たこサン(@p_cyclase)による真面目なツイート集
副腎というのは腎臓にはっついてる小さな分泌器官で、大きくは副腎皮質と副腎髄質、皮質がさらに3層になっていて、外側から球状帯・束状帯・網状帯・髄質となります。
2013-09-05 15:07:36球状帯からはアルドステロンなどの鉱質コルチコイド 束状帯からはコルチゾールなどの糖質コルチコイド 網状帯からはアンドロゲン(俗に言う男性ホルモン) 髄質からはアドレナリンなどのカテコールアミン類、が分泌されます。
2013-09-05 15:10:51これ、「なんかこの小っちゃい副腎ってやつからこの4種類が出てるよ」の段階で止めておけなかったんですかね(テスト前の学生による先人へのリスペクトがかけらもない発言)
2013-09-05 15:12:04ここで今までのおさらいを
次の文章の正誤を答えよ。 1.チアマゾールは初回に6錠投与を行い、徐々に減量する。 2.甲状腺ホルモンはチロキシンとトリヨードチロニンに分けられるが、補充療法に用いられるのはトリヨードチロニンである。
2013-09-05 15:22:263.甲状腺機能低下症と副腎皮質機能不全の併発例では、副腎皮質機能不全の治療を先に行う。 4.尿崩症疑いの患者にバソプレシン負荷試験を行った結果、尿浸透圧が血清浸透圧を上回ったため、中枢性尿崩症と判断した。 5.中枢性尿崩症には、バソプレシンの点鼻による補充療法を行う。
2013-09-05 15:23:30アルドステロン症は名前の通り、アルドステロンの分泌が過剰になる病気です。鉱質コルチコイドというだけあって、ミネラルバランスを崩します。腎臓(腎尿細管)に作用し、ミネラルの排出のバランスを崩すんですね。具体的には体内にナトリウムが増えてカリウムが減ります。
2013-09-05 15:37:36もうナトリウムとカリウムとか名前似すぎだよね。祥子と綾乃とかになんないの?(テスト前の学生の先人へのリスペクトがかけらもない発言)
2013-09-05 15:39:07アルドステロン症には大きく分けて、一次性のもの(要は原因よくわかんないもの?)、続発性のもの(原因がはっきりしている=レニンーアンギオテンシン系の異常であるもの)の二種類があります。
2013-09-05 15:41:47一次性のものは一旦置いといて、続発性のもの。つまりレニンーアンギオテンシン系(アルドステロン分泌を制御する経路)が異常なものの原因は、さらに、ネフローゼ、褐色細胞腫、肝硬変、鬱血性心不全(循環血量の低下)、腎血管性高血圧症(腎血流量の低下)、レニン産生腫瘍、カリウムの長期投与……
2013-09-05 15:46:03とまれ、そんなこんなでアルドステロンの分泌が過剰になります(ひどい理解)。主なしょうじょうとしては高血圧(それも、臓器合併症が進行しやすく治療抵抗性の厄介なもの)、低カリウム血症、代謝性アルカローシス(血液のアルカリ性化)、多飲・多尿などが挙げられます。
2013-09-05 15:47:39診断基準としては(症状とかぶりますが)アルドステロンの高値、カリウムの低値。他にレニンの低値、代謝性アルカローシス(HCO3-の高値)など。
2013-09-05 15:50:25あとは、立位、フロセミド、カプトプリルなどによる負荷試験も行われます。アルドステロンの上昇・レニンの下降が確認されるはず。
2013-09-05 15:50:51治療方針としては、腫瘍などがある場合はまず摘出。原因となる疾患の治療が第一。それらが不可能な場合、抗アルドステロン薬(スピロノラクトンなど?)による対症療法を行います。
2013-09-05 15:52:17ちなみに、アルドステロンが高値を示すのに、腎臓のほうがその高値に適応していて(感受性を下げていて)特に症状がない、という状態もあり、偽性アルドステロン症と呼ばれますよー
2013-09-05 15:53:23クッシング症候群は、コルチゾールの過剰分泌による病気です。脳下垂体に腫瘍ができて副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を出しすぎている場合と、副腎自体に腫瘍ができてコルチゾールを出しすぎている場合が主で、前者を特にクッシング病といいます。
2013-09-05 15:55:34クッシング症候群の主な症状としては(まあ糖質コルチコイドってくらいですから)糖新生の増加による高血糖。糖脂肪化亢進による高脂血症・肥満。タンパク質異化による骨粗鬆症・筋力低下など。
2013-09-05 16:06:52診断基準としては血中コルチゾール、血中ACTH値の測定が主になります。また、血中コルチゾール値は朝に高く夜に低いという日内変動がありますが、クッシング症候群ではこの変動が消失します。
2013-09-05 16:08:32他に、デキサメタゾン(コルチゾール用作用)による抑制試験がよく試験に出るアレですね。夜寝る前(9時)にデキサメタゾンを服用すると、通常なら身体がコルチゾール過剰と判断して翌朝のコルチゾール値が低下しますが、クッシング症候群の患者の場合はコルチゾールの異常分泌が続きます。
2013-09-05 16:13:04デキサメタゾン抑制試験でクッシング症候群のスクリーニングを行った後、CRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)負荷試験による病型分類を行います。下垂体性(クッシング病)の場合はACTHの過剰反応が見られます。
2013-09-05 16:14:18治療としては第一に外科手術による腫瘍の摘出。脳下垂体の腫瘍が摘出不可能な場合は、放射線療法などを行います。薬物療法としてはACTH分泌抑制薬(カベルゴリン、バルプロ酸Na、メシル酸ブロモクリプチン)、ステロイド抑制薬(ミトタン、トリスロタン)などがありますが、効果は低いです。
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