クリエイターの人達はノイズにめげずに、自分の信じた道を突き進んで欲しい

音楽誌「ゲッカヨ」編集長のつぶやき
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清水りょういち(ライター/特選街webディレクター/元 月刊歌謡曲編集長) @gekkayoboss

ずっと雑誌を作ってきて、気にしてたのは「その音楽に意味があるのか」ということ。エンタメなんだから楽しければいいじゃんという考え方もあるだろうけど、俺にとっては単なる娯楽じゃないから。今の音楽シーンにこの音楽がどういう意味があるのか、ということばかり考えてた。

2013-07-20 09:08:39
清水りょういち(ライター/特選街webディレクター/元 月刊歌謡曲編集長) @gekkayoboss

ボカロにしてもゴールデンボンバーやV系にしても、単なる楽しいものと言うよりは、当時の音楽シーンに対する意味合いをすごく感じた。そもそも90年代に誕生したJ-POPだってそう。で、今現在はシーンに対して大きな意味のある音楽のムーブメントは察知できていない。勉強不足かもしれないけど。

2013-07-20 09:12:36
清水りょういち(ライター/特選街webディレクター/元 月刊歌謡曲編集長) @gekkayoboss

クリエイティブ系作品すべてにおいてなんだけど、現状に対する何らかの意味を持たないものは興味を惹かれない。昔からある音楽スタイルでもいいんだけど、それを今やる意味があるなら、それは素敵だと思う。新しい脳の回路開いてくれるような音楽はたぶん一生探し続けるんだろうな。

2013-07-20 09:15:31
清水りょういち(ライター/特選街webディレクター/元 月刊歌謡曲編集長) @gekkayoboss

編集者として普通のリスナーと違ってしまうところは、そうした意味を求めてしまうところ。理屈っぽくてイヤになっちゃう時もあるけど。ただ意味を持たないものを、新曲が出るタイミングだからって片っ端から紹介していくような本は、自分で作ってても意味が無い感じがしてイヤなんだ。

2013-07-20 09:17:47
清水りょういち(ライター/特選街webディレクター/元 月刊歌謡曲編集長) @gekkayoboss

ただゲッカヨの場合は、主にそうした意味合いを文章でとうとうと語るのではなく、選曲でなるべく実現しようとしてた。いわゆる評論行為はもろに押し出すのは恥ずかしいという意識がどこかにあって。この選曲、この並びでわかってくれよって感じで作るのが美学でした。

2013-07-20 09:20:01
清水りょういち(ライター/特選街webディレクター/元 月刊歌謡曲編集長) @gekkayoboss

ただ自分は「こいつはロックだ」とか「ロックじゃない」というようなことだけはしたくなかった。それは昔、自分がロック雑誌を読んでいて、けなされてて聴かなかった音楽が、後年すごくかっこよかった経験がものすごく多くて、小さな視点で意味づけすんなよという怒りをよく感じていたから。

2013-07-20 09:22:16
清水りょういち(ライター/特選街webディレクター/元 月刊歌謡曲編集長) @gekkayoboss

一つの見方として提示するのと、絶対的に決めつけるのは違う。ただ同じ音楽でも聴き方によって良さがわかったりするから、そのためのヒントはたくさん盛り込みたいと思ってた。もちろん、ジャンルなんて下らない区切りなんてぶち壊したかった。

2013-07-20 09:24:21
清水りょういち(ライター/特選街webディレクター/元 月刊歌謡曲編集長) @gekkayoboss

たとえば俺が今ボカロシーンに思っていることは、単なるキャラクターソング、版権ものソングで終わって欲しくないということだけ。すべてはミクに帰結するようなもので結論が出ちゃうのは、少なからず本気のクリエイターに出逢うことができたので思ったこと。

