【装束小ネタ】うえのきぬ ざっくり。

時代装束の袍(束帯、衣冠、直衣など)狩衣、水干、直垂などのざっくりとした図解です。 http://t.co/jD0uDmZub6
ファッション 直衣 時代装束 古代〜中世 水干 束帯 狩衣 衣冠
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逆名 @sakana6634
【うえのきぬ ざっくり】※本来「うえのきぬ」は袍を表す言葉ですが、ここでは「表衣」の意味で狩衣水干直垂ものせています。とくに、わきや裾の違いを見てみてくださいね。 http://t.co/jD0uDmZub6
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逆名 @sakana6634
腋が切れてストンとしてるのが闕腋(ケッテキ・わきあけ)で、腋が繍い合わされて裾まわりにオプションが付くのが縫腋(ホウエキ・もとおし)です。 狩衣は闕腋袍(別名’襖/あお)の流れを汲み、もとは布衣(ほうい・ほい。ここでは絹以外の植物性の生地=布で作られた衣の意)と呼ばれた庶民服。
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庶民服といっても当初は結構な一張羅だったんじゃないかなと思うのですが、生地や色、文様に決まりのある武官の闕腋袍を「位襖/いあお」と呼んだのに対して、雑襖とでも呼ぶべき扱いのもので、官人の日常着としても使用が広まって形式化されました。狩などアウトドア用にも改良されたので「狩襖」とも
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縫腋袍の裾まわり(襴/らん)については、文字より図を見ていただくのが早いと思いますが、まず、裾に身頃より幅が長い生地を縫いつけて、余った部分をわきで襞にしています。何でこんなことをしたかというと、プリーツで足まわりを隠しつつ動きやすくするためです。僧侶の法衣にもこれが見られます
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平安末期ごろ流行した強装束では、このわきのひだひだを伸ばして外側に出しました(=蟻先あまつここにも糊を付けてぱりっと四角く見せました。現行装束では糊は取れていますがスタイルとしては強装束以降のものです。上辺を少し斜めに折り込んで縫い、下辺は縫い合わせていません。
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闕腋は後身頃の裾が長くしてありますが、縫腋も実際は後ろだけ長く、それを腰のあたりで端折っています。束帯袍と衣冠・直衣袍では、この端折り方(はこえ)がちょっとだけ違います。  小直衣といって、狩衣みたいに肩まわりも腋も割れてるのに襴がつく不思議な装束もあります。
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水干は、狩衣をより動きやすくしたもので、襟を折り込んでV字に着たり(垂領/たりくび)するために、襟先に 長い紐が付き、布の合わせ目の補強として菊綴が付き、裾は袴に入れて着たので短く仕立ててあります。裾を出して着ることもありましたが狩衣より短くなります。これも当初は庶民の簡素な
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服装から下級官人の着るものになり、平安末期ごろから下級官人である武士の台頭により装束の地位も向上し、だんだん華美になりました。もっとも華やかだったのは童子用の水干です。袖の紐を二重にしたり身頃を半分ずつ色違いにしたり、グラデーションに染めたり刺繍したり筆で絵を描いたり。かわいい…
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直垂も庶民服から武士の装いとして採用されたために地位を獲得した装束です。腋は縫われていません。それ以前の表衣と決定的に違うのは、折り込むまでもなく垂領に着「方領/ほうりょう」であることです。まさにこれこそ上古以来の(公家の)装束との決別でした。以降の装束は方領がひとり勝ちです
※女性装束ではもう少し早い段階で方領の表衣が採用されています。
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とりあえずこのくらいにして、個別についてはまたいつか。領については領のはなしで予定しています。そんなに長くないですがあとでまとめておきます~ 参考資料’「素晴らしい装束の世界」「有職故実図典」「有職故実大辞典」「時代衣装の縫い方」など
