オーイシさんの下げ緒講座

下げ緒について!
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大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

本日あたり下緒のお話がまとまりそうデーす(ヽ´ω`)忙しかった…

2013-06-22 18:57:32
大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

本来は鞘を着物の帯に結び付けて鞘が帯から抜け落ちないように、また不意に差している刀を奪われないようにする為のもの、様々な色で染めたり何色もの糸で紋様を織り込んだりと、色合いや柄の装飾性を追求した装飾美術品ともなりました。

2013-06-22 21:58:54
大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

また、大小差しの大刀に付ける下緒は緊急時には襷として用いることを想定してたりもしました

2013-06-22 21:59:12
大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

下緒には組紐を用いたものと皮革を用いたものがあるが、下緒に用いられる組紐には打ち方(組み方)によって多くの種類がありました。

2013-06-22 22:00:44
大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

平打(ひらうち):貝乃(ノ)口組(かいのくちぐみ」/甲斐口組(かいのくちぐみ)とも。最も一般的に用いられた下緒の様式。

2013-06-22 22:01:46
大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

亀甲組(きっこうぐみ):平打の下緒のうち、多色の糸を用いて亀甲型の織り文様が表れるように組まれたもの。太刀緒として多く用いられた。江戸時代以降の「陣太刀」様式の刀装には亀甲組の太刀緒を用いるのが規則である。 http://t.co/xgKPjSUoJC

2013-06-22 22:02:50
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大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

繁打(しげうち):重打/重組(しげくみ)とも。厚手で織り目の目立つ組紐の様式で、天正期の拵えによく使われた。 畝打(うねうち):畝組とも。縦方向に織り目が筋立って現れる織り方。 http://t.co/KvCpJvdz1K

2013-06-22 22:03:57
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大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

唐打(からうち):唐組とも。多色の糸を用いて、菱形の文様が連続する形に組まれたもの。儀礼用の太刀や金装拵えの短刀など、高級な刀装に多く用いられた。 http://t.co/i76VNZAcNq

2013-06-22 22:05:47
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大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

竜甲打(りゅうこううち):竜甲組、龍甲打(組)とも。中央部に角織の折り目が筋立って現れる織り方。その名称から武芸者に好まれた。尾張藩の平常差しとされた「尾張拵」には必ず用いられていた下緒である。 http://t.co/LAwvDcDM4b

2013-06-22 22:06:41
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大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

資料無し、残念 片畝打(かたうねうち):畝打の筋目が一方向のみになる織り方。戦国期から用いられているもので、肥後藩の藩士に多く用いられた。

2013-06-22 22:08:23
大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

笹波打(ささなみうち):笹浪組とも。V字型の模様が連続した矢羽根様の織り文様が現れる組み方。 http://t.co/AVQVJFdUW6

2013-06-22 22:09:30
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大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

平打(ひらうち):貝乃(ノ)口組(かいのくちぐみ」/甲斐口組(かいのくちぐみ)とも。最も一般的に用いられた下緒の様式。 http://t.co/ySa6LmFT7p

2013-06-22 22:10:32
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大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

高麗打(こうらいうち):高麗組とも。折り目が細かく、家紋や文字を自由に組み上げることが出来る組み方。必然的に高価な為、高級な刀装に用いる下緒に用いられた。

2013-06-22 22:13:40
大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

組紐ではなく皮革を袋縫いにした革緒や平革紐を下緒として用いているものがあり、細川忠興の佩刀に倣って肥後熊本藩の「御国拵え」とされた「肥後拵」には革の下緒を用いることが作法となっていた。

2013-06-22 22:13:48
大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

高級なものとしては、絹の組紐を芯として上から錦布で包んだものがあり、桃山文化華やかなりし頃に流行した「桃山拵」と呼ばれる華美な刀装に多く用いられていた他、桃山時代頃から製作されるようになった「陣太刀」と呼ばれる刀装に用いられている。

2013-06-22 22:15:10
大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

下緒の鞘への結び方にはいくつかの様式があり、江戸時代の諸藩や剣術の流派では結び方が一様に定められていることが通例となっていた。現在でも、独自の下緒結びが流派の特徴として継承されている居合の流派が多く存在する。

2013-06-22 22:17:39
大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

正式結び:「正結び(せいむすび)」、「蝶結び(ちょうむすび)」とも。下緒の結び輪が片方のみ(通常は鯉口の側)のみになるようにした結び方。江戸時代にはこれを正式な刀への下緒の結び方とした。 http://t.co/JbA2AGKhqW

2013-06-22 22:21:36
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大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

見栄えがする上、下緒の端を引けば即座に結びを解くことができるため、実用的な結び方でもあった。

2013-06-22 22:22:01
大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

大名結び(だいみょうむすび):「浪人結び」とも。下げ緒の結び輪が両方にできるようした結び方。正式結び以上に見栄えがする結び方だが、解いた後に改めて下緒を結び直さねばならないために実用とするには向かない→ http://t.co/4dIG4xyIWe

2013-06-22 22:23:41
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大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

→刀を飾っておくことに適した結び方である。 「浪人結び」の呼び名は、「浪人は刀を差すことも使うこともないのだから、実用を考える必要がなく、せいぜい見栄えだけでも映える結び方を選ぶものであろう」という揶揄に基づくものである。

2013-06-22 22:24:41
大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

熨斗結び(のしむすび):下緒を栗形に通した後に一巻きのみ結び、鞘に沿って直線に伸ばした後に鞘尻の付近で鞘に一巻きした結び方。緒の端は後述の「茗荷結び」とするかもしくは巻に結び込む、あるいはそのまま垂らす等があった http://t.co/Gm038mNeRO

2013-06-22 22:27:33
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大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

刀を飾る際、下緒を目立たせたい場合に好んで用いられ、特に鞘に刀身を収めず、刀身と鞘を並べて個別に飾る際に多く用いられた。結んだ下緒が煩雑にならない上に解くことも簡単なため、実用的な結び方でもあった。

2013-06-22 22:28:15
大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

太刀結び:太刀の足緒に太刀緒を通したのちに鞘に結び輪が両方にできるように結んだもので、太刀を飾って置く際に長い太刀緒が煩雑にならぬように、また太刀が見栄えがするように用いた結び方。 http://t.co/NTYEAYJ54v

2013-06-22 22:30:04
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大石鍬次郎 @kuwajiro_oishi

尚、「打刀」様式の刀を「佩く」ために長めの下緒を用いて腰から下げられるように結んだ「足緒結び(あしおむすび)」を「太刀結び」と呼称する場合もある。

2013-06-22 22:30:42