たこサン(@p_cyclase)による真面目なツイート集
甲状腺機能が低下すると、まあ亢進症とは逆のイメージで、疲れやすくなったり、寒気がしたり、血圧や脈が下がったり。食欲が落ちたり。悪化にともない浮腫や筋力低下などが起こってきます。あとは月経過多・脱毛などのアンドロゲン欠乏症状。
2013-09-05 14:20:03橋本病は基本的に甲状腺機能が低下するのですが、なんか放っておいて自然回復することもあれば、一時的に亢進症っぽい真逆の症状が出ることもあるなど、なかなか意味のわからん挙動をする病気です。妹がちょっと昔に1回やったんですが、逆にギラギラしてましたし自然回復しましたね。
2013-09-05 14:22:05クレチン病は生まれつき甲状腺がダメだったり、まるごとなかったりすることを言います。幼少期に甲状腺ホルモンが不足すると、神経や知能の発達に非常に遅れが出ます。新生児スクリーニングをして、早期治療が鉄則です。
2013-09-05 14:25:46橋本病・クレチン病、または亢進症の治療で甲状腺を破壊したあとなどの甲状腺機能低下症状には、基本的にT4製剤(レボチロキシンナトリウム)の補充療法を行います。
2013-09-05 14:27:24T4補充療法で注意しないといけないのは、まず副腎皮質機能不全、脳下垂体機能不全を併発していないかです。他のホルモン系がおかしいところに甲状腺ホルモンをさらに追加すると、重篤なショック症状などにつながります。先に他疾患の治療を行うのが鉄則です。
2013-09-05 14:29:34あとは、狭心症などの心疾患、高齢者を対象とする場合は、少量から開始して気を付けながら増量しないといけません(なんかテストに出るって書いてあります)。他にはワルファリン(出血傾向の増強)、ジギタリス製剤(腎代謝向上による排泄亢進)との相互作用に注意。
2013-09-05 14:31:14甲状腺「求められて~ 捨てられて~ も~ど~にでもして~」RT:@urea_ch p_cyclase 難しいから三行で
2013-09-05 14:33:34ちなみに、甲状腺に異常がないのに甲状腺ホルモンが低い状態というのもあり、低T3症候群と言われます(主にT3。重症例ではT4も低下するっぽい?)急性心筋梗塞とか、悪性腫瘍とか、肝硬変とか、腎不全とか、飢餓とか外傷とか、原因はさまざま。覚えられるかこんなの。
2013-09-05 14:36:03尿崩症は名前の通り(?)尿量が異常に多くなる病気です。多尿・多飲・口渇が主症状。基準としては、尿量3000mL/dayといわれています。
2013-09-05 14:42:41尿が濃縮されない(原尿の水分が再吸収されない)ために起こる病気であり、尿は通常のものより薄く、逆に水分ばかり出ていくため血液はどろどろします。それ以外の病気の結果として尿量が増加するものは尿崩症とは言わない?(未確認)
2013-09-05 14:44:14で、原因ですが、下垂体から分泌される抗利尿ホルモン(バソプレシン、ADH)の合成障害、もしくは合成はされているのに腎臓の反応性が低下していることが原因になります。利尿を抑制するホルモン……というとまだるっこしいですが、要は尿の濃縮を促進するホルモンにゃんですね。
2013-09-05 14:47:22ADHを合成する下垂体に問題がある「中枢性尿崩症」が全体の60%を占めます。脳の病気です。難しいです、結論からいうと根治はしません。ADH補充療法を行うしかないです。
2013-09-05 14:49:12ADH補充剤としては、まずは酢酸デスモプレシン。点鼻、スプレーで投与して、粘膜から吸収してもらいます。三環系抗うつ薬との併用で低ナトリウム血症やけいれんを誘発することがあります(このへんの機序覚えてない……)治療前と同じ調子での多飲が続くと水中毒を起こすことがあるので指導に注意。
2013-09-05 14:52:19あとはバソプレシンそのものを皮下注、筋注する方法もありますね。冠状動脈硬化症、心不全、喘息、妊娠中毒症、片頭痛、てんかん、慢性腎不全には禁忌(列挙するってことはよくわかってない証拠)。
2013-09-05 14:53:40あとはADHは足りてるけど腎臓側の感受性がおかしい「腎性尿崩症」があります。ADH受容体異常(伴性劣性遺伝)、水チャネル異常(一部常染色体異常)など。これはチアジド系利尿薬で治療するそうです。こっちはどのくらい重篤なのかとか薬物治療が著効するかとかそういえばよく知らない。
2013-09-05 14:55:47大事なのは尿崩症が中枢性なのか、腎性なのかの判断ですね。そこでバソプレシン負荷試験というものを行います。簡単にいえば、バソプレシン(ADH)を大量投与して効果が出れば中枢性、効果が無ければ腎性。
2013-09-05 14:57:35具体的に言うと、バソプレシン大量投与によって尿浸透圧が上がれば(血清浸透圧を上回れば)中枢性、効果がなければ(血清浸透圧を下回れば)腎性。
2013-09-05 14:58:52尿崩症の真逆の病態として、ADH不適合分泌症候群ってのもあります(まんまですな)。ADHの出すぎ、もしくは腎臓の反応しすぎ。高血圧、低ナトリウム血症などにつながります。原因も肺疾患とか中枢神経疾患とか薬剤の副作用とかまとまりがないことが書いてある……。
2013-09-05 15:01:40ためになる難しいツイートばかりかと思いきや、時折たこサンらしいツイートも・・・・・・
ところでこれ、何も反応なかったらマジで写経と一緒で期待していたソーシャルベ教効果全くないんだが、なんなのかな。絡みづらいのかな私……。
2013-09-05 15:03:56