【テドイア】紡がれた糸

重音テッド×IAの物語。 とある国の姫であるイアは、不思議な青年と出会う。 しかし彼の事を知っている者は何故か一人もおらず……
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大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL まずテドイアから。BGMはかの有名なサンドリヨン。これ、本当にネタのでが良い…… イアたんはとある国のお姫様。大事に大事に育てられてきたイアたんは、ある日。お城の舞踏会でテッドさんと出会ってしまう。 それがすべての始まりだった。

2013-06-26 20:01:42
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL イアたんはテッドさんを知らない。誰だろう?って思いながら、きっとパーティに呼ばれた客人なんだろうなって思ってた。 だから最初は気にもとめてなかったんだけど、何度かパーティでテッドさんと顔を合わせるようになるのです。

2013-06-26 20:04:15
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 何度か会って、話すうちにイアたんはテッドさん良い人だなって思い始める。何故かパーティでしか会えないんだけど、優しくしてくれるし話も楽しいし、と。 そして、どうしてパーティ以外では会えないんだろう?って思い始めていくので。

2013-06-26 20:05:57
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL でも、誰に訊いてもテッドさんの事を知らないんです。 どこからの来賓なのか。名前以外の事は全くイアにはわからない。 どこにいるのかわからないのに、パーティを開けば必ずと言っていいほど彼は現れる。 そんな不思議なテッドさんに惹かれていくんです。

2013-06-26 20:07:29
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL イアたんは、どうして他で会えないんだろう?会いたいのにって思うんですよ。 誰ともしれない人だけど、王城に入れるし駕籠の鳥のイアたんは警戒心が薄い。 そしてテッドさんといると楽しいからもっと、ってなっていくんですよ。それが恋の始まり。

2013-06-26 20:10:12
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL そんな風にテッドさんに会えないかなーって過ごしてたイアたんだったけど、ある時からテッドさんの姿を王城の中で見かけるようになるんです。 遠くにいるのを見つけて、でも急いで駆けつけてももうそこにはいない。そんな感じで。

2013-06-26 20:12:02
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 会いたいのに会えない、いるのに追いつけない。そんな事を繰り返してどんどんイアたんの想いは募っていく。 そうして、何度目かのパーティの時、テッドさんに会いたいですって告げるんですよ。もう少し、ゆっくりテッドさんと過ごしたい。お話ししたい、って。

2013-06-26 20:13:09
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL それに驚いたのがテッドさん。でも、いいよって言ってくれるんです。それから、イアたんは王城で見かけたテッドさんに追いつけるようになるのです。 そうして、テッドさんとの時間を過ごせるようになったイアは急速に惹かれていく。

2013-06-26 20:15:23
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL そんなイアに引きずられるように、テッドさんも返してくれるんですね。二人きりで過ごす時間。何故か二人でいる時は誰も傍を通る事がないという事に、イアは気付かないまま。 どうして誰もしらないのか、どうして誰も通らないのか。それに最後まで気付かなかった。

2013-06-26 20:16:38
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL たった二人だけの逢瀬を繰り返し、やがてそれははっきりとした恋になる。けれど、少しずつ。テッドさんの様子もまた可笑しくなっていくんです。 何かを言おうとしてはやめる。そんな事も度々あって、気になるけどテッドさんは何もいってくれない。

2013-06-26 20:18:33
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL イアは不安になるけど、でもテッドさんは笑ってくれるから何も聞けなくて。 そんな中、ぽつりとテッドさんは言うんですよ。『出会わなければ良かったのにな』って。 好きにならなければよかった、そんな後悔の言葉がテッドさんから出てくるんです。

2013-06-26 20:19:56
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 勿論、その言葉にイアは傷付くんだけど、でも嫌になってそう言ったんじゃないのはわかるんです。テッドさんが物凄く辛そうな顔をするから。 それでもその恋を捨てる事など出来なかったわけですが。嫌いになれなくて、それでもまだ好きで。諦める事は出来なかった。

2013-06-26 20:22:52
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL そして何故、テッドさんがそんな事を言ったのか。それを知る事になる。 ある時、イアの国が魔物の大群に襲われるんですね。そしてそれを指揮しているのがテッドさんだと知る。 テッドさんはイアの国を滅ぼしに来たんだとその時知るんです。

