第一回大罪大戦黒陣営【交流フェーズ03】

黒(ノワール)は色欲、ルクスーリア[ @whycame_sin ] 黒(ノワール)は旧紅色欲、ラスト[ @temari_sin ] 黒(ノワール)は嫉妬、『唯一』ウーヌス[ @nobara_sin ]
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ラスト/アドウェナ @temari_sin

何もなかった空間から籠が現れた。彼女はそれが何を意味するのか、『黒<ノワール>』にとってどれ程重要なことなのか知らない。故に、彼女は何の躊躇いもなく薬や包帯を手にすることが出来た。状況が分からない彼女は、そのままルクスーリアの手当てをする。傷口に、薬が染みそうだ。→

2013-07-07 20:39:35
ラスト/アドウェナ @temari_sin

→「やっぱり、『色欲』なんだね」それ以上は何を言えばいいのか分からない。適切な表現が見付からないのだ。ルクスーリアの傷口の痛みが弱まればと思い、彼女は優しく口付けして。橙色の瞳が、穏やかに細められていた。

2013-07-07 20:41:57
ルクスーリア[色欲] @whycame_sin

拳を叩きつける音に、ぴくりと震える。 そうだ、まだ、途絶えてはいない。 私たちまで消えてしまえば、黒は過去のものになってしまう。 彼らの表情、仕草、言葉、生き様を知る者が、いなくなってしまう。 そんなこと、あってたまるか! →

2013-07-08 00:46:35
ルクスーリア[色欲] @whycame_sin

そうだ、私は一人じゃない。 帰ってきたインヴィディアも、私を抱きしめてくれるラストもいる。 喪ったものを抱きしめようとしている場合じゃない。この手は、生きているものを抱く為に。 傷口に温もり。触れる薬。 滲みる。ああ いたい この痛みこそ、生きている証。 →

2013-07-08 00:47:01
ルクスーリア[色欲] @whycame_sin

開かれた瞳は、 ウーヌスを捉えた青鈍は、 ラストを抱え直した腕は、 もう迷わない。

2013-07-08 00:47:52
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

「黒は、死んでない。まだ此処に在る、だからっ……」 震える声。琥珀の瞳と青鈍の瞳が交差する 「だって僕等は『黒』なんだ。 彼等を愛し、彼等が愛した『唯一の黒』 それを奪わせるでもなく、自ら手放すなんて赦されない」 それは約束。誓い。 『黒き嫉妬(インヴィディア)』として →

2013-07-08 01:30:58
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

→ それは『絆』として。 『唯一(ウーヌス)』として。手放す事は出来ないと。 強い瞳で見据えた後に彼女の強い輝きを見て――ふっと、泣きそうな顔で、笑う。 「その代わり、一緒に話そう。一緒に泣こう。 アヴァリーティアを、スペルビアを、イラを、グラを、アーチェディアを、思って」 →

2013-07-08 01:31:14
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

→ 彼等と過ごした日々を、在るべきはずだった未来を。 想いを全て、全て。 「それは僕達にしか出来ない事だから。 ルクスーリアの思いも、嘆きも受け止めるから、僕の事も受け止めて。 幾らだって泣いていい、叫んでいい。 でもお願いだ。罪(こころ)を手放す事だけはしないで」  →

2013-07-08 01:31:29
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

→ 円卓越し、何も掴めなかった右手を彼女たちの方へ伸ばす。 傷の手当てをするラストとそれを抱くルクスーリアに、やはり彼女は唯一だと何処か安堵しながら。 届くはずの無い距離。それでも、何かを掴もうと。光を取り戻した大事な仲間。 大事な『彼女(黒き色欲)』の想いを放すまいともう一度。

2013-07-08 09:33:55
ラスト/アドウェナ @temari_sin

頬を伝う、涙。ああ……アタシ、泣いているのか。抱き締められると、ルクスーリアの体温が、鼓動が伝わる。ルクスーリア、インヴィディアとは違って過去を共有出来ない彼女。そもそも、アタシに、過去なんてあった……? 分からない、分からない! アタシにはルクスーリアしかいない!→

2013-07-08 09:53:53
ラスト/アドウェナ @temari_sin

→込み上げてくる感情。ルクスーリアに抱き締められたまま、ただただ涙を流す。この二人のように、大切な人を失いたくない。失ったことがない故に、恐怖は膨れ上がる。ルクスーリアを失いたくない。そんなの嫌だ、怖い、……嫌!

