【福島原発事故の国際的刑事責任Ⅴ】参考:2011年の東大論文から紐解く日本政府の国際履行責任 #EndEcocide #Fukushima

関連まとめ:福島原発事故の国際的刑事責任」シリーズ Ⅰ.「国際刑事裁判所」編 http://togetter.com/li/339333 Ⅱ.「国際海洋法裁判所」編 http://togetter.com/li/342851 Ⅲ.「ドイツ国際裁判所」編 http://togetter.com/li/382584 続きを読む
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参考:《独キール研究所による10年間の汚染水拡散シミュレーション(2012年)》

http://www.youtube.com/watch?v=gnkfbHzvjns&feature=youtu.be

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国連海洋法条約の適用に関する過去の参考資料を追加しました。 「【福島原発事故の国際的刑事責任Ⅳ】総括:責任追及を行う3つの手法と長期的視点でのエコサイド(生態系破壊犯罪)概念の法制化提案 #EndEcocideJPhttp://t.co/iQ1DivmLsT

2013-08-25 13:10:45
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#放射能汚染水流出 問題について、東大の研究所が国連海洋法条約の適用に関する分析を2011年4月の時点で発表していました。やはり汚染のレベルによって、国際社会に対する責任の度合い、引いては条約の適用性が変わります。... http://t.co/tUDMfYxURc

2013-08-25 13:16:26
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【連ツイ】放射能汚染水と国際条約 2011年4月に書かれたこの論文について、その全内容を以下連ツイします。|福島第一原子力発電所における汚染水の放出措置をめぐる国際法/西本健太郎 東大特任講師/東京大学政策ビジョン研究センター http://t.co/PX8EJ1ne8V

2013-08-25 13:28:02

連ツイ:『福島第一原子力発電所における汚染水の放出措置をめぐる国際法』

西本健太郎 東大特任講師/東京大学政策ビジョン研究センター(2011/4/12)

要旨

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放射能汚染水と国際条約①要旨:福島第一原子力発電所からの汚染水の放出措置をめぐっては、国際法上の問題がある可能性が報じられてきたが、国際的な海洋法秩序の枠組みをなす国連海洋法条約には、今回の事態に直接対応するような規定は用意されていない。続く

2013-08-25 13:29:05
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放射能汚染水と国際条約②要旨:今回の汚染水の放出措置をめぐる報道等においては、ロンドン海洋投棄条約の名前が登場しているが、同条約にいう「投棄」とは船舶等から廃棄物を海洋へ処分することと定義されており、陸上から汚染水の放出を行った今回の事態は同条約の適用範囲外である。続く

2013-08-25 13:29:43
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放射能汚染水と国際条約③要旨:海洋汚染に関する国際法においては、汚染の発生源ごとに異なった規制がなされているが、船舶の活動による汚染や海洋投棄の場合と比べて、陸上からの海洋汚染については詳しい具体的な国際法上の規制が未発達のままである。続く

2013-08-25 13:30:08
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放射能汚染水と国際条約⑤要旨:今回の措置が国際法に従ったものであるかどうかは、汚染水の放出措置がこれまでに説明されている通りに、他国に対する環境損害を発生させるレベルのものではないのであるとすれば、国連海洋法条約上の海洋環境を保護保全する一般的な義務との整合性によって評価される。

2013-08-25 13:30:42
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放射能汚染水と国際条約⑥要旨:整合的なものであるとの立場が説得力を持つためには、今回の措置が福島第一原子力発電所における事態の推移に照らして、「利用することができる実行可能な最善の手段」であったことが国際社会に対して十分に示される必要がある。

2013-08-25 13:31:06

1.はじめに

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放射能汚染水と国際条約⑦1.はじめに 福島第一原子力発電所の事態をめぐっては、放射性物質を含んだ汚染水を海に放出する措置がとられることとなった。これは、高濃度の放射能汚染水の保管場所を確保するため、相対的に汚染度の低い汚染水を海に放出したものであると説明されている。続く

2013-08-25 13:32:07
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放射能汚染水と国際条約⑧4月4日に東京電力は、「集中廃棄物処理施設に溜まっている低レベルの滞留水(約1万トン)と、5号機および6号機のサブドレンピットに保管されている低レベルの地下水(延べ1500トン)を原子炉等規制法第64条1項に基づく措置として」海洋に放出することを発表した。

2013-08-25 13:32:56
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放射能汚染水と国際条約⑨その後、集中廃棄物処理施設の滞留水については全10台のポンプにより、また5号機および6号機の地下水については放水口を経由して放出が実施され、10日までにそれぞれ、約9070トンと約1323トンの汚染水が海洋へと放出されたと報じられた。

2013-08-25 13:33:18
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放射能汚染水と国際条約⑩この措置については、海洋環境に対する影響の観点から、国内のみならず近隣諸国からも懸念が表明されるとともに、国際法上の問題が存在する可能性についても報じられてきた。続く

2013-08-25 13:33:52
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放射能汚染水と国際条約⑪続き。以下では、海洋への汚染水の放出に関連する国際法上のルールとしていかなるものがあり、その中で今回の事案はどのように位置づけられるのかという点について説明する。

2013-08-25 13:34:14

2.国際法における海洋汚染の規制

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放射能汚染水と国際条約⑫2.国際法における海洋汚染の規制 海洋に関する国際法上の問題について、中心的な規律を行っているのは、「海洋法に関する国際連合条約」(以下、「国連海洋法条約」)である。続く

2013-08-25 13:34:56
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放射能汚染水と国際条約⑬ 国連海洋法条約は、海洋のあらゆる側面について規定している包括的な条約であり、国際的な海洋法秩序の枠組みをなすものとして国際社会に広く定着している。

2013-08-25 13:35:22
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放射能汚染水と国際条約⑭国連海洋法条約には、地震と津波によって発生した原子力発電所事故に由来する汚染水の放出という意味での今回の事態に直接に対応するような規定はない。もっとも、続く

2013-08-25 13:36:06
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放射能汚染水と国際条約⑮国連海洋法条約上、締約国には海洋環境を保護し保全する一般的な義務があり(第192条)、海洋環境の汚染を防止するために「利用することができる実行可能な最善の手段を用い、かつ自国の能力に応じ」て、必要な措置をとることが求められている(第194条1項)。

2013-08-25 13:36:27
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放射能汚染水と国際条約⑯ただ、この一般的な義務の具体的内容としてどのような措置をとることが求められているのかについては、条約の他の規定やその後の国際法の発展に委ねられている。続く

2013-08-25 13:37:28
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放射能汚染水と国際条約⑰続き。そして、どの程度具体的な国際法の規制が存在しているのかについては、海洋汚染の種類によって大きく異なっている。

2013-08-25 13:37:57
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