TRPGの「T」=「テーブルトーク」という言葉はどのようにして生まれたか

 「テーブルトーク」という用語の誕生経緯について、当事者である安田均さんの証言、近藤功司さんの発言をまとめました。当時の状況をうかがい知れる貴重な資料かと思います。  類似まとめがありましたが、当事者の発言のみを抽出した物が無かったので作りました。誰でも編集可にしておきます。レイアウトやテキスト加工などして頂けると嬉しいです。
ゲーム TRPG
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友野詳 @gmtomono
ちょっと目にしたツイートをきっかけで、安田ボスに「TRPGって社長が造語したんでしたっけ」と尋ねてみて教えてもらった話。 #TRPGの語源
友野詳 @gmtomono
伝聞なので箇条書きで。 「TRPG(テーブルトークRPG)という言葉を最初に「使った」のは、安田均およびウォーロックである」 #TRPGの語源
友野詳 @gmtomono
「当時の編集会議で、多摩豊さん、近藤功司さんと『コンピュータゲームと区別する用語が必要だなあ』という話になった」 「そこで色々相談した末に出てきた言葉だが、実は最終的に誰が言ったかは記憶にない」 (近藤さんとか覚えてらっしゃいます?)  #TRPGの語源
友野詳 @gmtomono
「後で調べてみると、テーブルトークには『食卓での雑談』という意味もあり、 それならこれでいいじゃないか、となった」 「後にスティーブ・ジャクソンに言ったところ、大笑いしつつ『いいんじゃない』と認めてもらったことがある」  #TRPGの語源 のだそうです。
友野詳 @gmtomono
……というわけだそうです。テーブルトークRPGって和製英語で、基本的には日本独自の用語なんですよ(^^)。  #TRPGの語源
友野詳 @gmtomono
考えてみれば、TRPGも、日本語で遊べるようになって三十年ほどです。最初に紹介した人間(安田均)が、いまだ最前線にいるってのは、常に身近ながら、あらためてすげえもんだと思いますがw、若いもんは頑張れ(オレも負ける気はないが^ω^)
友野詳 @gmtomono
しかしその一方、先ほど名前の出た多摩さん、ORGの大貫さん、うちの江川など若くして亡くなった方もおられて、ある程度、送り出してきたほうから、歴史を語り残してゆく、という作業も必要な時期になってきましたかね。できればそういう地道なことは誰か頼む。ぼく苦手。
近藤功司 @kondoukoushi
1980年代後半の状況として、コンピュータRPGではない、D&Dのような元々のRPGをなんというか決めた方がいいという問題があって、日本でいち早くRPGを紹介したタクテクス誌なんかでは、そこがあいまいでした。#TRPGの語源
近藤功司 @kondoukoushi
ちょうどその頃、日本ではファミコンのドラゴンクエストがリリースされた頃合いで、RPGの認識がコンピュータの遊びという理解が出来上がりつつあり、「出版社として、何かかっこいい名称を作って盛り上げていきましょうよ」という用語の整理を提案したわけです。#TRPGの語源
近藤功司 @kondoukoushi
それ以前の呼称としては、「RPG幻想辞典」(ソフトバンク)で、早川浩さんが、ボード型RPGという表記をしていて、ぼくらとしては「ちょっと違うかな・・・」という気分がありました。#TRPGの語源
近藤功司 @kondoukoushi
D&Dライクなゲームでは、マップが大きな役割を果たすけれども、その後出てきた世代のRPGでは、もう少しプレイヤーの自由度が上がっていて、口頭でのやりとりで時間と空間を自由に使うことができるようになってきていました。#TRPGの語源
近藤功司 @kondoukoushi
そこで一回原語に返って、コンピュータRPGと区別する用語を探してみたんだけれども、当時アバロンヒルに版権が移っていたルーンクエストなんかは、ペン&ペーパータイプいうような表記であったかと思います。またTSRのD&Dは、オリジナルらしく特別な呼称を使っていません。#TRPGの語源
近藤功司 @kondoukoushi
その思い出は大した話でもないので、省略するとして(聞きたいかな?)、それをウォーロックで使ったところ安田先生に大変好評、そのまま編集部が使う用語になりました。当時から、安田均先生は、業界をリードする評論家であり、かつゲーム文化の紹介者だったので影響は絶大です。 #TRPGの語源
近藤功司 @kondoukoushi
そうやって、テーブルトークRPGが、明快なポジションをアピールできたことは、なかなか良かったのではないかと思います。状況の整理は、いい用語から生まれるものです。 #TRPGの語源
近藤功司 @kondoukoushi
似たような用語としては、ゲームブックというのが挙げられます。これも、今では普通名詞と言っていいと思いますが、ジャンルを示す普通名詞というものは、あらかじめ存在するものではありません。#TRPGの語源
近藤功司 @kondoukoushi
パラグラフ選択型のストーリー進行を持つ本がブームになり、たとえば「火吹き山の魔法使い」(社会思想社)が登場したときに、そのシリーズタイトルは、アドベンチャーゲームブックであり、他社の類書はシュミレーションブックス、スーパーアクションゲームなどとバラバラな訳です。#TRPGの語源
近藤功司 @kondoukoushi
こういう表記を眺めながら、その分野をどういう風に取り扱うか決めていくのは、プロデューサの腕の見せ所なんですが、同時に、評論家の仕事でもあります。解説を書いたり、新聞や雑誌なんかでの論評を通じて、中立的な評論家の役割は小さくありません。#TRPGの語源
近藤功司 @kondoukoushi
皆さんは、不思議だと思ったことがありませんか? 普通、新聞表記だと、"player"は、プレーヤーになります。でも、テーブルトークRPGの世界では、プレイヤーですよね。こういうことを丁寧に決めていったのが、当時のウォーロック、シミュレータ等のメディアでした。#TRPGの語源
近藤功司 @kondoukoushi
ほかにも、ロールプレイング・ゲームを、ロールプレイ・ゲームにするかどうかで、一晩中議論したことなどは、自分にはいい思い出です。古い文献なんかだと、ロールプレーという表記も見つかるかもしれませんw #TRPGの語源
近藤功司 @kondoukoushi
そんなわけで、テーブルトークRPGという言葉について、誰が言い出した用語かと言うことになれば、安田先生指揮するところのウォーロック編集部ということになり、言葉を選んだのは誰かということであれば、ぼくというのが正解です。その言葉の由緒は、また今度ツィートしましょう。#TRPGの語源

