スパルタん「風立ちぬ」を語る~本庄、園崎、プロレタリア文学

面白いですw
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スパルタ @sparta_cc

まぁ二郎が最後に菜穂子に「許される」描写は御都合主義的な妄想だとは思ったけど。もう少し地獄の業火に焼かれてもいい。

2013-08-06 12:54:01
スパルタ @sparta_cc

@tiharu4happy 感覚的には菜穂子と本庄の登場シーンは等価だった気はします。まぁ正直菜穂子関係のシーンがあまり面白くないからこその反動という面もありますけどね…。

2013-08-06 12:58:09
スパルタ @sparta_cc

『風立ちぬ』は二郎の夢と菜穂子の登場シーンをすべてカットして、延々と煙草吸いながら図面引いて同僚とメシを食いに行く朴訥とした喋り方の優秀なサラリーマンだけを描く映画にすればいいんですよ。

2013-08-06 13:02:08
スパルタ @sparta_cc

そりゃ二郎が結核患者(菜穂子)の隣で煙草吸ってるシーンとか倫理的に言ったら明らかにアウトなんですよ。これはもう当時の価値観がどうとかじゃなくて明確に「おかしい」と言っていい。ただ、それを意図的に描いている、二郎が明らかに「おかしい」とわかるようになっているからこそ、いいのかなと。

2013-08-06 13:08:35
スパルタ @sparta_cc

『風立ちぬ』は「美談」ではない。「美談」として捉えたら、見誤ると思う(というと僕が「正しい見方」をしているような言い回しになってしまうけど、僕にとっての主観です)

2013-08-06 13:10:25
スパルタ @sparta_cc

「本庄 腰」でTwitter検索すると『風立ちぬ』の見所をわかっている人がわんさかいて嬉しくなりますね。そうだよねグッとくるよね。

2013-08-06 15:58:30
スパルタ @sparta_cc

僕が言いたいのは、『風立ちぬ』の二郎は本質的に「鬼畜眼鏡」だってことです。そう考えれば数々のナチュラルに薄情な行動もそういうものだと思えるよ! いつから「ジブリの主人公は心優しい人」だと勘違いしていた? 仕事もできるし金持ちだし、明らかに鬼畜眼鏡ですよあいつ。ヒロインは本庄。

2013-08-06 16:11:33
スパルタ @sparta_cc

二郎が鬼畜眼鏡だということをわかっている本庄は二郎の眼鏡をかけた寝顔を見守るだけだけど、そこをわきまえない菜穂子は寝ている鬼畜の眼鏡を外してしまうわけですね。そしたら菜穂子は死んでしまいましたね。そういうことですね。

2013-08-06 16:16:22
スパルタ @sparta_cc

『風立ちぬ』の「二郎=鬼畜眼鏡」説はもう少し広まってもいいのでは。みんなあいつが明らかに薄情だってことには気付いてるはずですし。

2013-08-06 16:21:04
スパルタ @sparta_cc

@HAUEHKA いやー、そういう映画だったと思います、というか思いたいですよ。まぁ正直女性(菜穂子)の描き方について「これはちょっとひどいよなぁ…」と思うところはいくつかあります。だからこそ、そこへの反動を考えると、『風立ちぬ』はBLとして観た方が楽しいなと。

2013-08-06 16:24:34
スパルタ @sparta_cc

@Renakichip をを、やはりそうですよね。当然のように妹との約束を忘れていたり、結核患者の前で煙草吸ったりしてますしね。ジブリらしい「多くの人に受け入れられる綺麗な話」としてではなく、「天然鬼畜眼鏡マッド技術者の話」として観た方が面白いかなと思います。

2013-08-06 20:32:01
スパルタ @sparta_cc

「あたし、悟史君の最後のたった一つの願いさえ忘れてた…こんなあたしを悟史君は絶対迎えになんかこない! あたしは! こんなあたしは!…あはははは! あぁなんだ、私自分でも知ってたんじゃないか。こんなあたしはもうとっくに鬼だったんだって!」(『ひぐらしのなく頃に』目明し編 園崎詩音)