2013-06-26 20:24:50
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 何度か王城に顔を出してたのは、内部を調べる為。そうして必要な情報もすべてそろったから、テッドさんは侵攻を開始したのです。 その国の者はすべて殺されていく。国民も、そして勿論王族も。 それにはイアも入っていて、それに酷いショックを受けるんですよ。

2013-06-26 20:26:12
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 人は必死になってテッドさんに対抗するけれど、魔物にただの人間が易々と勝てるわけもなく。どんどん後退していく。 イアのいる王城にも魔物の姿が現れ、それを先導するテッドさんもそこに辿り着く。しかし、それはある意味、人間の罠でもあったんです。

2013-06-26 20:27:44
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 魔物達はすべてテッドさんの指揮で動いてる。彼の手足であり、彼の指示がなければ動けない。 それに気付いた人間達は、テッドさんを封じようと王城の広間に罠を張った。テッドさんがそこに辿り着いたら、封印の魔法陣が発動するように。

2013-06-26 20:29:00
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL その広間は中枢に向かう時に必ず通る場所で、そこを突破されてしまうと人間の方もやばい箇所。けれど、どうせそのままでは全滅だとそこに罠を仕掛ける事にしたんですね。そして、テッドさんはその罠にかかってしまう。彼を封印する為の術が発動する。

2013-06-26 20:30:45
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL でも、テッドさんも人間が仕掛けるような魔術に簡単に引っかかるほど弱くはない。 でも。一瞬だけ、隙をつくってしまったのね。ほんの僅かな時間、集中力を切ってしまったから、その魔法陣の中へと封印されてしまうのです。 勿論その原因はイア。

2013-06-26 20:33:51
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL テッドさんは最初、本当にすべての人間を殺すつもりだった。 でも、イアと出会ってしまって、イアの事を好きになってしまったから、迷い始めたのです。 殺す対象にはイアも入ってる。けれど、殺したくない。でも、やらなきゃいけないからと覚悟を決めて挑んできた。

2013-06-26 20:36:12
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL そうして覚悟して望んだ戦いの中、イアの姿を見つけてしまったテッドさんは、その時一瞬だけ意識を彼女に向けてしまったんですね。 その一瞬の動揺でテッドさんは術にかかり、封印されてしまったわけですが。 そして、イアは目の前で彼が封印される所を見てしまう。

2013-06-26 20:46:30
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL テッドさんが封じられ、魔物が散り散りになってしまい、人は勝利だと喜ぶ。でも、イアたんだけは嬉しくなかった。 だって、テッドさんがいなくなってしまったから。消えてしまったその場所で、ただ一人。周りから外れて泣き続けるんです。

2013-06-26 20:48:18
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL そうして、平和になったその世界で。イアはずっと一人で生きていく。 テッドさんじゃない男を好きになれと言われてなれる筈もなく、そして彼の事を忘れることすら出来ずに。ずっと泣き続けて、想いを募らせて、過ごしていくのです。

2013-06-26 20:51:08
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL そしてその想いに耐えられなくなったイアは、決断するんですね。すべての人間を裏切る事を。 封じられたテッドさんの封印を解き、彼を蘇らせる。 勿論止められるけれど、制止を振り切り復活させてしまうんですね。それでも会いたかったから。

2013-06-26 20:52:39
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 実はテッドさんは人間に呼び出された魔物だったんです。魔物は契約には絶対忠実。 テッドさんを呼びだした人間はイアの国が滅ぶ事を望み、そして彼はそれを実行した。呼び出した人には従わなきゃいけない。だからテッドさんは契約を破棄する事が出来なかった。

2013-06-26 20:54:16
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL イアと出会い、イアに恋をして。彼女だけは助けたい、と思っても自分を契約が縛り付ける。 好きになった人を自分が殺さなきゃいけない、とずっとずっと悩んで、イアを好きにならなければ良かったって思ったんですよ。イアも自分に恋をしなければ良かったのにって。

2013-06-26 20:55:29