【読み解きで】広瀬隆の「危険な話」を読む【クタクタ】
- WATERMAN1996
- 8064
- 0
- 1
- 0
長いツイートになるので結論を先に持ってきました。
広瀬隆「危険な話」を読んだ感想として。問題点は3つありました。ひとつは、事故や故障が発生することそれ自体を問題視し「あってはならぬこと」と断言していること。どんな機械でも壊れないことはありません。だからこそ保守が必要なのであり、大事故に発展する前に治すのが重要なのです。
2013-10-12 22:35:08@WATERMAN1996 ふたつは、個々の問題について追求する姿勢を欠いていること。専門家の話を聞くなりして、この故障はどのくらいのリスクなのかと確かめる姿勢を欠いていること。「あってはならぬこと」だから聞く必要もないと思っていたのかも知れません。
2013-10-12 22:38:52@WATERMAN1996 みっつ目は、原子力に関わる人達に対する蔑視の視線です。上から下までいい加減な仕事をしておりこのままでは大事故が起こるぞと言っているのです。
2013-10-12 22:41:54一点、書き足りないところがあったので追加。 私がこの本を読んで強く感じたのは、原子力関係者を「悪魔化」しているという事でした。 広瀬隆というジャーナリストはもともと陰謀を暴くという姿勢で本を書く傾向が強くあるのですが、原子力に対してもその姿勢を貫いているわけです。
2013-10-12 23:59:31@WATERMAN1996 第4章はまさにその視点で書かれているのですが、あいつもこいつも、テレビも新聞も原子力産業の関係者だと主張したとして、彼らが大事故を望んでいるわけはありません。むしろ安全に滞り無く原子力が運用されることを望んでいるはずです。
2013-10-13 00:03:45@WATERMAN1996 これは「軍人は戦争を望む」という素人が陥りがちな思考の類型ではないかと思うのです。なぜこうなってしまうのかというと、悪人は悪だくみをしているはずだという一種のトートロジーの結果ではないかと思うのですが…。
2013-10-13 00:07:45@WATERMAN1996 広瀬氏は当時でも一歩引かれてたと思うので、正面からとりくむなら高木氏かもしれません。
2013-10-13 00:05:34@WATERMAN1996 いまどき「危険な話」ですか。推進側はもちろん、反対側からも当初から間違いが多すぎると言われていた本ですよねえ。当時は意義のあった本ではありますが、広瀬隆氏のすごいマニア(アンチ含む)でもなければ、いまさら手をかけるのはどうかと。
2013-10-12 21:15:57@whitepandajp 私がこれの読み解きを行っているのは、間違いの指摘ではなく思考法を読み解く事を目的にしているのです。
2013-10-12 21:19:46広瀬隆「危険な話(文庫版)」を読む。ゆっくり読んでいくことにします。まず第1章「チェルノブイリで何が起こったか」第2章「実害の予測と現実」は割愛します。第3章「日本に大事故が起こる日」から読むことにします。
2013-10-12 09:55:48広瀬隆「危険な話(文庫版)」を読む。p.243「チェルノブイリ事故が起こったとき~実際にはソ連にも立派なECCSのあることが分かりました。我が国と同じ完璧なシステムだった。~作動したが間に合わなかったのでしょう。これを取り外していた、というストーリーになっていますが~」
2013-10-12 10:03:19@WATERMAN1996 広瀬隆「危険な話(文庫版)」を読む。明確な誤り。チェルノブイリでは事故を想定しタービンの慣性によってどれだけの電力を取り出せるかのテストが行われていた。そのためにテストの邪魔になる非常系の装置を止めていたということが明らかになっています。
2013-10-12 10:07:24@WATERMAN1996 広瀬隆「危険な話(文庫版)」を読む。チェルノブイリ事故においては、重要なのは非常系装置を止めていたことではなく、それ以外にも多くの運転違反や設備そのものの弱点、黒鉛減速炉の物理的特徴が複合的に絡み合ったという事でした。
2013-10-12 10:10:00@WATERMAN1996 広瀬隆「危険な話(文庫版)」を読む。p.245「日本原子力産業会議の会長、有沢広巳が緊急炉心冷却装置などは過重な装置であるからいらないと発言していた~「ある面だけ丈夫にしても安全上意味がなく無駄な投資だ」と、暴言を吐いています。」
2013-10-12 10:17:09@WATERMAN1996 広瀬隆「危険な話(文庫版)」を読む。これについては新聞記事からの伝聞情報であり、有沢広巳本人に話を聞かねば分からないでしょう。また有沢広巳は1896年生で当時90歳であり経済学者、統計学者であって原子力工学の専門家ではありません。
2013-10-12 10:21:25@WATERMAN1996 広瀬隆「危険な話(文庫版)」を読む。有沢広巳はWikipediaに記事がありました。 http://t.co/44Sonj9fpm どうもこの方に技術的な知見を求めるべきではないように思います。
2013-10-12 10:26:54@WATERMAN1996 広瀬隆「危険な話(文庫版)」を読む。p.248は玄海原発のECCS系ポンプ主軸折れの話です。1986年10/24熊本日日新聞の記事と思われます。ATOMICAに情報を見つけました。 http://t.co/F91E15b5ei
2013-10-12 10:40:41