長尾景春の乱 #1

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◆ここまでの出典は主に戎光祥さん「中世関東武士の研究シリーズ I 長尾景春」がメインだ◆良書な◆

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◆もう一つの出展も戎光祥さんの「【図説】太田道灌」くやしいが、尾崎孝先生のおっしゃる通り、道灌いるところに景春有り、で道灌殿のこの本は儂を知ってもらう上でも非常に解りやすい。そして何より「長尾景春」よりも実際安い◆安い

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◆重点◆7/21 21:00 より #長尾景春の乱 の第二回めのツイート放送を行うぞ。5分おき90分の連投なので、煩いと思う場合は上記タグでのミュートその他をお勧めいたす。今回は道灌殿と修理太夫《しゅりのたゆう》(定正)も交えて上記タグで行う予定じゃ。

扇谷上杉定正 @sadamasa_bot

◆パワリオワー！ RT @kageharu_bot: ◆重点◆7/21 21:00 より #長尾景春の乱 の第二回めのツイート放送を行うぞ。5分おき90分の連投なので、煩いと思う場合は上記タグでのミュートその他をお勧めいたす。今回は道灌殿と修理太夫《しゅりのたゆう》(定正)も交え

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◆享徳の乱武将名鑑◆太田道灌。もう、これ読んでくれ…【図説】太田道潅 http://t.co/uyKBw1W0aI http://t.co/e4heCeZi1E

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◆享徳の乱武将名鑑◆上杉顕定《あきさだ》。関東管領。山内の嫡男がいなくなってしまったので、儂の父、景信が山内の遠縁の越後上杉に頼んで呼び寄せた。家宰職問題発生時二十歳で決定権は当時顕定にはなかったとされる。

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◆享徳の乱武将名鑑◆上杉定昌《さだあき》読みは諸説あるがりにくいのでコレ採用。上杉顕定の一つ上の実兄で、彼を支援すべく父から上野へ派遣されている

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◆享徳の乱武将名鑑◆上杉憲房。後に(数十年後)顕定の跡を継ぐ男で、上杉憲実の孫。長尾景春の乱前の描写で、道灌状で「典厩様」とされているのが、この憲房とも先の定昌《さだあき》とも言われているが、当時憲房は十代、元服前だ…

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◆享徳の乱武将名鑑◆矢野憲信/矢野兵庫助。小机付近の儂の被官。両者の関係性は不明。同一人物とも一族とも。憲信は儂に関する書状を受け取った、と記録に残し、兵庫助はその後儂に味方して戦っている

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◆余談な◆まだ検証不十分な説では有るが、足利学校で有名な鑁阿寺に残る書状で、儂が上杉憲房殿の補佐的な内容で副え状を出したものが残っておる。景春の乱平定後の一時期、顕定に対抗して憲房を擁立したとも言われるが、儂はもう、覚えておらん #だっておじいちゃんだから

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◆前節概要◆代々山内上杉家の家宰職を独占した富と権益で子分達を養っていたシロイ・ナガオ・ファミリー。だがその特権は三代目の景春には継がれず、ソウジャ・ファミリーの叔父の手に。荒ぶる子分達を養うべく景春は選択を迫られる◆重点◆深く考えないこと

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とうとう、白井長尾の家宰職喪失に、子分(被官・某輩)達が行動を起こした。松蔭私語に依れば、当時対古河公方の最前線であった五十子《いかこ》陣へ至る街道を封鎖したという #長尾景春の乱 #文明五年 1

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松蔭私語に依れば、その数、二、三千騎。白井の家はこれだけの子分達の生活を面倒みてたのか…… で、それに一番最初に対応を始めたのが、あの太田道灌殿である #長尾景春の乱 #文明五年 2

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道灌殿は閉鎖されている五十子《いかっこ》陣へと参陣(この時点ではまだ明確に儂らは敵対しておらぬが、実質進軍)を始めた……ちょ、ちょっとそれは困る。こちらにはこちらの事情が有るのだ #長尾景春の乱 #文明五年 3

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先年五十子御難儀の刻、景春数ヶ度使を越し、無益の由申し候といえども、押して罷り立ち ◆訳◆ 五十子《いかこ》陣までの街道を封鎖され、顕定殿が御難儀した折、駆けつけようとした私に景春は使者を寄越してきました #長尾景春の乱 #文明五年 #道灌状

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五十子《いかっこ》陣へとじりじりと道灌殿が迫る中、まず「参陣には及びませぬ」と使者を送った。飯塚(埼玉県花園村)の辺りじゃ……でも聞く人じゃないのはよく知ってる、よく知ってる。ああいう御仁だもの #長尾景春の乱 #文明五年 4

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で、聞く耳持たぬ御仁を説得すべく、小河(埼玉県小川町)まで近づかれたところへ儂自ら出向いた #長尾景春の乱 #文明五年 5

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上田上野介在郷の地小河に一宿仕り候処、飯塚より早朝景春罷り越し、堅く申し留め候◆訳◆私が小川の地まで来た時に、花園にいた景春が自らやって来て、五十子《いかこ》陣にはいくなと止めてきます #長尾景春の乱 #文明五年 #道灌状

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ここまで来たら肚《はら》を割って話そう「五十子《いかっこ》に居る御屋形と典厩様を討つ、道灌殿はどうか邪魔だてしないでくだされ！」……おや？ #長尾景春の乱 #文明五年 6

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意趣は、御陣に於いて御屋形並びに典厩様洩らし奉らざる様に計略最中に候、道灌参り候はば、時期相違すべき旨様々に申し候処◆訳◆その本心は五十子《いかこ》陣の顕定殿と典厩様(比定には諸説有)を逃がさないようにはかっている最中だから、と #長尾景春の乱 #文明五年 #道灌状

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承引能わず参陣致し、彼の支度の趣きやがて飯塚次郎左衛門尉に相知らす、然れども……◆訳◆そんなことを承諾できる訳もなく、私はそのまま五十子《いかこ》陣へと参陣し、飯塚次郎左衛門尉殿に、景春の事をお伝えしたのですが…… #長尾景春の乱 #文明五年 #道灌状 #次回放送に続く

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ま、結局道灌殿には思いっきりスルーされて五十子《いかこ》陣まで辿り着かれてしまった…… #長尾景春の乱 #文明五年 9