shelf vol.15「班女/弱法師」感想のまとめ
三島由紀夫の『近代能楽集』から、「斑女」と「弱法師」観劇。やはり三島は面白いなあと感じました。面白い上演のためには、勉強が必要だとも。
2013-06-30 00:09:37「班女」のヒロイン・花子は「生きた人間の顔をした」男を待ち続けたけど、男の変わりぶりに耐えられず男を拒む。「弱法師」の主人公・俊徳は目に見えるものを軽んじる言動をとっていたけど、空襲の光景を忘れられずにいた。人間の裏腹さ、複雑さをまざまざと見せつけられたように思う。
2013-06-30 00:13:34shelf『班女/弱法師』存在はかなり前から知っていたものの、今回が初見のshelf。地点やク・ナウカや三条会などの影がちらつくものの、一本筋の通った演出で面白かった。特に台詞をはじめとする音響にもの凄く気を使っているのが分かり、感心させられた。
2013-06-30 00:15:20shelf公演『班女/弱法師』観劇の記録。書いた本人もよくわからない文章になっていて、けれども舞台から受けとったものは大きい。みたその日に書けるのは残念ながらここまで。この舞台はこれから何本もみるさまざまな三島作品に影響を与えるだろう。http://t.co/VzuT89HjXZ
2013-06-30 00:15:55shelf『班女/弱法師』最初の『班女』は戯曲を読んだことがなかったので少し入っていきにくかったが、戯曲には存在しないらしい、ト書きなどを読む「女」の存在が、ヴィジュアル的にも非常に面白くて惹きつけられた。
2013-06-30 00:20:06shelf『班女/弱法師』観劇。噂には聞いていたが、成る程成る程。こういうことをさせるのね。地味に鬼畜だわー。(笑)和田ちゃん、平ちゃん始め役者の皆様、本当にお疲れ様です。
2013-06-30 00:22:38shelf『班女/弱法師』次の『弱法師』は内容をよく知っているので、独特な演出や解釈を素直に楽しむことが出来た。最も驚いたのは終盤で、戯曲を読んだときは、俊徳が級子を虜にしてしまったようにしか思えなかったのだが、この演出では、むしろ級子が俊徳を制圧したように見えるのが非常に新鮮。
2013-06-30 00:24:36shelf『班女/弱法師』②。『班女』。砂地のワークショップや楽団の勉強会でお馴染みの戯曲ということもあって見易いは見易い。気になったのは、やはりあの中央の女。
2013-06-30 00:25:51shelf『班女/弱法師』③。当然、戯曲上にはいないキャラクターだし、ト書きをわざわざ読み上ゲ、所々の箇所でハモリを入れる。何なのだろう、こいつ?と思ってみていた。
2013-06-30 00:27:32shelf『班女/弱法師』ただ、ああいう演出なので、正直なところ気を抜くと眠くなるのも確かで、ベルイマン映画と写真展を見た後では、さすがに気が遠くなりかけた部分もある(笑)。もっとコンディションの良い時なら、さらに楽しめただろう。
2013-06-30 00:27:56shelf『班女/弱法師』④。俺は実子さんの頭の中のある人格の1つみたいなものなのかな?と解釈して見ていた。休憩中、パンフを読んだら演出さんが答えを全部書いて述べていた。あれはちょっとどうなの?と個人的には思った。
2013-06-30 00:30:21shelf『班女/弱法師』役者では、川渕優子の声の表現力が凄いものだと思った。三島の硬い台詞にあれだけ肉体性を与えられるのは大したものだと思う。『班女』の「女」役の、たけうちみずゑと言う人も、非常に印象に残った。他の人も皆厳しくコントロールされた身体表現をこなしていて、感心した。
2013-06-30 00:32:00shelf『班女/弱法師』⑤。午前中に行った『貴婦人と一角獣 展』でも述べた解釈の幅と多様性というやつだ。何か興が醒めてしまった。終わってから目を通したのがまだ幸いと思った位。
2013-06-30 00:32:40shelf『班女/弱法師』⑥。確かに音響や照明による効果は殆ど無いし、素舞台みたいなもんだし、台詞と身体だけだから、ともすれば分かり憎いかも知れない。特に初めて触れた人には。そう考えると、分かるんだけど…うーん、何だかなぁ。
2013-06-30 00:35:29shelf『班女/弱法師』⑦。『弱法師』は反対に全く観たことも読んだこともない作品。暫く観ていて、あ、成程。これ要するに厨2の話だ。それプラス最近ちょくちょく話題の弱者強者の話だと思えば凄く分かり易く、すんなり観れた。
2013-06-30 00:40:37shelf『班女/弱法師』しかし最初に述べたように、幾つかの先人の影がちらつくのが辛いところでもある。普段演劇を見ない人に受ける作風でないことは明らかで、ターゲットを熱心な演劇ファンや批評家に絞った場合、もっと強烈なオリジナリティが無いと、さらなるブレイクは難しいのではなかろうか
2013-06-30 00:41:34shelf『班女/弱法師』⑨。『班女』も言葉は優雅で小難しいかも知れないが、作りを見ればお手本通りの起承転結だし、無駄も無い。補助線がちゃんと引ければ凄く見易いし楽しい。三島作品ってそう考えると実は超エンタメなのかも…、と思った。
2013-06-30 00:44:23shelf『班女/弱法師』⑪。加えると見た目もあるのかなと思った。全般的にそうではあったが、洗練されてて格好良いコンテンポラリーやモダンアートパフォーマンスみたいな感じで見栄えは確かに良かったし。
2013-06-30 00:47:57shelf『班女/弱法師』⑫。こっちも両親を複数でやり、時にハモるのだが、これもそれぞれの人格みたいなもんで分けてるのかな、と観れはしたが、『班女』に比べるとあんまり複数でやる意味は分かんなかった。
2013-06-30 00:49:56shelf『班女/弱法師』⑬。俺みたいに小難しく考える理屈野郎は楽しみ方があったが、そうじゃない人はどうなんだろう…?そんな俺でも正直『弱法師』の後半はダレて来て長くは感じちゃったからなぁ…。
2013-06-30 00:52:03shelf『班女/弱法師』⑬。俺みたいに小難しく考える理屈野郎は楽しみ方があったが、そうじゃない人はどうなんだろう…?そんな俺でも正直『弱法師』の後半はダレて来て長くは感じちゃったからなぁ…。
2013-06-30 00:52:03shelf『班女/弱法師』⑭。さっきも言ったが照明・音響・美術効果は殆ど無い、あるのは台詞と役者の身体だけだからもう演者の力量が全て。ホント、恐ろしいことさすなぁ。(苦笑)
2013-06-30 00:54:04「僕はたしかにこの世のおわりを見た。五つのとき、戦争の最後の年、僕の目を炎で灼いたその最後の炎までも見た。それ以来、いつも僕の目の前には、この世のおわいの焔が燃え盛っているんです。」-弱法師-
2013-06-30 01:28:43