パチンコみたいな教材。出会い系サイトみたいな家庭教師紹介サイト。

 通信教育や、学習塾など「友達がやってるから、やろうか」みたいな動機で、なんとなく買っていた商品が最近では売れなくなって来ています。そういう「なんとなく買われて来た」商品をつくる業種で、これからはどういうふうな商品をつくっていけばいいのかということについて考えてみました。
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Naoto Hayashi @CheNaoto

人々の切実な欲求ってなんなんだろう。お金というのは違う。お金を何と交換したいのかというのが切実な欲求だ。人に認められる事、仲間が居る事、達成する事、楽しい事、気持ちが良い事、だいたいこんなところに集約されるのではないだろうか。

2013-08-14 08:22:54
Naoto Hayashi @CheNaoto

だとしたら、これからの高校・大学はどういうふうに変わって行くんだろう。いくつか、これからの高校・大学の姿を考えてみよう。

2013-08-14 08:24:21
Naoto Hayashi @CheNaoto

まず、競争原理を取り入れた教育はなくなるでしょう。よく世の中の道理がわからない人、競争社会で勝ってきた人というのは、競争原理を教育に取り入れようというふうな話をしますが、こんなバカな話はありません。

2013-08-14 08:30:48
Naoto Hayashi @CheNaoto

競争が気持ちいいのは勝った一部の人だけであって、たいてい負けますから気持ちよくないです。東大にはいっても、上には上がいるし、だから競争に自分の幸せ感の中心を置くと、いつまでたっても幸せになれません。たいてい最後には不幸になるのです。そういう教育はよくない。

2013-08-14 08:31:28
Naoto Hayashi @CheNaoto

競争ではなく、一人一人が昨日の自分よりも今日の自分が成長していることに喜びを感じて、自分が得意な事、自分が好きな事を極めて、バカみたいにそれに熱中して、ああ楽しいというのが教育の中心になると思います。ゲームなんて園最たる物だと思う。

2013-08-14 08:32:44
Naoto Hayashi @CheNaoto

パチンコみたいな教材、テレクラみたいな先生紹介所、それを私は否定する気はまったくないです。やはり人は楽しくて好きで興味があってのめり込んでいるときに、一番能力を発揮できると思う怒られたり注意されたりして、それで気持ちがいいのは先生だけでしょう。

2013-08-14 08:33:44
Naoto Hayashi @CheNaoto

だから、たとえば英文法なんかも、ソーシャルゲームみたいにして、間違えたらバトルロワイアルみたいに死ぬとかっていうのもいいかもしれない。それも相棒がいて、連帯責任とかっていうふうにすれば、徹底的に間違えないようにやりそうだし、楽しそうな気がする。

2013-08-14 08:37:40
Naoto Hayashi @CheNaoto

あと、ゲームはナレーション含めEnglish onlyにして、やってるうちに自然と英語を覚えるというのもいい。別に意味の解説なんかしなくても、人間っていうのは不思議な物で、たとえば漢文の暗唱なんかでもそうなんだけど、全然意味の分からない文章でも、読んでいるうちに分かる。

2013-08-14 08:38:59
Naoto Hayashi @CheNaoto

英単語の習得なんかにも、おなじようなゲーミフィケーションが使えそう。たとえば接頭辞・接尾辞・語幹で整理してバトロア形式にするとか、文脈の中での単語の意味を選択させる形式でバトロア形式にするとか、いくらでもアイディアは思いつく。

2013-08-14 08:43:40
Naoto Hayashi @CheNaoto

あと、向こうどれぐらいで、いわゆる音声認識がどれだけの精度で出来るかはわからないけど、たとえば発音が悪いと死ぬとか、そういうゲームがあっても面白いかもしれない。なんていうか、そこまでしないとダメだと思うんだよな。教材開発って。

2013-08-14 08:44:57
Naoto Hayashi @CheNaoto

あとは、暗唱例文を呪文のようにして進んで行くRPGとかがあっても面白いかもしれない。これも暗唱例文次第だけども、カラオケ採点の技術とかつかってどうにかできなかろうか。これできたら凄い面白いと思うんだよなー。

2013-08-14 08:45:47
Naoto Hayashi @CheNaoto

英熟語なんかも苦手な人多いけど、なんで苦手かというと、英熟語というのは、中に入っているそれぞれの英単語の意味と、英熟語全体の意味がどうも結びつかないことが多いからだ。だから、なんかこれもうまくゲーム化できないかなと思う。変身とか、そんな感じのものをつかって。

2013-08-14 08:49:26
Naoto Hayashi @CheNaoto

数学なんかはゲーム化するのが難しいけど、計算はスピードしかないし、確率とか場合の数の問題も、文章題をみて、それをどういう数式に落としこむかという判断をまちがえないかどうか。これは本当にソーシャルゲーム化してやるしか無い。それが嫌いな人は、自分でやればいい。

2013-08-14 08:50:39
Naoto Hayashi @CheNaoto

ただ、ソーシャルというものを活かして、生徒をモチベートするときに大切なのは、それをあくまでも生々しい競争という文脈の中に置かないで、なんかもっと愛嬌があるコミュニティー形成に役立てることだ。

2013-08-14 08:51:27
Naoto Hayashi @CheNaoto

このバランスが本当に難しいのだけど、たとえば一種のギャンブル性をつけて、ぜんぜん勉強できないけど長時間がんばってる生徒が、いきなり短時間で優秀な成績を修めた生徒に逆襲を喰らわせるようなボーナスステージをつくるとか、なにかそういうのが必要だろう。

2013-08-14 08:52:30
Naoto Hayashi @CheNaoto

小説文や古文・漢文なんかはストーリーをRPG化するしかない。あと、小説文や古文・漢文読解のポイントは、それぞれの登場人物の感情の変化点と、感情変化時点・原因・解決策なので、これらを把握させるような構成が重要になると思う。

2013-08-14 08:54:31
Naoto Hayashi @CheNaoto

論説文はどうすればいいのかなー。これもRPG化しかないんだろうか。レベルが高い勉強をゲーム化するのは案外むずかしいのかもしれない。ただ、基礎ができていない子があまりに多すぎるので、一つのスタートダッシュとして教育のゲーム化は必要不可欠だとは思う。

2013-08-14 08:55:32
Naoto Hayashi @CheNaoto

理系でも、炎色反応とかそういう性質を学ぶためのファイナルファンタジーやパズドラみたいなゲームがあればなぁと思うし、歴史や政治経済なんかもRPG化できるだろう。そう考えると教育のゲーム化の可能性はまだまだあるし、それが子供たちの切実な需要とリンクしたものなら、教育の可能性は広がる。

2013-08-14 08:58:33
Naoto Hayashi @CheNaoto

多分ここまで、ユーザーの切実なニーズが何で、そこにどう訴求するかっていうことを考えないとダメだと思う。これからの産業は、どんな産業でも。

2013-08-14 09:05:12
Naoto Hayashi @CheNaoto

いままで、とくに規制が多い産業(教育、医療)は、作れば売れるという製品開発モデルでどうにかなったかもしれないけれど、これからは顧客のニーズをいかに汲み取るかというモデルで考える事が大事になる。どうしてこんな当たり前の話をしないといけないのだろう。教育産業では。

2013-08-14 09:05:41