コメント

kawonasi @kawonasi4989 2013年10月12日
 ( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー 「RPG幻想辞典」はいい本でしたね。
かずひろ @kazuhiro_art 2013年10月13日
それ以前の呼称としては、「RPG幻想辞典」(ソフトバンク)で、早川浩さんが、ボード型RPGという表記をしていて>まぁ雑誌の記事なんかではメタルフィギュア並べて戦闘時の位置関係を示してるような写真がよく載ってましたから、それもボードゲームっぽさを助長していたような気が。
深山エント @ksk_miyama 2013年10月13日
ゲームブック専門誌『ウォーロック』って結構重要な立ち位置だったんだなー。TRPG友達では私だけが買ってたなー。ところで多摩豊さん……あのまるっこい笑顔が忘れられない。〔TRPGの「T」=「テーブルトーク」という言葉はどのようにして生まれたか〕
Jun'ya Suzuki @JunyaTheSphere 2013年10月13日
1982年に『E.T.』を観て冒頭で子供たちが何やってるのか気になり、翌年ノベライズを読んだらそれが「D&D」である事を知り興味を持ち、85年に待ちに待った新和版が出てすぐ飛びついて遊びまくったけど、「ソード・ワールド」が出た頃に離れてしまって、TRPGと言う略称は最近まで知らなかった。「テーブルトーク」とは言ってたけれども。和製英語だったのか。
鞘次郎(sayajirao) @sayajir 2013年10月14日
テーブルトークRPGという造語の誕生に際しては、コンピュータRPGだけでなく、ライブ(アクション)RPGとの対比も意識されていたような。『ウォーロック』は翻訳版から日本版に移行してからの米田先生 @Brise_Marine による表紙が実にすばらしかった。中坊のころ一乗寺の恵文社へ買いに行ってたなぁ。
がこ (kuro_gako) @kuro_gako 2013年10月15日
あー、確かに最初は「ボード版RPG」もしくは「D&D」と呼んでた。 「ボード版シュミレーション・ウオーゲーム」と対比してそう呼んでいたんだっけ。  #TRPGの語源
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