はだしのゲン閉架問題って本当に駄目な事？　個人的擁護意見まとめ

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

またダラダラ同じ話続けるけど、閉架が閲覧制限ってんなら「貸し出し少ないので書庫の方に回した」も「人気の少ない図書を閲覧制限かけた」って事になるんだが、そこら辺はどうなんかっつう。

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「手の届かない場所にあって先生に頼まなくちゃ読めないのなら子供にとっては無いも同じ」という理論で閉架を閲覧制限と考えるなら、高い棚に置いてある図書だって先輩か先生に頼まなきゃ手に取れないのだから閲覧制限になっちゃうけどそれはどうなんだっつう。

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「下級生にとっては」という文言が抜けてたな。

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折角なので、ちょっと閉架問題から一旦離れて、はだしのゲンそのものについて少し。

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はだしのゲンが面白いのは、あの漫画において物語内の直接的な悪役は、泥沼の戦争に暴走した国内軍部でも核を投下したアメリカ軍でもなく、なんとなくの空気で一家を村八分に追いやる隣人や、戦後も財産を失わずに貧乏人を虐げる金持ち連中だという点だ。

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戦時中は中岡家を非国民と罵っていたくせに、戦後は「私は元から戦争反対派だった」と宣う町内会長さんや、戦中差別されていた反動か終戦後途端に「俺達は戦勝国民だ！」と日本人に威張りだす朝鮮人。世間の風を見て都合良く立ち回る人間の何と多い事か。

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そしてそんな人間の「都合の良さ」と共に描かれるのが、「戦死者の頭蓋骨に怨の字を書き米兵に売りつける」や「被曝障害を理由に家族からすら見放された男をリアカーに乗せて周囲住民に見せつける」というゲン達の、何の実りももたらさないであろう、怒り憎しみの余りに不合理な発露だ。

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そういった人間の身勝手な都合の良さと、どうにもならない不合理な感情の発露が同居しているからこそ、はだしのゲンの世界は我々を引きつけるのである。この漫画の中で描かれる多様なドラマを「戦争の悲惨さ」という単純な言葉で括るのは、余りに貧しい物の見方だ。