家のことをごたごたやっていたら、仕事をする時間が無くなってしまったので、人間あきらめが肝心と英海軍の重巡整備についてでももそもそと書いてみやう。
2013-09-08 16:49:22ワシントン条約後、英海軍は巡洋艦の整備を8インチ砲艦に統一する。1923年の時点で、自国向けで10000トン型18隻の整備が要求されていた。
2013-09-08 16:52:28作戦上・経済的事情もあって1925年に計画は見直され、10000トン型の大型巡洋艦は14隻(他に植民地向け2隻)、8000トン型の巡洋艦(ヨーク型)を別途7隻建造することに変更された。
2013-09-08 16:54:35ロンドン条約締結時点で、10000トン型の大巡の整備は13隻(植民地分含む)でとどめられることになり、8000トン型の巡洋艦も2隻を8インチ砲間として整備した後、より小型の6インチ砲艦へと整備が切り替えられることになる。
2013-09-08 16:58:03実を言うと、ロンドン条約下で保有を認められた重巡洋艦の範疇に入る英の巡洋艦はあと3隻ある。ただこれは、1937年に発効する見込みの新軍縮条約(第二次ロンドン条約)締結後に廃棄される予定だった。
2013-09-08 17:00:56第二次ロンドン条約では1943年まで重巡の整備が禁止されたが、戦争が始まった1939年になると英海軍も重巡の整備を検討する。
2013-09-08 17:05:21これは独の装甲艦への対処上8インチかそれ以上の砲を搭載した巡洋艦の必要が認められたこと、ヒッパー級の増備に対抗する必要から検討が行われる。
2013-09-08 17:07:26「プレート河の戦い」のエクセターの活躍もあり、8インチ砲搭載巡洋艦整備の必要性は認められていた。だが当時、より緊急性の高い他艦種の整備が優先されたため、8インチ砲搭載の大型巡洋艦の整備は後回しにされてしまう。
2013-09-08 17:10:42これは必要な性能を持つ8インチ巡洋艦は最低でも12000トン、最大だと17000トン級となると考えられたため。窮余の策として8インチ砲を4門しか持たない小型艦も検討されるが、流石にこれは能力不足で整備対象にならなかった。
2013-09-08 17:12:431939年以降、英海軍の8インチ砲巡洋艦整備検討は1943年まで続くが、同年6月に軍令部長が「以後8インチ巡洋艦は整備しない」という方針を出した結果、日の目を見ずに終わる。
2013-09-08 17:14:18つーわけで英海軍が戦時中8インチ砲巡洋艦を作らないのは、作りたかったけどその他の優先度の高い計画に邪魔された、と理解しておけば間違いはありません。
2013-09-08 17:18:47