log・月が綺麗ですね

i love youを「もう充分です」と訳してみた
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sunny_m @sunny_m_rainy

夏目漱石が『月がきれいですね』、二葉亭四迷が『しんでもいい』と訳した「I love you」。----- sunny_mは『充分です。』と訳しました。 http://t.co/Vvv1Iz9kFj 前もやったけど、今日は十五夜だから。

2013-09-19 22:02:01
sunny_m @sunny_m_rainy

望むものはなんでも君にあげる。僕がそう言うと、いつだって彼女は、淡く微笑みながら、もう充分です。と言う。

2013-09-19 22:34:08
sunny_m @sunny_m_rainy

その無欲さは、彼女の美徳なのかもしれない。けれど、何が充分なものか。僕が彼女に与えたいものはまだまだたくさんあって、これから先も増え続けていくというのに。

2013-09-19 22:36:24
sunny_m @sunny_m_rainy

「ドレスを買ってやる」「ドレスなんて一着あれば充分です」「靴は、宝石は」「靴はお気に入りのものがありますし、宝石は重たくて肩が凝ってしまうからいらないです」「行きたい場所はないのか。どこでも連れていってやる」「じゃあ近くの公園に散歩に行きましょう」楽しみ、と彼女が笑う

2013-09-19 22:41:11
sunny_m @sunny_m_rainy

今日は暖かくていい天気だから、おやつも一緒に持っていきましょう。そう言って、いそいそと準備をはじめる彼女の姿に、メイドたちがバスケットに紙で包んだ焼き菓子やお茶を詰めたポットを入れていく。とても楽しそうなその様子に、すこし口許が綻ぶが、言いたかった事はそうではなく。

2013-09-19 22:45:56
sunny_m @sunny_m_rainy

「そんな息抜きの話でなく、旅行とかの話だ。行きたい場所はないのか君には」ごほん、と咳払いをひとつして、再度尋ねる。その言葉に彼女はしばし手を止めて、考え込んだ。「温泉ですかね?」「よし、じゃあアイスランド辺りに有名な温泉郷があるから行こう。ついでにオーロラも観れるぞ」

2013-09-19 22:53:06
sunny_m @sunny_m_rainy

「いえ、そんな遠くでなくて近くの草津温泉で充分ですよ」僕の提案に彼女はふるふると首を横に振った。草津は良いお湯ですよ。と微笑む彼女は日だまりのようだが、今はその癒しに浸っているわけにはいかない。

2013-09-19 22:55:37
sunny_m @sunny_m_rainy

「君は欲が無さすぎる草津なんか近くでなく、世界一周して豪遊したい、とか無いのか」「そりゃあ美食三昧の日々に憧れる気持ちが無いとは言いませんが…」でも、と彼女は困ったように笑った。

2013-09-19 22:58:48
sunny_m @sunny_m_rainy

「本当にもう、充分なんです」彼女はすこしくすぐったそうに笑った。その本当に幸せそうな笑顔。彼女がそんな風に笑う事ができる理由が解らない。不可解な謎を抱えた僕は、眉間に皺を寄せた。

2013-09-19 23:02:50
sunny_m @sunny_m_rainy

いつだって、彼女はそうだ。僕は彼女にたくさんのものを与えたいと願うのに。彼女はもう充分です。と微笑むばかり。

2013-09-19 23:04:58
sunny_m @sunny_m_rainy

「君が望むものは、なんだって与えたいのに。君はなんで、もう充分、と言うんだ」微かに苛立ちの滲んだ僕の声に、彼女は、びっくりしたように目を見開いた

2013-09-19 23:09:24
sunny_m @sunny_m_rainy

「あなた、怒りましたか」「そりゃ怒るよ。君が何も受け取ってくれないんだから。僕の贈り物は全部気に入らないのか」彼女がそんな事を思っているなんて、まったく考えていなかったけれど、つい、そんな風に言ってしまっていた。

2013-09-19 23:13:48
sunny_m @sunny_m_rainy

僕の子供のように拗ねた言葉に彼女は更に困ったように小首をかしげた「あなたは既にたくさんのものを私に与えてくれてるじゃないですか。だから、もう充分なんですよ」「何も与えた心当たりはないが」

2013-09-19 23:16:26
sunny_m @sunny_m_rainy

じゃあ気がついていなかったんですね。と彼女は笑った。

2013-09-19 23:17:06
sunny_m @sunny_m_rainy

「私が好きな花の鉢植えを貰ってきてくれた」「ただの貰い物を君に渡しただけじゃないか」「あなたが好きな本を貸してくれた」「君の感想を聞きたいと思ったからだ」「ずっと仕事が忙しかった久しぶりの休みなのに、朝から私の相手をしてくれる」「僕が君と一緒にいたいだけだ」

2013-09-19 23:21:20
sunny_m @sunny_m_rainy

全部、僕がしたい事ばかりじゃないか。何が、充分です、だ。不可解さが増して僕の眉間の皺は更に深くなった。

2013-09-19 23:24:04
sunny_m @sunny_m_rainy

「もう充分です」と彼女はそう言って、僕に近づき抱きついてきた。「これ以上あなたから貰ったら、私、幸せの過剰摂取で膨れて飛んでいってしまいますよ」

2013-09-19 23:30:41
sunny_m @sunny_m_rainy

そう言いながらぎゅうぎゅうと抱きついてきた彼女を、抱き返し、僕は小さく笑った。「飛んでいったらダメだ。絶対に許さない」そう言いながら、縛るように強く抱きしめる。

2013-09-19 23:36:25
sunny_m @sunny_m_rainy

「ほらまたそうやってあなたは、私が欲しいものをくれる」僕の腕の中でそう言って、彼女はなぜだか悔しそうな顔でこちらを見上げてきた。「もう充分です」

2013-09-19 23:42:17
sunny_m @sunny_m_rainy

眠すぎて、途中で一瞬夢が混ざったきがする。妄想が夢?あれ?

2013-09-19 23:43:40
sunny_m @sunny_m_rainy

昨夜のツイートを読み返して、反省。人間は眠いとちゃんと考えるのできなくなるね。

2013-09-20 23:31:15

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