茂木さん朝の連続ツイート2010年10月

「中国八策」「ジェントルマン」「胸がざわざわすること」「周辺視野」「僕が僕であるために」「私塾」「可塑性」「ケンブリッジ」「カッケー(かっこよさ)」「踊り」「戦略」「適応」[ツイッター」「言語政策」「もてる方法」「もてる女」「内面の輝き」「離」「グローバリズム」「土」「養老孟司」「秋刀魚の味」「根拠のない自信」「座右の銘」「ダライ・ラマ」「人生のエネルギー問題」「感染」「日本人と英語」「脳科学占い」「市場」
0
前へ 1 2 ・・ 13 次へ
茂木健一郎 @kenichiromogi

ざわ(7)希望と不安は、とても近いところにある。お不安が希望の母なのであり、その逆ではない。まずは自分を胸がざわざわする不安の中に置かなければ、希望も生まれようがないのだ。

2010-10-03 07:30:50
茂木健一郎 @kenichiromogi

ざわ(8)南の島に着く。ジャケットを脱ぎ、靴下を放り投げ、時計を外す。次第に裸になっていく。風や太陽と友だちになる。あの時のように、自分を包んでいる社会的文脈を一つひとつ脱いでいくことで、初めて私たちは「不安=希望」の夕暮れ時にたどり着ける。

2010-10-03 07:32:12
茂木健一郎 @kenichiromogi

ざわ(9)The stream flows, The wind blows, The cloud fleets, The heart beats, Nothing will die. / All things will change. (テニソンの詩より。)

2010-10-03 07:35:18
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、「胸がざわざわすること」に関する連続ツイートでした。

2010-10-03 07:35:45
茂木健一郎 @kenichiromogi

周(1)人間は、ついつい自分が今注意を向けているものにばかり気が向かいがちだが、人生において本当に大切なものは、「周辺視野」の中に隠れていることが多い。

2010-10-04 06:55:27
茂木健一郎 @kenichiromogi

周(2)「出会い」がないと嘆く人がいる。そんな人は、周辺視野に目を向けてみよう。たとえば、仕事の打ち合わせの時に、となりのテーブルにいる人。美術館で、視野の中を横切った人。そこに、自分の人生を変える人がいるかもしれない。

2010-10-04 06:56:27
茂木健一郎 @kenichiromogi

周(3)人生を切り開いてくれる新しいアイデア、突破口となる何かも、「周辺視野」の中にあるかもしれない。今取り組んでいる何ものかから離れた場所にあるものに、自分に恵みをもたらすものがあるかもしれないのだ。

2010-10-04 06:57:43
茂木健一郎 @kenichiromogi

周(4)人間は、視野の中心にあるもの以外にも、内的な注意を向けることができる。たとえば、パーティーなどで、気になる人を視野の隅にとらえて注意を向けているような場合である。視野と注意のダイナミクスは豊饒であり、心の置き方をアスリートのように鍛えることができる。

2010-10-04 06:59:00
茂木健一郎 @kenichiromogi

周(5)周辺視野に注目すべきものが存在したら、即座に行動するのが良い。躊躇していると、「その一瞬」を逃す。自分と対象、世界の組み合わせにおいてただその時にだけ成立した香ばしい「組み合わせ」を解いてはいけない。

2010-10-04 07:00:55
茂木健一郎 @kenichiromogi

周(6)誰かに注目してもらおうと思ったら、その人の周辺視野に入るのが良い。できるだけ動線を一致して、その人が自発的に関心を持つのを待つ。強制すると、かえって逃げる。周辺視野の達人ならば、必ず注目してくれる時がくるはずだ。

2010-10-04 07:02:18
茂木健一郎 @kenichiromogi

周(7)子どもの頃、蝶を追いかけたことは周辺視野を鍛えるのに役立った。目当ての蝶が、視野に入ってきたら、瞬時に反応して走り出す。少しでも気付くのが遅れると、蝶はもう逃げてしまう。あのいきいきした感覚を、大人になり、文明の中で生き始めても忘れまいとしている。

2010-10-04 07:03:30
茂木健一郎 @kenichiromogi

周(8)仕事上のアイデアで行き詰まったとき、周辺視野の中で何か気になるものがないかと点検してみる。見つけたら、しばらくその気になるものに焦点を当ててみる。そのような作業から、突破口が開けることが多い。

