らぶちょP、昼下がり語り

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サブちょ(2016/3/31終了) @LUV_advantage

さて、昨日の続きをば。 でも最初から流します。 書き溜めてあるのでそれなりのスピードで流れますので。

2013-06-28 12:12:13
サブちょ(2016/3/31終了) @LUV_advantage

ソファで寄り添い、そして見つめ合う二人。 こんな小さな空間でも二人には充分すぎる程、愛に満ちた世界。 伊織の両肩に優しく手を掛ける。 彼女は恥ずかしそうに頬を少し赤らめた。 肩から伝わる彼女の緊張、トクントクンと胸の鼓動が聴こえてしまいそうな静寂の中、そっと俺の胸へ抱き寄せる。

2013-06-28 12:12:45
サブちょ(2016/3/31終了) @LUV_advantage

「もう…恥ずかしいわよっバカ…」 少しだけ荒くなった伊織の呼吸が抱き締めた腕を伝い、俺の気持ちを昂らせる。 再び伊織の瞳をじっと見つめ想う… このまま悠久の時を過ごしたい。 ただ彼女を愛し、ただ彼女に愛される。 そんな理想郷が存在しない現実を俺はただ呪う。

2013-06-28 12:14:31
サブちょ(2016/3/31終了) @LUV_advantage

キョトンと俺を見る彼女の顔が愛おしく思えて、頭を優しく撫でる。 この猫の様に気持ち良く微笑む仕草が、俺は好きだ。 額を合わせ、綺麗に流れる髪を指でとかす。 鼻と鼻が触れそうな距離、もう少し近寄ればすぐに唇が触れ合う距離。 俺の興奮を感じ取ったのか、伊織も再び呼吸が荒くなる。

2013-06-28 12:16:48
サブちょ(2016/3/31終了) @LUV_advantage

制御出来ない。 想いを止められない。 わずか数センチ先に伊織の唇。 濁流の様に押し寄せる欲求。 心なしか体温も上昇し、俺の身体が汗ばんでいるのが判る。 ――伊織は目を閉じ、その時を待つ。 少し震えているかとも思える、幼く、気高く、綺麗な彼女の唇に… 優しく、キスをした。

2013-06-28 12:19:00
サブちょ(2016/3/31終了) @LUV_advantage

俺の頭の中で、色んな感情が荒れ狂う波の様に暴れ回る。 バードキス。 少し触れただけなのに興奮で気が遠くなりそうだ。 何度も何度も少しずつ、確かめる様に唇を重ねる。 その唇は、瑞々しくてとても柔和だった。 彼女が不安そうに俺を見つめる。 少し潤んだ瞳が宝石の様に輝き、美しかった。

2013-06-28 12:20:46
サブちょ(2016/3/31終了) @LUV_advantage

再び、彼女を抱き寄せる。 初めての行為に、少し震えている彼女。 いつもは気丈に振る舞い、弱みなんか微塵も見せない無垢な幼い女の子。 護りたい。一生を掛けても護りたい。 より強い力で抱き締める。 彼女も応えて、ぎゅっと抱き返す。 「…下手なキス」 強がる様もまた可愛い。

2013-06-28 12:22:49
サブちょ(2016/3/31終了) @LUV_advantage

下手も何もお前だって初めてじゃないか、って言いたくなるが飲み込んだ。 彼女が笑う、そのキラキラした笑顔にまた心を奪われてしまう。 ずっと二人で生きて行きたい、そんな事を考えてると見透かした様に… 「ずっと一緒に居て。この伊織ちゃんが言ってるんだから絶対ね…にひひっ♪」

2013-06-28 12:24:22