公安局一般公開　編

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ゆき「いただきます」縢「いっただきまーす」佐々山「いただきます（キリッ」ゆき「人増えてるし）あの、公安局の人たちですよね？」縢「そーだよ」ゆき「監視官の方ですか？」縢「うんにゃ、俺たちは（もごお」佐々山「監視官でーす（言うな」縢（えーそれはまずいって）佐々山（先輩命令だ）

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佐々山「俺は佐々山、監視官だ。こっちは後輩の縢監視官」縢「ちぃーす…」ゆき「あ、船原ゆきです、朱…常守朱の友人ですが…ご存知ですか」佐々山「え、朱さんの！？」縢（ほーら、嘘つくから…）佐々山「知っているとも、彼女はとても優秀だ（キリッ」ゆき「でしょうね」縢（ささやん、すげえ）

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佐々山「私の優秀な後輩ですよ」縢（さすがささやん、俺たちにできないこと平然とやってのけるそこに痺れる憧れるぅ）ゆき「…そうですか、あの、槙島さんって方もご存知でしょうか」佐々山「え、なに、槙島がなに、あの潜在犯がなに」ゆき「執行官の方なんですか、よく話題に出ていたものですから」

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佐々山「…あいつは危険な男だ。俺たちでも扱いに困っている」縢（あとで殺されてもしーらない）ゆき「そうなんですか？たしかに問題は多いみたいですけど…朱の言っていたこととちょっと違うなあ」縢「なんて言ってたの」ゆき「暴走すると怖いけれど、とても頼れる人だって」佐々山（ばきっ）

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ゆき「頭もよくて、とても強くて、チームに欠かせない人だとか」佐々山（ばきばき）縢「ささやん、割り箸ぼっきぼき」ゆき「あ、あと、こがみって人も。二人にはとてもお世話になっているとか」佐々山「へえ槙島と狡噛がへえ槙島と狡噛がへえ槙島と狡噛が」縢「まあ、あの二人はいいコンビだけどねえ」

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ゆき「ごちそうさまでした。では、お先にに失礼しますね」佐々山「あ、ちょ」縢「諦めなよ、あれはナンパ対策慣れしてるっぽい」佐々山「うーむうーむ、おのれ槙島と狡噛…」縢「それ逆恨みじゃね？」佐々山「あいつら昨晩ちゅうしてたくせに」縢「え、なにそれ、ええ、なにそれkwsk」

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ゆき「やっぱりさっきのナンパよね、公安でもやるんだ…」さてと、次はどこ行こうかな…」グソン「すみませんねお嬢さん（エレベーターのドアをつかみ」ゆき「わ、あいいえ…」グソン「見学の方？」ゆき「そうです（大きい人…）あのどこかオススメの場所ありますか」グソン「なら屋上はどうです」

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ゆき「屋上行けるんですか？ あ、でもパンフレットには行けないって書いてましたけど」グソン「お嬢さんには特別、今なら行けますよ」ゆき「大丈夫かな…せっかくオススメしてくれたし…行ってみようかな、ありがとうございます」グソン「いえいえ（まあこれぐらいマニュアルに背いてもいいだろ」

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ゆき「屋上に着いたけど…あ、扉開く…」外に出ると、珍しく晴れ渡った夏の空が頭上に広がっている）ゆき「わあ、気持ちいい…風がいい感じ、ふうんヘリポートかあ」きょろきょろ見渡すと、ヘリポートの端で一人の男が立って空を眺めている）ゆき「…誰かいる……怒られないかな…」

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天を仰いでいた男がゆきに気がつき振り向く）ゆき「あ、見られた…どうしよう」男はゆきを気にも留めずに再び空を見上げる）ゆき「怒られなかった…誰だろう、白い髪、珍しいな」

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男「僕だってここは立ち入り禁止なんだよ、執行官だからね」ゆき「執行官…」男「そう、怖い？」ゆき「…もしかして槙島さん？」槙島「そう、どうして知っているの」ゆき「朱、常守朱から聞いたことがあります」槙島「ふうむ、君は常守監視官の友人か」ゆき「はい、あなたのこととても信頼していると」

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槙島（まあ、彼女が船原ゆきだってことは知っているんだけどね…彼女の下着をあの槙島は付け替えたのかふうん）ゆき「あの、なにか？」槙島「「いや、なにも…まあゆっくりと見学したらいいよ」ゆき「ありがとうございます（不思議な人だな、執行官ってみんなこんな感じなのかな」

