ロボットアニメにおけるホームドラマと学園ドラマ…から

なぜ「マジンガーはお子さま向け」「ヤマトは大人の鑑賞にも云々」という言説がまかり通ったのか…を考えるきっかけのメモだったです。
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ふりーく北波(Hideyuki KITABA) @nami_happy

マジンガーZからガンダム以前のロボットモノ(も少し言うとマシンハヤブサやスタージンガーなんかも)は、敵は軍隊だが主人公側はホームドラマで、疑似も含めた家族モノ。ヤマトはその主人公側ベースが学園モノなのかな。各家庭から出てきた先生生徒が入り乱れるコトで、主人公側の群像化を果たした。

2013-06-27 22:57:50
ふりーく北波(Hideyuki KITABA) @nami_happy

それ以前のロボットアニメは、ケンちゃんシリーズみたいなところがあって、あくまで主人公のドラマが基本だったんだけど。ヤマトは学園モノとして生徒の数だけドラマを用意できた。その設定法を踏まえてホワイトベースを用意したお陰で、ガンダムは連邦もジオンも外部化するのに成功したんだな、とか。

2013-06-27 23:03:08
ふりーく北波(Hideyuki KITABA) @nami_happy

(承前)『ケンちゃんシリーズ』vs『学園ドラマ』と考えれば、当時そろそろ思春期に向かっていたアニメファンが、学園モノとしての構造をもつ『ヤマト』にコロっと参って、それに遅れた世代も『ガンダム』に「リアル」を感じたのも分かる。その構造を巧みに持ち込んだ富野さんはやはり凄いですね。

2013-06-27 23:07:08
ふりーく北波(Hideyuki KITABA) @nami_happy

東映動画の『マジンガーZ』+『グレートマジンガー』と『グレンダイザー』『ダンガードA』の間(と類する作品群、ライディーンとかコン・バトラーとか)には『ヤマト』がありながら、基本の敵味方設定はホームドラマの域を超えなかったワケで。そこに当時は今よりもっと深い谷があったはずだよね。

2013-06-27 23:15:11
Yoshi_色々 @Yoshikun21c

@nami_happy かなり後ですがリアルロボットだが主人公独白型ホームドラマ(NHK朝ドラで結構あるタイプ)なボトムズやスーパーロボだが学園群像劇なトランスフォーマーという例も。

2013-06-27 23:22:59
ふりーく北波(Hideyuki KITABA) @nami_happy

@Yoshikun21c ロボットがスーパーかリアルかってのは、実はこの構造の前にはあまり関係がないのでは、と思っておるです。ダグラムでは学園ドラマ、ボトムズはホームドラマに畳んだ手腕もさるコトながら、レイズナーでは学園モノ転じて世紀末ホームドラマ化した高橋監督恐るべしですなあ。

2013-06-27 23:29:25
Yoshi_色々 @Yoshikun21c

@nami_happy レイズナー後半の元ネタは学園モノですな。南斗学園のアイドル・ユリアをめぐって北斗学園・南斗学園などの番長・裏番などがボコり合う。

2013-06-27 23:32:21
ふりーく北波(Hideyuki KITABA) @nami_happy

@Yoshikun21c レイズナーは本宮風群竜伝でもありますな!ジャンプの血脈かっ。加えてル・カインは、リムジンで校門前まで乗り付ける白い学生服の超ボンボンにして学園を牛耳る生徒会長にして影(でもないか)番長たりうえるっ。

2013-06-27 23:36:14
Yoshi_色々 @Yoshikun21c

@nami_happy それにしても巨大操縦ロボの祖であるマジンガーZは学園要素もあったのにプロットとしてはそちらを放棄したのは不思議ですね。グレートの企画段階やグレンの後半は群像劇的な部分もあったわけですが。

2013-06-27 23:42:47
ふりーく北波(Hideyuki KITABA) @nami_happy

@Yoshikun21c それはもう玩具市場で最強の3~8歳くらいの世界観を視野に入れてのコトかと。『ゲッターロボ』『グレンダイザー』といえども、研究所という疑似家族構造はみ出ていないですし、比較的組織の色が濃い『大空魔竜ガイキング』ですら、『ヤマト』の家族ドラマ的翻案でしょう。

2013-06-27 23:49:46
ふりーく北波(Hideyuki KITABA) @nami_happy

(承前)ただ、グレンダイザーは、ホームドラマ的構造を守りながらも、年長の、特に女性視聴者に少し色目を使ってはいるのは間違いない。富山敬さんが、古代進でありデューク・フリードであり、テリュース・G・グランチェスターであるのは偶然ではないだろう。

2013-06-27 23:54:06
ふりーく北波(Hideyuki KITABA) @nami_happy

(承前)てなコト考えてると、男押しでホームドラマ的構造を崩さず、戦闘ドラマで真正面から闘い続けた、『グレートマジンガー』『鋼鉄ジーグ』はやはりあの時代に最も寄り添っていた作品だと思う。女性客が少なくとも、今のアニメファンに半ば「戦闘のプロ(笑)」と揶揄されようと、俺は愛するとも。

2013-06-27 23:58:49
Yoshi_色々 @Yoshikun21c

@nami_happy この時間枠がアタックNo.1→ミラーマン→マジンガーと推移したことを考えるとスポンサーとしてはそっちへ寄った結果とも言えますね。擬似学園モノの古典なアーサー経由で山田くん・猿飛の学園路線に戻っていったのも興味深い。

2013-06-27 23:56:37
Yoshi_色々 @Yoshikun21c

@nami_happy よく考えると両作ともEDがOP並に熱いですな。

2013-06-28 00:06:00
ふりーく北波(Hideyuki KITABA) @nami_happy

@Yoshikun21c 超合金買ってたお子さまたちが、色気づくとともに「か~み~か~ぜ~のぉ!」となるワケですな。時代の欲望は正直です(^^)

2013-06-28 00:05:00
Yoshi_色々 @Yoshikun21c

@nami_happy そうして両さんのような大人になってもう一度超合金買うようになるわけですな。今度は自分の給料で。

2013-06-28 00:11:38
ふりーく北波(Hideyuki KITABA) @nami_happy

@Yoshikun21c 雀百まで踊り忘れず、三つ子の魂百まで。いまや『ほこ×たて』で自ら作ったスーパーな兵器同士を戦わせたりしています(^^) おあとがよろしいようで。

2013-06-28 00:15:44