逆名 @sakana6634
「時代衣装の縫い方ー復元品を中心とした日本伝統衣服の構成技法」(栗原弘・河村まち子/源流社1984)大型本で型紙中心です。私はドールの衣装制作してらっしゃる方から教えて頂きました~。装束の幅はそこまで広くないですが、とにかく濃いです @zhenzai1568
参考資料追記
  • ▲「素晴らしい装束の世界-いまに生きる千年のファッション-」(八条忠基/誠文堂新光社)1995
  • ▲「原色日本服飾史」(井筒雅風/光琳社出版)1998増補改訂
  • ▲「有職故実図典-服装と故実-」(鈴木敬三/吉川弘文館)1995
  • ▲「有職故実大事典」(鈴木敬三監修/吉川弘文館)
  • ▲「時代衣裳の縫い方-復元品を中心とした日本伝統衣服の構成技法」(栗原弘・河村まち子/源流社)1984
    ※まとめ中誤字がありました。○「衣裳」×「衣装」
逆名 @sakana6634
夕べのうえのきぬ、直垂がわりとFAV頂いてるみたいで割と需要あるんですね(もしくは情報が少ないのか) というわけで過去絵から直垂(…メインは菊綴でしたが) http://t.co/Dg51aGmlQU http://t.co/Rj8ChwGvL1 @TwitPicさんから
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上衣と袴が同じ生地(共裂/ともぎれ)なので着装だと分かり難いですが、上下は分かれてます。(白大口袴を穿く例もある)帯は白です。(素襖は共裂の帯)
逆名 @sakana6634
可愛いよ可愛いよ童水干かわいいよ
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昨日の彩色ですが、闕腋・縫腋袍の4つは律令で定められた服色で塗りました(線が見にくくなるので明るめにしましたが)四位の深緋五位の浅緋七位の浅緑初位の浅縹。平安ものの映像は黒い束帯(束帯も本来は深紫が多めですが、実際は結構カラフルだったんですねえ。時代が下ると色数減るけど…
逆名 @sakana6634
黒袍しか出ないってことは、公卿とか大臣とかしか描いてないってことだ。ほんとはほんの一握りの上層部。直衣の二藍だって縹~紫~蘇芳まで幅がある。 緋袍縹袍や禁色許された蔵人の麹塵袍がわさわさいたっていいんだ
余談(※腐注意)
逆名 @sakana6634
深い時間なので余談ぶっちゃけますが、これ絵は以前に装束擬人化(なのかこれ)考えてたときに描いてたものなので、ポーズが妙なのです(^0^;)
逆名 @sakana6634
一見似てるって云われるけど本人達は似てねえと思ってる、スポーツ系イケメン(狩衣) ちょっと地味な秀才(直衣 狩衣超モテる 狩衣にはヤンキーに染まりかけてる水干という弟がいる 兄は水干が無骨な直垂とデキているんじゃないかと勘ぐっている 水干の下にショタい童水干がいる。
逆名 @sakana6634
【狩衣と直衣】 直衣「狩衣と俺は似てなんかない! 狩衣「だよな、お前が似てるのは兄貴の束帯と衣冠だもんな。構造ほぼ同じ」 衣冠「雑袍…(冷笑)」 直衣「くっ」 狩衣「おいあんたこいつの兄貴だろ…!?」
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【狩衣と水干】 狩衣「水干…お前最近…直垂と仲いいらしいな。やめとけ、あんな武張った奴」 水干「何だよ、自分だって狩猟用だった癖に!そんな固そうな唐織物製なんかになりやがって…俺は昔の兄ちゃんが好きだった!」(遁走) 狩衣「おい水干!」
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【水干-と直垂】 (承前) 水干「って兄ちゃんが云うんだ」 直垂「…だが水干、お前自身も近頃、大分華美になってきているようだぞ。 その肩身違い、袖括の飾り結び」 水干「え…っ」 直垂「似た者兄弟、だな。 帰って兄上と仲直りして来い」 水干「…ああ。ありがとな直垂…」
逆名 @sakana6634
【直衣と小直衣】 小直衣「兄上、ぼく本当にうちの子なのかな。腋もこんなにざっくり割れちゃってて…ほんとは狩衣先輩の家の子なんじゃ…直衣「莫迦云うんじゃない。確かに混乱はあるが、狩衣みたいな軽装と区別するために出来たのがお前だ。江戸からは正式に帝の御料なんだぞ。自信を持て!」
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