茂木健一郎氏 @kenichiromogi 【本当に好きなもの、好きだと思わせたいもの】連続ツイート

2013.8/4 茂木健一郎氏:連続ツイート第999回【大人たちが喜ぶものを言う、という子どもたちの傾向】 …本当に好きなものを言わず、「これを好き」と言うと大人たちが喜ぶものを言う、という子どもたちの傾向は、創造性をうばうから気をつけなくてはならない。ところで、スタジオ・ジブリの作品だけは、子どもたちが本当に好きなものと、大人たちも喜ぶものが一致していて奇跡だと思う…
コラム 連続ツイート ほす 茂木健一郎
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茂木健一郎 @kenichiromogi
連続ツイート第999回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、昨日なんとはなしに思い出していたこと。
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ほす(1)先日のシネマ尾道での『東京物語』の上映後の子どもたちとの対話がどうも印象に残り、時々思い出している。その際、気になることがあった。感想をきくと、みな、家族のことが気になるというような感想を述べる。おもしろいなと思ったが、そのうち、はっと気づいた。
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ほす(2)どうも、最初の2人くらいが、「尾道から東京にやってきた親のことを、子どもたちが親切にしなかった」という感想を述べて、そのことに大人たちが好意的な反応をしたので、続く子どもたちが、その周囲のテーマを掘り下げるという、「引き込み現象」が起きていたように感じる。
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ほす(3)もちろん子どもたちがウソをついているということではない。映画を観た感想はいろいろあるのだけれども、そのうち、この場(大人たちが映画館で自分たちの話を聞いているという場)で評価される文脈を、子どもたちは敏感に察知して、その筋にそった話をしている。そういうことだったようだ。
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ほす(4)子どもと話す時に、やっかいな問題がここにある。子どもたちは、大人たちが、社会の側がどのような子ども像を求めているか、わかっている。いわば、「ふり」をすることができるわけで、優秀な子どもこそ、それに長けている。その壁を越えて、子どもたちの本音を聞き出すには工夫がいる。
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ほす(5)面白かったのは、好きな映画や本を聞いた時で、最初は遠慮していたのが、そのうち、大人たちが誰も知らない子どもたちの間で流行している作品が沢山でてきた。印象に残ったのが「IQ探偵」とかいうやつで、どうもシリーズもので、子どもたちの間で大流行しているらしい。
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ほす(6)子どもたちが本当に好きなものと、好きだと(大人に思わせたい)ものは違う。これは、ぼくたちの世代もそうだった。『トイレット博士』や、『ハレンチ学園』など、ほんとうに「ひどい」(笑)マンガが流行していたが、学級会で好きなのはと聞かれてこれらの作品を答えるやつはいなかった。
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ほす(7)常々思うことだが、大人たちが、自分たちがよい、と思うものを子どもに伝えることは大切だが、逆に大人が謙虚になって、子どもたちが「本当に」好きなものを聞く、教えてもらう、ということも大切ではないか。そこに子どもたちの本音があるし、次の時代の気分がとらえられているはずだから。
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ほす(8)学校の教室などでも、大人が教壇に立ってずらりと座った子どもたちに教える、というのだけじゃなくて、たまには、大人が教室にずらりと座って、子どもたちが次々に教壇に立って、今流行っているもの、心を惹かれているものを教える、というターンがあってもいいように思う。
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ほす(9)本当に好きなものを言わず、「これを好き」と言うと大人たちが喜ぶものを言う、という子どもたちの傾向は、創造性をうばうから気をつけなくてはならない。ところで、スタジオ・ジブリの作品だけは、子どもたちが本当に好きなものと、大人たちも喜ぶものが一致していて奇跡だと思う。
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以上、連続ツイート第999回「本当に好きなもの、好きだと思わせたいもの」でした。

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