小川先生(ogawalaw)~前田検事事件、刑事弁護の本質について~

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弁護士小川義龍 @ogawalaw

証拠偽造は特定の検事の資質に属する問題だと思うが、証拠偽造を知った上司の対応は今に始まった話じゃないと思うんだ。検察に限らず、組織って、可愛い部下であれば、こういうかばい方をしちゃう上司って普通に多いんじゃないかと。

2010-09-29 17:38:56
弁護士小川義龍 @ogawalaw

そしてそのかばい方が、阿吽の呼吸で黙認されている組織も多いように思うんだ。まして減点主義の組織だと、ミスをミスに見せない能力こそが出世の重要な要件という暗黙のお約束がありそうだ。

2010-09-29 17:41:58
弁護士小川義龍 @ogawalaw

特捜部の捜査を、マスコミは田中角栄以来絶賛支持してたじゃねぇか。手のひら返すな。そういう突然な不意打ち的なモノが私には我慢ならない。

2010-09-30 01:04:37
弁護士小川義龍 @ogawalaw

あと、もともと検察なんて信用するのがどうかしてるわけで、何故かというと所詮、訴訟当事者の一方だからだ。信用すべきは裁判所だ。裁判所がしっかりしていたら、検察がアホでもなんでもいいんだ。

2010-09-30 01:08:50
弁護士小川義龍 @ogawalaw

起訴する側が正義だと考えるのは、大岡越前だか遠山の金さんの観過ぎだ。

2010-09-30 01:09:31
弁護士小川義龍 @ogawalaw

そういう意味では、検察は信用ならないというテーゼが立ったことは、良いことだったと思う。でかしたぞ、前田検事。

2010-09-30 01:10:05
弁護士小川義龍 @ogawalaw

検察が正義、弁護士は悪、という橋下クンのような誤った世界観が通用しなくてよかった。

2010-09-30 01:10:54
弁護士小川義龍 @ogawalaw

検察も弁護人も、対等の立場で、社会正義を実現する立場である。社会正義の実現の方法論が180度違うだけのことで、同じモノを目指している。したがって、検察正義という偏頗な見方をしていると、つまるところ皇居前広場で魔女を火あぶりにすることになる。

2010-09-30 01:12:48
弁護士小川義龍 @ogawalaw

そして魔女の火あぶりを他人事として喜んでいる、キミが、きっと近い将来、火あぶりにされることになる。そういうことにならないようにするのが刑事弁護なんだがね。適正手続を弁護しているのが刑事弁護だ。

2010-09-30 01:15:39
弁護士小川義龍 @ogawalaw

悪人と目される者の弁護と言うよりも、適正手続の弁護である。適正手続きの結果、悪人が悪人と認定されるのであれば、それは悪人であろう。死刑賛成である。

2010-09-30 01:16:48
弁護士小川義龍 @ogawalaw

ただし、適正手続も経ずに、悪人を悪人と断じてしまう風潮は、断じて許し難い。さればそれは、広場でのリンチと同じであって、全く歴史的反省のない野蛮人のなせる業である。

2010-09-30 01:18:27
弁護士小川義龍 @ogawalaw

誰がなんと言おうと、適正手続は遵守されるべきであり、みのもんたやテリー伊藤にどれだけ批判されようと、我々弁護士は刑事弁護の神髄が適正手続の擁護にあることを絶対に曲げない。

2010-09-30 01:20:04
弁護士小川義龍 @ogawalaw

だって適正手続を刑事弁護人が尊重しなかったら、誰がキミを護るのさ。無辜の不処罰を誰が立論するのさ。火を見るより明らかな咎人でも適正手続に基づいて処罰されることを弁護するからこそ、無辜の不処罰が実現するのだ。

2010-09-30 01:22:15
弁護士小川義龍 @ogawalaw

だから弁護人は、前田検事についても、一生懸命弁護することになる。それが適正手続を護ると言うことだ。それこそが人権擁護というものである。前田検事の人権擁護とかそういう近視眼的なことを言っているんじゃないからね。

2010-09-30 01:24:32
弁護士小川義龍 @ogawalaw

法曹を目指す諸君には、くれぐれも刑事弁護について真剣に考えて戴きたい。実際に刑事弁護をやるかどうかはどうでもいいんだ。企業法務を目指すんでもいいから、刑事弁護だとか人を護るということがどういうことであるか、ということに永遠に思いを巡らせてほしいと切に願う。

2010-09-30 01:34:23