続・『仮面ライダーディケイド』論~対話と和解、そして来るべき鳴滝さんとの対話

E.E.氏による、「対話と和解」の物語として読み解くディケイド論の続き。時々拙論。基本的には「『仮面ライダーディケイドを語る』のまとめのまとめ」( http://togetter.com/li/53560 )の続きなので、そちらを読んでからお読みください。
sht 特撮 仮面ライダー nitiasa kamenrider
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遠野九重 @Six315
ディケイドについての話は、@testa_kitchenさんがhttp://togetter.com/li/53560にまとめてくれました! 感謝! ここからは5分に1回くらいのペースでその続きを呟いていこうかと。
遠野九重 @Six315
それぞれの世界で、その世界のライダーと、ディケイド(「不気味なもの」「正体不明の怪物」)は和解するわけだ。その過程を考える。
遠野九重 @Six315
クウガ:姐さん主導の話し合い→共闘 キバ:ユウスケが間を取り持つ 龍騎:共に編集長の死の真相を探る 剣:一緒(?)に食堂で働く ファイズ:一緒にラッキークローバーと戦う アギト:ディケイドに守られる 電王:憑依したり共闘したり カブト:結果的に一緒にひよりを守る 響鬼:共闘
遠野九重 @Six315
要するに、「不気味なもの」「正体不明の怪物」だからといって徹底的に拒絶したりせず、何らかの形でコミュニケートしている。このあたりはBlackやRX、シンケンジャー、アマゾンでも同じ。交流の結果として和解している。すごく当たり前のことなんだけどね。
遠野九重 @Six315
でもディケイドがディケイドの姿のままだったらコミュニケーションを取れただろうか? ちょっと危うい。「門矢士」という人間形態があったからこそ、コミュニケーションが取れた面がある。さらに「門矢士」自身もその世界のライダーとコミュニケーションを取ろうとしていた(一部例外あり)のも大事。
遠野九重 @Six315
もし各世界のライダーが、ディケイドをコミュニケーション不可能な存在として徹底的に拒絶していたら、和解は無かっただろう。相手も同じ人間だと、コミュニケーション可能な存在だと認識することから、和解が始まる
遠野九重 @Six315
理解しがたい他者、というのは誰にでもいると思う。コミュニケーション不可能な存在だ、と思ったらそこで終わりだ。和解は無い。けれど、コミュニケーション可能な存在だと考え、交流を行ったら? 和解できるかもしれない。ディケイドはそれぞれの世界で形で「和解のドラマ」を描いている。
遠野九重 @Six315
ただし最後のライダー大戦の世界は、和解の失敗だ。ディケイドとの和解に失敗したライダーたちにより、ライダー大戦が起こった。
遠野九重 @Six315
(ちなみにディケイドに出てきた剣崎や紅渡について、僕はあくまで「ディケイド世界における原典(と設定された)ライダーの剣崎・紅渡」であって「仮面ライダーブレイドの剣崎・仮面ライダーキバの紅渡」とは別人と思っている。本物の剣崎とか紅渡だったら、ディケイドと容易に和解できると思う)
遠野九重 @Six315
現実の問題に接ぎ木しつつまとめ:貴方にとって理解しがたい他者について。まずは相手を「コミュニケーション可能な存在」と認めて交流することから始めればよいのかもね。拒絶してたら絶対に和解は無いよ。そんなことを僕はディケイドから読み取った。
遠野九重 @Six315
でもぶっちゃけ「コミュニケーション可能」と認めたくない存在、和解したくない存在っているよね! 静かな昼下がりのそば屋を騒がせる下品なカラフルヘアーの若者を俺は絶対に許シャダイ。あいつらテクノブレイクすればいいよ! むしろリアルブレイク!
