2013年7月28日

神経薬理学たんの抗精神病薬の歴史&向精神薬と食欲講座

精神保健くんが提供してくださった話題に、神経薬理学たんが解説してくださったものです! え? 私ですか? ………いや、その……
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精神保健くんからのトス
精神保健くん@9年目 @seishinhoken

1952年フランスの精神医学者、J.ドレイP.ドニケルとともにクロルプロマジンっていう世界初の抗精神病薬を発見するよ。(薬の流れは薬学たん @Yakugakutan や神経薬理学たん @psychpharmatan が詳しいかな)薬の登場により患者が「話せる」ようになったんだ

2013-07-28 02:31:43
神経薬理学たんの抗精神病の歴史講座
神経薬理学たん @psychpharmatan

@seishinhoken @Yakugakutan 精神保健くんが良いテーマを定時してくれたので、その辺りについて少しお話させていただきますね…

2013-07-28 03:51:58
神経薬理学たん @psychpharmatan

クロルプロマジンという薬は現在でも使われていますし、実際、世界初の「抗精神病薬」とされています。それまでは鎮静剤で眠らせておいたり、鍵のかかった部屋に「隔離しておく」しかなかった患者を「開放」するきっかけになったのですね。精神病の症状である幻覚・妄想そのものに効いたのです。

2013-07-28 03:55:37
神経薬理学たん @psychpharmatan

この薬はフェノチアジン系と呼ばれています。もともとは合成染料として開発されたフェノチアジンから、今度はプロメタジンという薬が開発されます。これは抗ヒスタミン薬、要するにアレルギーの薬やかゆみ止めの薬です。

2013-07-28 03:59:43
神経薬理学たん @psychpharmatan

ただ、プロメタジンとても鎮静作用が強い(眠い)ため、フランスのアンリ・ラボリという外科医手術のときの麻酔の補助に使おうとしました。手術前に服用させることで手術への不安を軽減して麻酔にかかりやすくする、などです。 すみませんが、この辺りは少し曖昧な記憶です…

2013-07-28 04:02:32
神経薬理学たん @psychpharmatan

ちなみに、プロメタジンという薬、飲んだことがある人も多いと思いますよ…ふふ… 風邪で病院へ行くと、PL顆粒という薬を処方されることが結構多いです。この風邪薬の中にプロメタジンが入っているのです…おかげでPL顆粒は眠気が強く出やすいので、車の運転などは避けましょう。

2013-07-28 04:04:32
神経薬理学たん @psychpharmatan

さて、プロメタジンを開発したランスのローヌ・プーランという製薬会社ですが、その後、更に効果の高い薬として"RP4560"というコードネーム(?)の薬を開発します。これがクロルプロマジンです。"RP"は”Rhône-Poulenc”の略ですね。

2013-07-28 04:07:02
神経薬理学たん @psychpharmatan

クロルプロマジンは、抗ヒスタミン剤として使うには眠気が強すぎ、その割に抗ヒスタミン剤としての効果が弱いと評価されました。そして、やはりアンリ・ラボリが麻酔の補助としての使用に関する論文を発表します。これが1952年のことだそうです。

2013-07-28 04:09:47
神経薬理学たん @psychpharmatan

その後、精神保健くん @seishinhoken が言った通り、ジャン・ドレとピエール・ドニケルクロルプロマジンの精神病への効果を報告します。そして、クロルプロマジンは世界初の「精神病症状そのものに効く薬」として一気に使われるようになったのです…

2013-07-28 04:13:32
神経薬理学たん @psychpharmatan

ただ、もちろんクロルプロマジンは万能ではありません。効果のない患者さんも多くいます。副作用も多くあります。そこで、クロルプロマジンの化学構造をいじって違う効果を示す薬を開発したりということが様々な製薬会社で行われました。フェノチアジン系だけでもいくつあるのやら…

2013-07-28 04:16:25
神経薬理学たん @psychpharmatan

その後、クロルプロマジンのようなフェノチアジン系とはかなり違う作用を示す「ブチロフェノン系」「ベンズアミド系」それから「第二世代抗精神病薬(SDAなど)」が生まれますが、これらに関するエピソードはまた今度の機会に…

2013-07-28 04:18:25
神経薬理学たん @psychpharmatan

それでは、一旦この辺で。皆様おやすみなさい…

2013-07-28 04:21:27
精神保健くん@9年目 @seishinhoken

@psychpharmatan 説明ありがとう!やっぱり神経薬理学たんは詳しいなぁ…僕の方では薬による脱施設化のアメリカの失敗・そこから学んだことについても話していく予定…だよ…むにゃむにゃ #寝言

2013-07-28 04:09:00
精神保健くん@9年目 @seishinhoken

僕は薬面のことは全然詳しくないから(僕はどっちかっていうと福祉系)神経薬理学たんがこうやって説明してくれるのは凄く助かるし、勉強になるなぁむにゃむにゃ #寝言

2013-07-28 04:22:24
あんみつ美味しいよね By薬学たん
神経薬理学たん @psychpharmatan

@einsgundamcarp すぐ近くのスーパーで98円だったのでつい…本当は飲み物を買いに行くつもりだったのですが…

2013-07-28 05:09:16
神経薬理学たんの向精神薬と食欲講座
神経薬理学たん @psychpharmatan

完全に目が冴えてしまった上にあんみつを食べてしまって、少し体重を気にしているので向精神薬と食欲について少し。

2013-07-28 05:10:16
神経薬理学たん @psychpharmatan

向精神薬を服用されている人の中には、体重が増えることを気にされる方が多いようです。実際、食欲が増したり、体重が増えるという副作用がある薬も結構あります。

2013-07-28 05:11:24
神経薬理学たん @psychpharmatan

特に抗精神病薬(先ほどお話させていただいたクロルプロマジンのよう)に多いです。ドーパミン受容体やセロトニン受容体を遮断することによって効果を発揮すると言われていますが、これらの受容体は食欲は吐き気に関わっているので、それによって食欲が増すことはありえます。理論上の話ですが…

2013-07-28 05:13:02
神経薬理学たん @psychpharmatan

特に、セロトニン受容体のうち5-HT2Cという種類の受容体は食欲に強く関係していると言われています。最近の研究によれば、実験用のネズミの5-HT2C受容体を人工的に破壊してしまうと、無尽蔵に餌を食べるようになってしまうという報告もあります。

2013-07-28 05:15:40
神経薬理学たん @psychpharmatan

…ただ、これはあくまで動物実験の話です。人間に当てはまるとは限りません。実際、薬を飲むと食欲が増すという人が多いのは事実ですが、全ての人がそうではありませんし、症状が改善されて軽い運動ができるようになれば、ある程度食べ過ぎても体重増加が予防できる、というのが理想だと思います。

2013-07-28 05:18:38
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