@HiromitsuTakagi 先生の朝日新聞社記者の書類送検と不正アクセス禁止法と住居侵入罪の違いについて
- yousukezan
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事実が可能性A(morokkosarinにしかアクセスしていない)https://t.co/p38Fy7BRpu ならまだ、朝日新聞広報・法務・顧問弁護士の失態の傷は軽いと思う。単に発表文を書き間違えたという話。 びっくりするほど稚拙だなあ。被疑者になっている当人がかわいそう。
2013-06-25 17:05:56http://t.co/93hiD1jay3 「毎日新聞は弁護士から犯行声明を入手したが、必要性は無いと判断し、サーバーにアクセスしていない。」
2013-06-26 00:10:22毎日新聞はおりこーだな。^^ “@HiromitsuTakagi: http://t.co/0kCezlEaD7 「毎日新聞は弁護士から犯行声明を入手したが、必要性は無いと判断し、サーバーにアクセスしていない。」”
2013-06-26 00:50:54ネット殺人予告:PC遠隔操作 不正アクセス容疑、朝日・共同記者を書類送検 識者の話 http://t.co/ZhNhWYSKAb
2013-06-26 12:31:32不正アクセス罪を住居侵入罪に喩える人が昔から一定数いるが、それは間違いだと10年前から私は言っている。住居侵入罪は(今日的理解では)個人的法益の罪とされているのに対し、不正アクセス罪は社会的法益の罪であり、被害者なき犯罪のひとつ(アクセス管理者も被害者ではない)である。
2013-06-26 12:36:20このことは、法第1条の目的「この法律は、不正アクセス行為を禁止するとともに…罰則…を定めることにより、電気通信回線を通じて行われる電子計算機に係る犯罪の防止及びアクセス制御機能により実現される電気通信に関する秩序の維持を図り、もって高度情報通信社会の健全な発展に寄与」から明らか。
2013-06-26 12:38:06@HiromitsuTakagi 先生のお考えと立法趣旨・経緯を承知の上で申すのですが、予備知識のない人への比喩的説明として他に適当そうなものが見当たらないという難点もあるような気がします。(比喩用の住居侵入と実際のそれの違いの説明も難点ですが。
2013-06-26 12:45:17従って、構成要件に該当していても、そのような法益の侵害が小さければ、可罰的違法性を欠くという判断はあり得る。 もっとも、報道機関が取材目的でする不正アクセス行為が、あらゆる前提において、そのような法益侵害が小さいと言うことはできない。
2013-06-26 12:47:18アクセス管理者を、マンションの管理人に、利用権者をマンションの住人に対応付けてみればわかるが、不正アクセス禁止法は、識別符号が1つしか存在しない(住人が一人しかいない)場合について、何ら禁止していない。
2013-06-26 12:59:42https://t.co/ELmMhWHTL9 「識別符号が1つしか存在しない場合について何ら禁止していない」というのは、法2条2項「この法律において「識別符号」とは…当該アクセス管理者において当該利用権者等を他の利用権者等と区別して識別することができるように付される符号で」…
2013-06-27 09:31:16…とあるように、「他の利用権者等と区別して識別することができるように付される符号」でなければならず、「他の利用権者」が存在しない場合は、それは識別符号に該当しないのである。具体例として、逐条解説書には、自宅の電話…
2013-06-27 09:35:11…自宅の電話の留守番電話を外出先から自宅に電話をかけて留守録を聞く際に暗証番号を入れるシステムは、「他人の利用を予定しておらず」「家人や社員ごとに異なる識別符号を付しているような特別な場合を除き、アクセス制御機能を有していることにはならない」とある。
2013-06-27 09:35:57一方、識別符号が一つしかない場合でも、識別符号なしで利用できる利用を予定している場合は、後者も利用権者であり、前者は後者と区別して識別することができるよう付される符号なのだそうで、例として、Webサーバに管理者用のパスワードがかかっている場合が、逐条解説書に書かれている。
2013-06-27 09:46:31ということは、次のような例は、識別符号がなく、アクセス制御機能もなく、この法律で保護されないことを意味する。 家庭内や社内にあるコンピュータを守るために、ルーターやファイアウォールを介してインターネットに接続し、外からのアクセスのほぼ全部を遮断していて、しかし、外から…
2013-06-27 09:49:19…外から利用できるように、あるいは管理ができるように、SSHやVPNのポートだけ空けてポートフォワーディングしているときに、VPNやSSHのアカウントを管理者用の1つしか設定していない場合。 この場合、先のWebの例と違って、当該管理者以外の利用を予定していないので、…
2013-06-27 09:52:21…ので、当該SSHやVPNのアカウントの秘密鍵やパスワードは、法の識別符号に当たらず、アクセス制御機能はないことになる。そのため、このSSHやVPNを、パスワードを破って(あるいは盗んだ秘密鍵を使用して)入ったとしても、不正アクセス行為には当たらない。
2013-06-27 09:53:56個人宅の無線LANを外からパスワード(正しくは事前共有鍵であるが)を破って接続して利用した場合に、不正アクセス禁止法に触れないという話が以前から言われているのも、同様に、利用権者が一人しかおらず、他の利用権者と区別して識別するアクセス制御機能には当たらないからである。(ただし、…
2013-06-27 10:03:27…(ただし、当該パスワード(事前共有鍵)を推定するに際して、当該無線LANの電波(暗号通信)を傍受して、暗号通信の内容を復元して行ったのであれば、それを窃用して接続するのは、電波法109条の2に抵触し、一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金となる。また、…
2013-06-27 10:07:22…また、前記、無線LANへの接続が不正アクセス行為に当たらない根拠には、別の理由もあり、そもそも、事前共有鍵で暗号通信することで、その鍵を持たない人の接続をできなくする仕組みは、法2条3項のアクセス制御機能の定義にも当てはまらない(っぽい)。具体的には、条文の…
2013-06-27 10:12:57