WELDOX900でAFVの筐体を作るのは?
BWBの中の人が書いた本を読んでたら、AFVの筐体を作るのにDünnblech Biegetechnologieという方法が2003年くらいから提案されたと書いてあった。
2010-10-07 22:21:21これは、従来のように装甲素材を溶接するのではなく、WELDOX900の様なFeinkorn-Baustahlを曲げて成形するとか。溶接部分は防御力が劣るし、この作り方のが経済的だよ、という話らしい。図をみると、こうして作った筐体に外装型モジュラー装甲を付けるっぽい。
2010-10-07 22:23:58WELDOX900ってなんだ?検索しても日本語の解説は見つかんない。英文のは出てくるけど知らない単語多そうなので撤退してきた。
2010-10-07 22:25:29ドイツでは既にこの方法でGTKのプロトタイプと、EGSとTTK(Technologieträger Kette)という技術実証車を作ったとか。TTKってのがどんなのかは不明。この前注文した本( http://amzn.to/a9OxyG )に載ってるといいな。
2010-10-07 22:30:34@pk510bis WELLDOX 900ってのは、900MPaクラスの溶接構造用の鉄板のことですわん。
2010-10-07 22:36:12@pk510bis 姉妹品に 960/1300とかあったとおもた。因みに、この数字は引張(破断)強度ざますので、これだけぢゃあ使える材料かどうかはわからん。
2010-10-07 22:37:22@pk510bis 本来は構造材ざんすよ。作ってるとこはSSABなんだけど、RHA用途でArmoxという製品もありんす。
2010-10-07 22:39:02@marman_band メーカーの公式サイトも見つかりました。こういうのはMPaとか分からないことだらけなので調べてみます。
2010-10-07 22:43:53@pk510bis どんな材料だったかなあ。確か降伏下限は低いんだけど、歪硬化性があり、降伏してからのエネルギー吸収量が多い材料だったとおもた。例えばトンネルの落盤防止用構造物みたいに比較的定荷重が掛かるのだけれども、簡単に壊れると困っちゃうみたいな場所に使います>WELDOX
2010-10-07 22:46:03@marman_band WELDOX自体には対弾性はないんですか?どうも薄いやつで、車体をつくってその周りに別の装甲を取り付けるみたいなんですが。
2010-10-07 22:52:26@pk510bis 例えばクレーンの桁みたいに折れちゃっても良いからとにかく高強度で高弾性率一つって感じでガリガリに調質(熱処理)したら話は微妙に違うんだろうけれども、WELLDOX本来の目的は装甲用途ではなく、溶接構造用途ざんす。
2010-10-07 22:56:47@pk510bis でもって、歪硬化性(歪めば歪むほど硬度が増す)の高い材料は基本的に装甲材に向きません。被弾・侵徹時に発生した応力により材料が硬化(変形余裕が無くなる)し、栓抜き(Plugging)が発生しやすくなるので。
2010-10-07 23:00:41@pk510bis あ。plugging failure ってのは、装甲板が型に押されて抜けちゃうように穴が開く貫徹状態の事ね。
2010-10-07 23:04:32@marman_band では、こういう素材で基本構造を作って、その周りに防弾素材を貼り付ける作り方はどうでしょう?重量がかさみそうなので、重量の制限を考えるとあまりよくなさそうに思うのですが。
2010-10-07 23:04:54@pk510bis 強いて言えば安くはできるよ。プラズマかなんかで板を切断→ハイドロベンダーで一定角に曲げる(この部分に効く)→合わせ溶接という加工方法なら。ただ、それが戦闘車両として合理的か否かについては疑問は残るけれども。
2010-10-07 23:08:12@pk510bis ざっくり言うと、破断強度が約91.7kgf/mm^2(=900MPa)程度の材料だよ?ってことです。
2010-10-07 23:13:21@marman_band そうでしたか。GTKもプロトタイプにしか使われなかったそうなので、AFVには適していないと判断されたのかもしれませんね。
2010-10-07 23:14:16