熊谷千葉市長と高木浩光セキュリティー専門家とのビッグデータ取り扱いに関する会話

情報分析に匿名化は必ず必要というわけでは無いというお話。
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Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi

…国民の事業への信頼を獲得していく鍵であったとのことでした。こうした方向性は、名前があるままで扱うことで、特定の個人が(すなわち自分が)識別されて扱われることが自然に自覚されるものとなり、本人が真に望む中での利活用ができるのではと期待されるものです。@kumagai_chiba

2013-08-17 18:21:09
Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi

それに対し、「ある本を借りた人が(同時にではなく前や後に)この本も借りている」を実現するため、人々の貸出履歴を残す際、「名前等の個人が特定できる情報を削除している」と説明することは、実際は一人一人の履歴であるにもかかわらず、あたかもそうでないかのよう…@kumagai_chiba

2013-08-17 18:21:55
Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi

…かのように、システムに詳しくない人々を誤って安心させ、本人が真に望んだわけではないまやかしの「同意」によって事業が進められてしまいかねない危惧があります。本人同意があるならば、特定の個人が識別される情報を扱うことを避ける理由はないはずです。表向き… @kumagai_chiba

2013-08-17 18:23:40
Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi

…表向き「本人を特定していない」と説明するからには、本人に当人の履歴を見せる機能を提供するわけにもいかなくなり、前記のエストニアの医療情報活用に見られるような方向性とは、真逆とならざるを得ないでしょう。 @kumagai_chiba

2013-08-17 18:24:18
熊谷俊人(千葉県知事) @kumagai_chiba

@HiromitsuTakagi 丁寧なご意見ありがとうございます。個人情報を排除しても個人を特定できる可能性がある情報を扱う場合、利用者側も個人情報と同様に十分な意識が必要であることと、提供者側が利用の事実について正しく理解・把握できる必要があることは理解をしております

2013-08-17 18:33:00
熊谷俊人(千葉県知事) @kumagai_chiba

@HiromitsuTakagi 貸出し履歴の話については利用者側への説明と同意が必要であるとは思っておりましたが、あえて個人情報として扱い、利用の確認を可能とするところまでは考えておりませんでした。また、意見交換の中で書籍の履歴から同様の目的を達成できると分かりました。

2013-08-17 18:39:24