サンキュータツオ @39tatsuo さんの『Free!』論と『Free!』最終回について

9/25放送の『ZIP!』での『Free!』特集における、サンキュータツオさんの「『Free!』=現在進行形の同窓会アニメである」という論に大きな反響がありました。 また、当日深夜の最終回放送後に、主に登場キャラの竜ヶ崎怜の作中での扱いについてタツオさんがつぶやかれています。 これらのつぶやきに、好きなアニメを解釈し語るという、オタクならば誰しもが経験のあるような事についての色々な示唆があると思い、まとめてみました。 勿論『Free!』という素敵なアニメの、一つの解釈としてもとても面白いものでありましたので、その記録という意味でもまとめております。
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サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

.@SZMmola また、作り手の方々のなかからもそういう声は当然あったはずで、結果描写されるシーンが選抜されたのであるから、意図は確実にあると思いますし、私はそれが悪いとは断罪できません。これまでの作品の質から考えても、考えが及んでいないなんてことはないと思うのですよね。

2013-09-27 00:15:10
すずみ @SZMmola

@39tatsuo 私はFree!を5人の絆を描くアニメだと思っていました。ですので、5人の絆を表すシーンが欠けている=Free!が表現されていない、と思ってしまうのです。今まで絆というものを丁寧に描いていただけに、その絆を描写するシーンが選ばれなかったことに疑問が拭えないのです

2013-09-27 00:23:15
サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

.@SZMmola なるほど、おもしろいです、ありがとうございます! そうですよね。私は「5人の絆」というよりは、もう少し広い意味での登場人物たちの「絆」だと思っています。5人に限定してしまうと、江や似鳥や御子柴たちはなんだったんだろうという疑問が出て来てしまうのです。

2013-09-27 00:27:59
サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

.@SZMmola そもそもこの作品は「5人の」とはどこにも謳っておりませんよね。でも「5人」って言いたくなる気持ちはすごくよくわかるんです。それは「昔の4人」と「今の4人」の「計5人」を強く願うからなんですけれど、怜はこの時間差を埋める役割としてどうしても必要な存在だった、

2013-09-27 00:33:04
サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

.@SZMmola そして最終回の怜の行動によって、「昔の4人」は昔に決着をつけ、それぞれが気持ちに整理をつけられたわけですけど、その瞬間、凛史観としては御子柴や似鳥との絆も発生しているわけで、実は何人、と限定できないところに、この物語の妙があるのではないかと思うのです。

2013-09-27 00:35:37
すずみ @SZMmola

@39tatsuo なるほど、言われてみればそうですね。5人の、とは限定されていません。5人でひとくくりにされることが多いのと、最終回で岩鳶組と凛との絆ばかりクローズアップされ、また、本編最後にこのアニメを象徴するかのように映る写真も5人でしたのでそう思ってしまいました。

2013-09-27 00:44:20
サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

.@SZMmola ありがとうございます。お気持ちはすごくよくわかります。正直私自身、あなたが挙げられた2点、本当に共感するところなのです。が、怜の描きこみが足らないこと=この作品が愚作 かのような図式で罵る意見が散見され、それは作品全体の評価としてどうなのだろうと思った次第です

2013-09-27 00:49:31
すずみ @SZMmola

@39tatsuo 確かに、エンドカードでは鮫柄含めたみんな、ですので、5人、ではありませんね。 今まで丁寧に描かれてきた岩鳶の絆が、怜との絆があっさりとしたものになり、突如凛との絆、になっている印象を受けてしまい戸惑ってしまったのだと思います。

2013-09-27 00:48:38
サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

.@SZMmola なるほどおっしゃる通りです。一見怜から凛へと主題が変更したように見えつつ、実はその二人のコミュニケーションが複数回単独のシーンで描かれた、さらにはその事実を怜から言わせていることから考えて個人的には充分なのですが、人によっては薄い印象だったのかもしれませんね