2010-10-04 07:04:28
茂木健一郎 @kenichiromogi

周(9)何よりも、心の余裕を持つこと。Aという目標ばかり見ていては、BやCが来た時に見逃す。Aを追っていてBに出会うのが、セレンディピティ(偶然の幸運)である。セレンディピティに恵まれるためには、周辺視野を大いに活用すると良い。

2010-10-04 07:05:41
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、「周辺視野」についての連続ツイートでした。

2010-10-04 07:05:54
茂木健一郎 @kenichiromogi

僕(1)出張先のホテルで、流れで、youtubeで尾崎豊かの『僕が僕であるために』を見た。今までも好きな歌だったし、何回も聞いていたが、昨日の夜はなぜか心にしみ入って仕方がなかった。

2010-10-05 07:21:12
茂木健一郎 @kenichiromogi

僕(2)「心すれちがう悲しい生き様にため息もらしていた」。ためらいがちに、ゆっくりと始まる導入部から、ぐっと惹きつけられる。「人を傷つける事に目を伏せるけど優しさを口にすれば人は皆傷ついてゆく」他者は目に入っている。それでも、自分のあり方を探らずにはいられぬ。

2010-10-05 07:22:26
茂木健一郎 @kenichiromogi

僕(3)「僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない」。ここに来て、本当にそうだ、と思った。「勝つ」というのは強い言葉のようだが、実際、僕たちは、「僕であるために」は、勝ち続けなきゃならないんじゃないか。

2010-10-05 07:23:16
茂木健一郎 @kenichiromogi

僕(4)世界についてどう感じるか、何を美しいと思うか、どのように生きたいか。そのような「僕」のあり方を、人はきっとどこかで曲げている。受験、就職、その他の人生の「試練」のさまざまにおいて、世間という大きなものに巻かれ、知らずしらずのうちに屈服している。

2010-10-05 07:24:49
茂木健一郎 @kenichiromogi

僕(5)「正しいものは何なのか それがこの胸に解るまで」。自分勝手というわけではない。他者は目に入っている。自分と社会のあり方、人と人のあり方について、自分の腑に落ちる「解」があるか。それが見つかるまでは、風に身をさらすしかない。そして、「勝ち続けなきゃならない」。

2010-10-05 07:26:07
茂木健一郎 @kenichiromogi

僕(6)「勝つ」と言っても、点数を競うわけではない。風を受けたとき、それでも「僕」のやり方をつらぬくこと。ひそかに、ささやかに、生き続けることができること。無意識のうちに迎合してしまわないこと。そんな「勝ち」は、やさしさとして表れることもある。

2010-10-05 07:27:09
茂木健一郎 @kenichiromogi

僕(7)尾崎豊の楽曲は、日本語を母語とする人にとっての魂の叫びだが、どれくらい海外で知られているのか。英語の歌はずいぶんとゲタをはいている。広がっていないからといって、価値がないわけじゃない。

2010-10-05 07:28:25
茂木健一郎 @kenichiromogi

僕(8)「君が君であるために 勝ち続けなきゃならない」。日本人は、日本人であるために、「勝ち続けなきゃならない」のではないか。戦争をするわけではない。よーいドンで競争するわけでもない。ただ、僕たちの固有の感性を、グローバルな嵐にもまれながらも、ささやかに保っていたい。

2010-10-05 07:29:51
茂木健一郎 @kenichiromogi

僕(9)「僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない」。尾崎豊の楽曲はいいね。芥川賞、ノーベル賞、文化勲章、すべてに値する。自分の基準を持つこと。マスコミは、尻馬に乗るものだけれども、宝物が何であるかは、自分で決めたい。「「僕が僕であるために」。

2010-10-05 07:32:57
茂木健一郎 @kenichiromogi

僕(10)尾崎よ、ほんとうにありがとう。君には勇気があった。やさしさがあった。コンサートでの、ギターを持った君の歌い出し、間合い、全力疾走の表情、とても素敵です。迷いの中にある日本にとって、君がさらに大切な存在になる日が、きっと来るでしょう。

2010-10-05 07:34:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、尾崎豊の『僕が僕であるために』についての連続ツイートでした。

2010-10-05 07:35:05
前へ 1 2 ・・ 13 次へ