即興ニンジャよたばなし バトル・オブ・コンプティーク #2
「グワハハハハ!このままバーベキュウにして処刑!俺はキンボシをこつこつ積み重ね復帰!」 フレイムスロワーが勝ち誇って笑う! 「ヌゥーッ!」 撒き散らされた燃料と続く炎の噴射により、アドミラルには逃げ場なし!ネズミ袋である!
2013-09-16 23:37:57「死ね!おとなしく焼け死ね!」 逃げ場を塞ぎ、追い込むように火炎放射! 「……!イヤーッ!」 アドミラルはヤモリめいて素早く地面に身を伏せ、火炎放射の下を転がって潜り抜ける! これにより包囲を脱出!降り注ぐ炎の飛沫が身を焦がすも意に介さず!
2013-09-16 23:42:05しかしただ闇雲に逃げるだけでは圧倒的リーチを持つフレイムスロワーに対抗することは不可能!焼け死ぬのは時間の問題だ!しかしアドミラルは連続で炎の下をくぐり抜け、クローンヤクザの死体の元へ!やおら起き上がり死体の脚をつかむとジャイアントスウィング状態からフレイムスロワーへと投擲!
2013-09-16 23:45:54「グワーッ!?」 フレイムスロワーは予想していなかった質量、それにニンジャ腕力と遠心力を加えた暴力的運動エネルギーを受けて仰向けに倒れる! 彼自身は身にまとった耐熱スーツによりヤクザ死体から引火することこそないが、 ニンジャのイクサにおいては一瞬の隙であっても命取りだ!
2013-09-16 23:48:15「アタゴン!」 奇怪なシャウトと共にアドミラルは回転ジャンプ、クローンヤクザの死体を 押しのけ起き上がろうとするフレイムスロワーのマウントを素早く取った!
2013-09-16 23:49:35「イヤーッ!」「グワーッ!」子供のケンカのような馬乗りから力任せの右パウンド! 「イヤーッ!」「グワーッ!」力任せの左パウンド! 「イヤーッ!」「グワーッ!」力任せの右パウンド! 「イヤーッ!」「ヌゥーッ!」力任せの左パウンドをフレイムスロワーは腕部のサイバネ装甲でガード!
2013-09-16 23:52:28「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」 ガードされようともアドミラルはお構いなしで パウンドを連続して打ち込み続け、フレイムスロワーの火炎放射サイバネ機構を粉砕! 自らの拳からも血が滲み、火炎放射機の余熱がそれをブスブスと音を立てて焦がすが意に介さず!
2013-09-16 23:57:37何度かフレイムスロワーが繰り出した反撃がアドミラルの顔面を捉えるが、パウンドの雨は止まず! 「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!?」 力任せのパウンドがダース単位で叩きこまれ、 遂にフレイムスロワーのサイバネ装甲が、腕が粉砕される!
2013-09-17 00:00:26「イヤーッ!」「グワーッ!」 再びアドミラルの力任せのパウンドがフレイムスロワーの顔面を捉える! 背中から煙を立ち上らせた、オニめいたメンポのニンジャが憤怒と共に拳を叩きつける! お世辞にもカラテ技巧があるとは言えぬこのニンジャはいったい何物なのか!?そもそもニンジャなのか!?
2013-09-17 00:01:46「ア、アバッ、貴様、貴様……何、何者……」 フレイムスロワーの顔面にパウンドが叩き込まれ、骨が砕けていく。 「三匹のタイガーがオニに噛み付いた……オニは宝物を差し出した……」 アドミラルは謎めいたモージョーを唱える。その目は狂気にぎらつき、危険なアトモスフィアに満ちていた。
2013-09-17 00:05:10「サヨナラ!」 フレイムスロワーが断末魔と共に爆発四散する。 後方捻り宙返りを決め、離れた場所に着地したアドミラルは荒々しいザンシンを終えると最初からそう決めていたように、フレイムスロワーが残したニンジャソウル痕跡を辿り、しめやかに走りだした。
2013-09-17 00:08:05警備ニンジャが来た道を猟犬のごとく逆に辿っていけば、 『宝島』の中心ブロックまでたどり着ける事をアドミラルは確信していた。 その為にわざと警備ニンジャをおびき出し、惨たらしく殺したのである。 危険なネイビー妄想に駆られたニンジャ、アドミラルは何故この場所へやってきたのか?
2013-09-17 00:10:10それは彼が数日前に入手した情報に端を発する。 彼の家族である『艦娘』の生存に必須であるボーキサイトインゴットが、 そして電子戦争以前の情報が未だに残されている事を知ったアドミラルは『艦隊』を指揮し、 自らこの地に『遠征』して乗り込んできたのであった!
2013-09-17 00:12:45果たしてその『情報』は正しいのか、或いは発掘される情報に価値はあるのか。それはこの遺棄されたメガフロートのことであっているのか?そもそも彼の家族である『艦娘』は実在するのであろうか?アドミラル以外には、たとえブッダであろうとも最早知りえぬ事である。
2013-09-17 00:15:00「待っていろよ、アカギ=サン、カガ=サン!じきにボーキサイトをたらふく食わせてやるぞ!」 崇高なる使命感に駆られたネイビー妄想ニンジャは廃ショッピングモールの中を風の如く駆ける! 彼のIRCインカムからは、ザリザリという無機質なノイズだけが流れていた。
2013-09-17 00:17:32アドミラルの名前は特に思いつかなかったのでこうなりました。こいつはカラテを知らない狂人です。書いててたのしかったです。
2013-09-17 00:19:39