2013-08-06 21:57:30
スパルタ @sparta_cc

『ひぐらしのなく頃に』目明し編の詩音の狂気が、『風立ちぬ』の二郎に微かにかぶるんですよね…僕の目には、だけど。

2013-08-06 21:58:14
スパルタ @sparta_cc

だから二郎も夢の中で「一機も戻ってきませんでした」とか言った後に(「一人も」ではないあたり狂気である)、本庄でも刺し殺して「やったー! できたー! 全部できたー!」とか叫んでマンションから墜落して死ねばいいと思います。そこで菜穂子の幻想を見るのならいい。

2013-08-06 22:02:55
スパルタ @sparta_cc

僕は『ひぐらしのなく頃に』の園崎詩音は好きなんですよ…。

2013-08-06 22:05:01
スパルタ @sparta_cc

物語としての狂気エンドというのも好きでして、TV版『Ζガンダム』、きづきあきら『ヨイコノミライ』、『ひぐらしのなく頃に』目明し編、山岸凉子「天人唐草」あたりと同じように、『風立ちぬ』も二郎の狂気を明確化すればよかったのでは、と思ったけどそれはさすがに堀越二郎に申し訳が立たないか。

2013-08-06 22:20:10
スパルタ @sparta_cc

しかし『風立ちぬ』ラストの二郎の幻想の中での菜穂子の「許し」も、そのまま見ると御都合主義だけど、狂気の沙汰と思えばむしろ別の解釈で際立ってくるような。

2013-08-06 22:22:04
スパルタ @sparta_cc

小林多喜二『蟹工船』が「俺達の戦いはこれからだ!」的な前向きかつ安易な終わりなのに対して、『党生活者』が「俺達への弾圧はこれからだ…」的な薄暗い終わり方をするからこそ、僕は『蟹工船』よりも『党生活者』の方が好きなわけですよ。描かれる状況として、頑張ってはいるけど先は暗いという。

2013-08-06 22:35:22
スパルタ @sparta_cc

『蟹工船』はもうプロレタリア文学というか露骨にプロパガンダしていて、正直ちょっと直球過ぎませんかと思うわけです。一方、『党生活者』は妙に内輪向けというか、非合法な共産党内の街頭連絡活動を描いているけれど、活動への愚痴もあって、革命的ではなくても薄暗い「味」があるのです。

2013-08-06 22:38:00
スパルタ @sparta_cc

この『蟹工船』と『党生活者』のテイストの差異を、『おおかみこどもの雨と雪』と『風立ちぬ』の間に、僕は見る。『おおかみこども』がその家族の立場を無駄に肯定的に描くのに対して、『風立ちぬ』は妙に「正しくない」姿をちらほらと見せている。自分の活動というか描かれる状況への「疑義」がある。

2013-08-06 22:43:34
スパルタ @sparta_cc

まぁ作品の好き嫌いの理屈(のようなもの)なんて最終的に「底が抜ける」わけでして、だからなんだお前の好みだろって言われりゃその通りでございますとしか言い様がないのだけど。

2013-08-06 22:47:24
スパルタ @sparta_cc

作品を見て接続できるところに接続して「ふむ」と思うこともあるとは思うし、それはそれでやはり「楽しさ」ではあるので、すべての感想やらが意味を持たないなんてあたしゃ思いませんよ。

2013-08-06 22:50:05
スパルタ @sparta_cc

要するに僕が言いたいのは、「本庄、来てくれ、君の意見が聞きたい」ってことです(正確な台詞は忘れた)。

2013-08-06 22:52:40
スパルタ @sparta_cc

「君の意見を聞こうッ!」みたいなことを言ってた二郎は花京院。

2013-08-06 22:57:37