時代の高度に発展した技術なら、その程度はごく当たり前のエネルギーであるに違いない。~続く

2013-06-22 18:47:47

●情報量の問題

Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前36)それでも転送する物質量は大した問題ではないかもしれない。巨大な宇宙艦船を超光速で宇宙を駆け巡るほどであるから、人間数人程度の移送に手間取るということもないのだろう。では、その人間一人の構成情報量はどの程度なのだろうか?~続く

2013-06-22 18:48:07
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前37)残念ながら筆者には試算するだけの力量がない。そこで、物理学者のローレンス・M・クラウス(スタートレックファンで、邦訳:SF宇宙科学 講座の著者)の試算を紹介する。人間の素粒子の種類と位置を全て記録し、40GBの3.5インチHDDに収録する。~続

2013-06-23 07:02:48
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前38)いまどき40GBと思うかもしれないが、試算当時はワークステーションでもそれくらいの容量だったのである。ともかくHDD1個では不足する。必要な数のHDDを揃え、積み上げるとする。その高さは天の川銀河の直径を軽く超えてしまうほどになるとのこと。~続く

2013-06-22 18:48:50
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前39)それで「どうも大変だ」ということなのか、そこで検討が終わっていた。しかし、その試算には疑問がある。データを圧縮しようとはしていないのである。さらに、内臓・筋肉といったもの質は個々人に依存せずとも健康な人間のデータを用いればよい。~続く

2013-06-22 18:49:20
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前40)個々人に依存するのはサイズだけである。大幅にデータ圧縮できるだろう。脳だけは安易には考えられない。人間の精神が作り出す人格は脳に依存するからだ。脳の記憶容量は4TBくらいらしい。そんな容量で、例えば一生分の目視データを動画で保持できるのか。~続く

2013-06-22 18:49:52
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前41)詳細は判明していないものの、どうやら高度な圧縮が行われているらしい。そのため、たとえ世界最高齢に達してもまだまだ余裕で記憶を増やし続けられるとのことだ。それでも脳のシステム全体として再構築不可能な情報量ではあるまい。この問題はクリアだ。~続く

2013-06-22 18:50:25