2013-07-08 09:58:09
ルクスーリア[色欲] @whycame_sin

「はい」 「それは、ぼうとく、です」 「ノワール、の、みんな、への。ぼうとく」 紡ぐ言葉はたどたどしい。魂は繋ぎ止めても、体は限界が見えているのだ。 それでも、手放さない。解けそうな糸を、腕を伸ばして掴み続ける。→

2013-07-08 12:13:29
ルクスーリア[色欲] @whycame_sin

「ウーヌス」 「わたしは、さみしい」 「かなしい、です」 「でも、ぜったいに」 「わすれません」 新たに血が滲んだ唇で、笑って受け止めよう。 私がこの姿で居続けるのは、この姿(おんな)を選んだのは、『受け入れるもの』だからだ。→

2013-07-08 12:14:32
ルクスーリア[色欲] @whycame_sin

黒の色欲は、快楽も、痛みも、叫びも、悲哀も、嘆きも、憤りも。 想いを受け入れる、籠を織る者。 そして織り上げたものに、私の思いにそっと触れてくれる人がいるなら。充分だ。 右手を差し出す。椅子から体は浮かせられない。 それでも、視線の先で、二人の掌は重なった。 →/→

2013-07-08 12:14:57
ルクスーリア[色欲] @whycame_sin

傷を診てくれているラストが、泣いている。 ――優しい人。 きっと、黒の皆とも、上手くやって行けただろう。 もっと早く出会っていれば。違う形で出会っていれば。 はじめは染め上げてしまえばいいと思った。 楯突く者どもから、奪ってしまえばいいと。 それだけだった。 でも、今は――

2013-07-08 12:15:30
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

『どちらでもある』彼女と『どちらでもない』自分 正反対の二人の掌は、触れられずとも、確かに想いは重なった。 それだけで泣きそうになる。まだ僕等(黒)は「ひとり」じゃない。 今はこれだけで、いい。多くは、全ては望まない。 一つ一つの言葉に微かに頷き、そして安堵の笑みを浮かべる →

2013-07-08 22:22:34
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

→ 「……うん。辛いよ、淋しいよ、哀しいよ、今だってどうしようもない位」 「でも、忘れない、絶対。痛みも、何もかも、全部を…有難う、ルクスーリア」 そして気づく、ラストの頬を伝う涙に。驚き、目を見開いた後に苦笑する。 「…ごめん。何か初対面なのに、驚かせちゃったよね」 →

2013-07-08 22:23:03
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

→ ずるり、鈍い動きで色欲の席へと近づきながら 「僕は『黒の嫉妬』インヴィディア。初めまして『紅の色欲』ラスト。 まさか、こんな処でこんな形で会うと思わなかった… …君とも話してみたい事はあるんだけど…まずは、休もう。傷の手当てだって必要だ このままじゃ皆倒れてしまう」 →

2013-07-08 22:24:30
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

→ 告げ、黒い螺旋の様な時計の針を右手へと呼び出し二人へ微かな傷をつけようと 「…あの、傷つけようって言うんじゃなくて。 僕の罪科…『拒絶』が麻酔代わり位にはなるはずだから」 敵意は困るので弁解の上で。 拒否しなければ針を刺すような僅かな痛みと引き換えに随分と体が楽になるだろう

2013-07-08 22:24:50
ルクスーリア[色欲] @whycame_sin

そう。 見えなくても、確かにそこに在る『何か』 それはきっと、見えなくなっても『其処に在り続ける』 消えないものが、消せないものが、此処にある。 重なった一つと一つは二つ分じゃない。響いて、膨らんで、もっと大きな、―― →

2013-07-09 03:10:19
ルクスーリア[色欲] @whycame_sin

「……あ」 この二人は、紅の地を知っているのか。 ラストがどこまで思い出したのかはわからないが。 私にわからなくて、二人にわかること。 何を、話すのだろう。 聞きたいような、聞いてはいけないような、少しだけもどかしい。 どうしたものかと思う前の、提案。→

2013-07-09 03:10:31
ルクスーリア[色欲] @whycame_sin

そうだ。まだ終わってもいないのに、私たち、なんて有様。 『確かめる』――問題ない。 「そうですね」 「それは、とっても、こまります」→

2013-07-09 03:10:43
ルクスーリア[色欲] @whycame_sin

伸ばしていた手を、そっと回す。手のひらを上に向けたそれは、『ちょうだい』でもするかのように。 「すこし……はんぶん、くらい、とめられ、ます?」 この身を動かすには、そのくらいで丁度いい。 「きず、なら、ぬえます、から」 残った三つ編みが、風も無いのにふわりと揺れてみせた。

2013-07-09 03:10:54
ラスト/アドウェナ @temari_sin

「いや、大丈夫……」インヴィディアに謝られると、彼女は力なく微笑んだ。目は涙に濡れ、真っ赤。「ありがとう」そう言うと、ルクスーリアから離れずにインヴィディアの方へ身体を向ける。「初めまして──『紅の色欲』?」穏やかに挨拶をするつもりだったが、彼女の表情は一変。→

2013-07-09 10:06:54
ラスト/アドウェナ @temari_sin

→「何を、言っているの……ねぇ」インヴィディアに敵意がないことは、表情や言葉から読み取れた。しかし、『紅の色欲』という言葉が心の中で引っ掛かる。アタシ、何か大事なもの……忘れてる。「アタシが、『紅の色欲』なの?」瞳の橙色が、ゆらりと揺れて。声は、震えていた。

2013-07-09 10:10:46
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