2013-09-27 00:53:08
すずみ @SZMmola

@39tatsuo 凛と怜に関してはとても良かったと思います。怜の決断に不満はありません。ですから、余計に怜との絆が描写不足に見え戸惑ったのだと思います。 愚作とは思いませんし、私は相変わらずFree!という作品が好きです。好きだからこそ、言いたくなってしまったのだと思います。

2013-09-27 01:04:15
サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

.@SZMmola いやー、気持ちわかります。私なんかがどこまでわかってるとも言えませんが、戸惑う気持ちは最終回に限らずずっとありました。みんな凛ちゃん凛ちゃんって、って言うあたりから。でも、怜はそれを自分で乗り越えた。そして自分が仲間であると信頼した。超かっこいい!

2013-09-27 01:13:07
すずみ @SZMmola

@39tatsuo 温かいお言葉ありがとうございます。 そうですね、怜は一番カッコ良かったし、美しかったです。

2013-09-27 01:16:18
@nogumi69

@39tatsuo 何回読んでもアニメをちゃんと見るということがどういうことかいまいちよくわからないのですが、説明いただけますか?自分の目を通して解釈したものにちゃんと見ているもちゃんと見ていないもないと思うのですが

2013-09-27 00:48:08
サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

その論理だと極論、誤読も許容することになりますRT @69gicch00n // 何回読んでもアニメをちゃんと見るということがどういうことかいまいちよくわからないのですが、説明いただけますか?自分の目を通して解釈したものにちゃんと見ているもちゃんと見ていないもないと思うのですが

2013-09-27 00:54:20
@nogumi69

@39tatsuo ではそもそも誤読というのは誰が決めるのでしょうか?

2013-09-27 00:56:01
サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

「ごどく【誤読】:無知や不注意などから、正しくない読み方をすること。また、その読み方。」(新明解国語辞典第7版) ここでいう「正しい」の根拠は表現主の意図を汲むかどうかという点です。RT @69gicch00n @39tatsuo ではそもそも誤読というのは誰が決めるのでしょうか

2013-09-27 01:00:32
@nogumi69

@39tatsuo お!私も今広辞苑で誤読について調べさせていただきました!わざわざありがとうございます。表現者の意図、というのは表現者が直接どこかに書いているのでしょうか?

2013-09-27 01:02:01
サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

@69gicch00n 表現者の意図は作品に出ています。アニメの場合はとくに偶然描かれた、なんてことはないわけです。全体を見ずに一部だけを見て「見た」と言ってしまったり、描かれているものを見落としてしまっていたり、そもそも作品理解以前に「敵意」で見るなど、さまざまありますよね。

2013-09-27 01:06:19
@nogumi69

@39tatsuo 成る程。作品に出ている意図を汲み取るのが受け手側である以上そこに様々な解釈が表れると私は思っています。それが面白いと思って今まで色んなアニメを見てきたのでちゃんと見るということがわからなくなってしまいます。人それぞれの解釈ではダメなのでしょうか?

2013-09-27 01:15:44
サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

.@69gicch00n ダメということではありませんが、作品で描かれたという事実を踏まえた上での「解釈」の幅は無限にあっていいと思います。ですが、見落としや、都合のよい「抜粋」による「解釈」では、共通の事実を踏まえたものとは言えないですよね。

2013-09-27 01:29:32
サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

.@69gicch00n わかりやすく言うと、桃太郎という昔話を聞いて、「きじなんていたっけ?」とか「団子だったっけ? マメだったけ?」というのは見落とし・聞き落としで、「猿だけはがんばった!」というのは、「都合のよい抜粋」の範囲に入るのではないかなあと。

2013-09-27 01:32:01
@nogumi69

@39tatsuo 分かりやすい例をありがとうございます。では桃太郎の話で例えますが見落とし、聞き落としなく読んだ上で「鬼がかわいそう」というのは問題ないということですよね?(違っていたらすみません)

2013-09-27 01:43:22
サンキュータツオ(米粒写経) @39tatsuo

@69gicch00n そうですね、「感想」ならそれでよいですし、「解釈」だったらそこに根拠は欲しいですよね。

2013-09-27 01:56:25
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