遠野九重 @Six315
彼女の元カレが暗躍してるっぽくてビクビクしてるなら、まず、その元カレも人間だってこと、コミュニケーション可能な存在だってことを思い出すんだ! そして仲良くなっちまえ! そうしたら少しは不安も減るさ! って話。
遠野九重 @Six315
過去に付き合った9人の女のもとを訪れて、その子の今彼をビクビクさせる。けれど最終的に今彼と和解して仲良くなる。ついでに元カノとの間に横たわっていた微妙な空気も整理される。ディケイドってそんな話だと思うんだ。特に響鬼たんとの関係は綺麗に清算されたよね。
遠野九重 @Six315
けれど、あっちこっちの過去の女のところをうろうろしているうちに、まだ関係を清算していない女の子の彼氏たちが「俺達のところに来たらたまらん。寝取られるかもしれん!」となって同盟結成、ディケイドを潰そうとしたのがライダー大戦。
遠野九重 @Six315
とネタっぽい直感発言をしたところでいったん休憩。「なんでこいつとは和解したくないって思うのかなあ」「絶対に許さないよ」と思ってしまうのはなんでだろうか、って問題もいずれ扱いたい。「僕はあいつをコミュニケーション可能な存在とは認めない」って思ってしまうのはなぜなのか。
天一号提督@朝霜×島風ください @teitokukaga
「理解しがたい他者」とのコミュニケーションで言えば禁書がそんな感じだったりするんだよなぁ。というか「説教」の正体こそがまさに「理解しがたい存在とのコミュニケーションを否定してる」という所から始まって、次第にそれが幻想だと気づいていく訳だから。
遠野九重 @Six315
現代はコミュ力が重視されすぎる、みたいな発言をどこかで聞いた。無理もないかな、と思う。僕たちは昔に比べて遥かに多くの人と出会うようになった。「理解しがたい他者」に遭遇する確率が増えた。だから「理解しがたい他者」と和解する鍵――コミュニケーション力が重視されるようになったのかと。
遠野九重 @Six315
そうやって過去の女(いくつもの世界)を巡り巡った末に、運命の恋人(自分の世界)を見つける物語。ディケイドってそういう風にも取れるよね。そういえばシンケンジャー編あたりから、夏みかんは士が帰る場所になろうとしてたよね。冬の劇場版でも最終的に夏みかんのもとに帰ってきたわけだし。
遠野九重 @Six315
あれ、もしかしてディケイドって僕が思っているよりずっと愛と平和の物語なんじゃね? ロマンティックなんじゃね?
遠野九重 @Six315
「不気味なもの」とコミュニケーションしようとするのを勇気と考えるなら、「仮面ライダーディケイドは愛と勇気と平和の物語」とも言えるよな……でもなんだろうこのすごい違和感。
パピコ @papico_ocipap
@Six315 もし夏海の物語内での役割をきっちりと消化出来ていたのなら、ディケイドはある種少女漫画的なロマンチシズム溢れる物語になっていたと思います。
遠野九重 @Six315
@papico_ocipap 確かに夏海はちょっと消化不良感がありましたね……いつぞや立ち読みした同人誌(非18禁)で、少女漫画的ロマンチシズムを補完しようとしたのを見た覚えがありますが……なんだっけ。
パピコ @papico_ocipap
@Six315 少女漫画的描き方としては、「徹頭徹尾何の出自も持たない何の力もない女の子」にするか「知らない内運命やら因縁で結ばれた相手」にするかのどっちかで、夢やら光写真館の描き方的には夏海は後者しか有り得ないと思うのですよ。その因縁が「仮面ライダーキバーラになれます」って……
遠野九重 @Six315
@papico_ocipap そこまでは考えてなかったです! 刺激されるなあ……夢のことを考えると、運命の赤い糸はあるでしょうね……少女漫画的視点に立つと、確かにキバーラはアレですね……言われて気付きました。自分は「愛し合った2人が傷つけあうのねー」くらいにしか考えてなかったッス
歩弥丸(ふみまる) @hmmr03
.@Six315 夏映画を一応TVに連なるものと捉えるならば、士=ディケイドは一旦は大ショッカーの首領として、全世界を征服するという一方的・暴力的なコミュニケーション手段を選んでいる。しかし何らかの理由(或いは仮装)で頓挫し記憶を喪い、対話に転ずるわけだ
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コメント

しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen 2010年10月3日
現代におけるコミュ力の重視は「理解しがたい他者との和解」のためのものでなく、自分が相手にとって「理解しがたい他者でないことの証明」のためのものだと思います。コミュ力を重要とするものほど「理解しがたい他者」を理解しようとしない場合が多いかと
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