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コミッサ太郎速報「さあ、本日は公安局一般公開日だね。みんな楽しんでいるかな？ 一階ではキッズコーナーや車両と公安局のコスチュームを着ての撮影会があったりグッズ販売、そのたゲームもやっているよ。三時からはマニア向けオークションも開催！夏休み最後のイベントにみんなも来てね」

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コミッサ太郎速報「さて、今日は朝から公安局一般公開日だよ！常守監視官の友人のゆきちゃんも遊びにきてくれているね！ 佐々山と縢くんのナンパを難なくよけて、立ち入り禁止のはずの屋上まで来てしまった。そこには槙島くんがいたんだ。二人は空を見上げているよ、あと、僕を殴ると10倍返しだよ」

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コミッサ太郎速報「……あ、これもうオフっすか？…あーたまーにしか出ないのに面倒…メシ行ってきていいっすかー？あーまあ外回りのコミッサよりマシっすけどねー、へへ、ウィッスwwwww」

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ゆき（それにしても綺麗な横顔だな）槙島「さっきから僕の顔を見ているようだけど、なにか」ゆき「あ、いいえ、すみません…その髪は天然ですか？」槙島「おそらくね」ゆき「そうなんだ、アルビノとか」槙島「わからない」ゆき「…すみません、失礼なこと聞いてしまいました」槙島「失礼とは思わない」

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槙島「もう三時だ、五時には一般公開も終わる。ここにずっといるつもりかな」ゆき「うーん、どうしようかな…本当はもう一人友達が来る予定だったんだけど来れなくなって、一人だといまいち盛り上がりにかけるというか…」槙島「ふうん…」ゆき「あと狡噛っておう人にも会ってみたい」槙島「こーがみ」

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ゆき「朱がいつも槙島さんと狡噛さんのことばかり話すから気になっていたんですよね、今日なら会えるかなって」槙島「狡噛ね…彼なら一階にいるだろう」ゆき「そうなんですか？どんな格好なんだろう、あ、眼鏡かけていたり？」槙島「それはたぶん宜野座監視官だな、外見は…後姿がブロッコリーだ」

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槙島「もしくは後姿がウニだそうだ」ゆき「は、はあ…まったく想像つかない」槙島「だろうね」ゆき「つまり、頭がもさっとしている？」槙島「モミアゲも割ともさっとしている」ゆき「もこもこーのふさあぁ？」槙島「もこもこつんつん、ばさぁ、だね」ゆき「なんとなくわかってきた」槙島「そうかい」

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槙島「案内できたらいいのだけど、今はいつも以上に行動制限がかかっていてね、すまないが」ゆき「いえいえ、ぜんぜんそんなお構いなく……行動制限があるんですね」槙島「もとは施設に隔離されるような人間だ。ここで君と話していることさえ奇跡に近いんだよ僕らは」ゆき「……そう、なんですか」

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槙島「行かないのか？」ゆき「もうしばらく、ここにいてもいいですか？」槙島「構わないが…」ゆき「…今日の空、綺麗ですね」槙島「…うん」緩やかな風が二人を包む、珍しく上空に鳥が飛んでいた、本物かはわからない。二人は同時に、その鳥を眺めていた。だが、ゆったりと時間は、長くは続かない。

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公安局本部から数メートル先のビル】α「さて、そろそろかな」β「本当にはじまんのかね」α「さあなあ、でもお前と俺がここにいるってことは何かあんじゃね」β「まあな、お前はなんでここに」α「俺さあ一回でいいから人間を撃ちたかったんだよね」β「あ、俺も」α「ホロじゃあねえ？」β「ねえ？」

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突如、公安局本部二階が爆炎にさらされた。飛び散る硝子片、コンクリート、人々の叫び声。 槙島「なに？」ゆき「な、なななんお音これ？花火かなにか？」槙島「いや、違う…（宜野座から連絡が入る）」ギノ「二階で爆破テロだ！っぐ、今すぐ対テロ用配備に…（二度目の爆発音により通信途絶える」

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槙島「グソンに通信）そちらは？」グソン「二階東男子トイレ、三階自動販売機あたりから第二の爆破反応。いまドローン達が消火に当たっています。局員たちのデバイス機能が乱れていて情報が錯綜中ですね…どうします旦那」槙島「僕たちの回線は良好みたいだが」グソン「シビュラを通していません」

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公安局本部から数メートル先のビル】α「すげえ！！始まったぜ！」β「キャッホウウヒョオオウ」α「じゃ、俺たちも始めますか」β「イエッサー」先の戦争にて使用された長距離用ライフルを構える二人、デバイスにより風向き、手のブレ等をオートで補正してくれる。α「どっちが多く狩れるか」β「♪」