EUROSLA2013の実況
「Task complexity in TBLT research and beyond: A research synthesis」 #EUROSLA2013
2013-08-31 01:59:32タスクの複雑さは先行研究でどう扱われてきたかを見た。750論文から絞って117論文を対象とした。今回の発表に含めるのはジャーナル論文のみ。 #EUROSLA2013
2013-08-31 01:59:36レビューに含めた論文が発表された媒体は、多い順にSSLA, LL, LTR, JSLWの順 #EUROSLA2013
2013-08-31 01:59:40基づく理論を見るとSkehanとRobinsonが多く、次いでSweller's Cognitive Load Theory。ほかにも色々あった。 #EUROSLA2013
2013-08-31 01:59:43タスクの複雑さの操作化の方法を見ると、planning、familiarity、# of elementsの順で多かった。92%の研究が複雑性を二値(単純vs複雑)で捉えている。 #EUROSLA2013
2013-08-31 01:59:48手法面に目を移すと、タスクのdurationは平均24分、channelは66%がproductive、タスクタイプはスピーキングが多い。 #EUROSLA2013
2013-08-31 01:59:51タスクの複雑さの妥当性検証は、21%の研究でしか行っていない。被験者のself-ratingなど。こういう指標だと、研究間の比較ができない。 #EUROSLA2013
2013-08-31 01:59:55被験者の熟達度は19%の研究しか測定していない。熟達度を見た研究では、77%が熟達度とタスクの複雑さの交互作用を発見している(良い例がIshikawa (2006))。また23%しか熟達度を他の研究と比較可能な形で測定していない。 #EUROSLA2013
2013-08-31 02:00:01resource dispersingならin favor of simple conditionで、resource directingならin favor of complex condition。だからタスクの複雑性の操作化は重要。 #EUROSLA2013
2013-08-31 02:00:04従属変数も重要。Kormos and Trebits (2012)とShiau and Adams (2011)で真逆の結果。彼等は共にsubordinationとphrasal elaborationを従属変数として用いている。 #EUROSLA2013
2013-08-31 02:00:08基調講演4はPavel Trofimovich氏による「Linguistic convergence in dialogue: Interactive alignment as language learning」#EUROSLA2013
2013-08-31 22:35:41発音習得(&指導)に関する、interactive alignmentというアプローチを提唱する。#EUROSLA2013
2013-08-31 22:35:47インタラクトすると、お互いが用いる語彙、文法、phonologyが似てくる(repeatする)。これがアライメント。長くコミュニケーションするほど、よりお互いの言語使用がconvergeする。この理由はプライミング。#EUROSLA2013
2013-08-31 22:35:53L2学習者も相手話者の強調パターンを真似たりする。これは教室環境でも起こる。リキャストも(真似ることを期待するから?)interactive alignmentが概念的枠組み。暗示的学習やインプットに基づく学習も同じ。#EUROSLA2013
2013-08-31 22:36:14この考えに基づくと、発音指導について以下が示唆される。コミュニケーションを通して発音を学ぶべき。インプットの質と多様性が重要(特定個人の発音にだけアラインしなくない)。コミュニケーションにはintelligibilityが重要。#EUROSLA2013
2013-08-31 22:36:19さらに、言語変化もアラインメントと見ることができ、特定L1集団でエラーが持続することは負のアラインメントと見られる。SLIはアラインできないこと、という見方もできる。"It's all about alignment!" #EUROSLA2013
2013-08-31 22:36:26QA。アラインメントがそれほど重要なら、なぜ皆同じ言語を話していないのか、なぜL2習得はこんなに大変なのか?→アライメントが全てではなく、social constraintとかもある。コミュニケートする(状況的な)文脈がアライメントに影響するのかも。#EUROSLA2013
2013-08-31 22:36:32また、プライミングは相手方に(プライムされる)知識がないとできない。そういった、プライミングが有効な条件がある。#EUROSLA2013
2013-08-31 22:36:36その他
なんでオランダの学会のConference Dinnerが中華料理なんだ・・・。主催者もその疑問を予想していたのだろう、Hulstijnが「中華が良い理由は三つある」と述べていたw #EUROSLA2013
2013-08-31 06:57:51来年のEUROSLAは9月3-6日に英国ヨーク大学で開催される。基調講演者はF. Grosjean、L. Roberts、N. Tokowicz、S. Unsworthの四名。 http://t.co/hhgZYTBaid #EUROSLA2013
2013-08-31 07:15:54