2013-07-20 09:27:01
清水りょういち(ライター/特選街webディレクター/元 月刊歌謡曲編集長) @gekkayoboss

歌謡曲時代は大切にされてきたストーリー性が、シンガーソングライター文化でいったん滅びて、ボカロ文化で甦ったのは、とても意味があることだと思います。ただそのストーリーは、既存キャラクターありきのものばかりである必要は無いはず。二次創作で鍛錬した人々はどんどん一次創作までいってほしい

2013-07-20 09:30:31
清水りょういち(ライター/特選街webディレクター/元 月刊歌謡曲編集長) @gekkayoboss

脱ボカロしたがるボカロPも多いみたいだけど、俺的には脱二次創作なんだと思う。じゃないとせっかくの音楽シーンに落としたボカロという爆弾が、不発弾になってしまうんじゃないか。それまで自分で(技術的にも男声女声の物理的にも)歌えなかった人が歌ものを発表できる、それがツボと思ってたから。

2013-07-20 09:35:35
清水りょういち(ライター/特選街webディレクター/元 月刊歌謡曲編集長) @gekkayoboss

IT系で音楽に手を出すのは愚か者のすることだっていうのが定説だとか、音楽誌が売れるはずないじゃんという話を聞くたびに悔しいと思う。俺的には、ちゃんと作れてない自分たちのていたらくを、認めなきゃいけないと思うんだ。

2013-07-20 09:38:15
清水りょういち(ライター/特選街webディレクター/元 月刊歌謡曲編集長) @gekkayoboss

誰かが良いと思う音楽を理解しようとするのはとても楽しい。ちっちゃな自分の価値判断だけで断罪するのは、自分の中のハードボイルドが許さない。好きな人がちゃんといるのに理解できないのは編集者の至らなさ・努力不足。そしてそれを本という形にしてわかりやすく見せるようにするのが音楽誌の意味。

2013-07-20 09:42:28
清水りょういち(ライター/特選街webディレクター/元 月刊歌謡曲編集長) @gekkayoboss

自分がグラビア系音楽誌があまり好きじゃないのは(ネタとしてはアリだと思うけど)、ミュージシャンはやはり顔面で勝負するものではないという気持ちがどこかにあるから。もちろん音楽作品の一環としてのヴィジュアルは大切だと思うけど、音楽抜きにしたら単なるグラビアアイドルじゃないか。

2013-07-20 09:44:45
清水りょういち(ライター/特選街webディレクター/元 月刊歌謡曲編集長) @gekkayoboss

こんなことをつらつら書いてしまったのは、最近とみに理解して貰えない局面が多いから。確かに利益は大切だし出版も商売なんだろうけど、金儲けのためだけだったら、もっと効率のいい商売がたくさんあるはず。ミュージシャンもそうだと思うけどね。

2013-07-20 09:46:53
清水りょういち(ライター/特選街webディレクター/元 月刊歌謡曲編集長) @gekkayoboss

がんばって作ってる人の作品のあらを探してヘイトスピーチするだけの社会だったら、さっさと滅びたらいいと思う。ダメなところを見つけるなんて、ぶっちゃけ誰にでもできる。良いところを見つけ出す、育てるというのがほんとの文化じゃないんだろうか。

2013-07-20 09:52:24
清水りょういち(ライター/特選街webディレクター/元 月刊歌謡曲編集長) @gekkayoboss

意味が無いとは思わないし必要だと思うけど、発情スイッチを押すだけのアイドルミュージックばかりだと寂しい気持ちがする。ただそっちの方がお金が回るから優秀なクリエイターはそっちに行きがちなのが現状だけどね。ただ人間の興味は恋愛だけじゃないって思うから。

2013-07-20 10:01:44
清水りょういち(ライター/特選街webディレクター/元 月刊歌謡曲編集長) @gekkayoboss

クリエイターの人達はノイズにめげずに、自分の信じた道を突き進んで欲しいと思う。誹謗中傷は実際の肉体に突き刺さって血を流させることができるわけじゃないから。

2013-07-20 10:03:41