あまちゃんとヒョーロンカ その2"蓮實重彦の物語と小説"
@chronekotei ほんとですのぅ・・・というか、ほとんど黒猫亭さんに噛み砕いていただいて。ペコリです。でも、色々考えると文芸批評というのはスリリングですねぇ。おいらにはすごい「ものをみる助け」になるのですがのぅ~。
2013-09-07 16:28:19作り手の気持ちなんか気にしないというのはポストモダン批評の基本かとは思いますが、見なくてもいいとまでいうとやりすぎなんではないかという気がする。わからないけど http://t.co/Htk9cVE7DC
2013-09-07 16:08:42私見だけど、蓮實重彦って別に評論で書いているほど小難しいことを考えながら小説を読んだり映画を観たりしていないと思うんだよね。「難しい」と言っても普通の文学者やシネフィルが作品を鑑賞する時に考えること程度にはわかりやすいことを考えていると思う。
2013-09-07 16:08:45蓮實的なわかりにくさって、その「わかりやすい」鑑賞体験に基づいて批評を書く行為によって生じるわけで、言ってみればわざわざ「わかりにくい」ことを言っている。大本の「わかりやすい」鑑賞体験の無根拠性みたいなものを批評として追い詰めていくためにわざと「わかりやすい」ことを言わない、と。
2013-09-07 16:11:13でもまあ、言ってみればその根底にあるのはかなり「わかりやすい」意見なんじゃないかと朧気に思っていると謂うのがオレの蓮實重彦観だから、言ってみればこれは人文学方面から仕掛けられた大掛かりなソーカル事件みたいなものじゃないかと思っていて(笑)。
2013-09-07 16:13:06だから、蓮實重彦の言っていることってあんまり字義通りに真に受けちゃダメなんですよ(笑)。とくに、実際に作品を作っている人間があんまり真に受けると最終的に自ら命を絶つ羽目になったりするよ、と。
2013-09-07 16:13:58結局蓮實重彦って、自分の評論を真に受けた伊丹十三の映画はコキ降ろしてるけど、自分の評論に喧嘩売ってるみたいな黒沢清の映画は褒めてるわけだしさ(笑)。昔ブログで書いたことだけど、蓮實重彦は結局「自分に莫迦だと言われたくない為に言われた通りにやる奴が一番莫迦だ」と思っているんですよ。
2013-09-07 16:16:16オレなりに思っている蓮實重彦の文芸観みたいなものを「わかりやすく」言うなら、彼は「文芸作品の面白さや感動は意味や構造を超えたところにあって、それはただ面白いだけで何の根拠もないんだ」って言ってるんだと思うんだよね。だから、反原発の正義とは対極のところにある文芸観だと思う。
2013-09-07 16:33:41意味とか正義とか倫理とか価値観とか形式とか構造みたいなものに担保されていなくて、ただ無根拠に面白いところがあるのが優れた文芸作品なんだ、くらいまで噛み砕いて受け取ると、まあそんなにわかりにくいことを言っている人ではないと思う。
2013-09-07 16:35:18ただ、その「無根拠な面白さ」を語る場面で構造を解析したり意味を追い詰めて行く作業が伴うわけだから、批評の言葉と謂うのは容易く「意味」や「構造」や「価値」に回収されてしまう。だから、そこから逸脱する為にあえて「わかりにくい」語り方をするのが「批評の身振り」みたいな話になるんだよね。
2013-09-07 16:41:13だから、蓮實重彦の評論が「わかりにくい」のは一種当たり前なんだから、その「わかりにくさ」については逐次的に真に受ける必要はなくて、そこで意味を追い詰めるような読み方をしても、それこそ意味がないんだと思う。
2013-09-07 16:44:17そんなわけで、或る日或る時豁然と天啓を得たボクは、蓮實重彦の本を二束三文で売っ払っちゃったので、手許には殆ど著作が残っていません(爆)。
2013-09-07 16:50:22でも、有能なインタビュアーと自負する蓮實重彦が淀長さんに映画黎明期の記憶を聴き取りした『映画千夜一夜』は探して買って読んでも好い名著だと思いますよ。 http://t.co/LeeUjwGLCc
2013-09-07 16:54:45