@hitori_got ラブライブ一話を見て、特にすごいなーと思った事が一つあるので #メモ ミドルフェイズ中、PC(主人公:ほのかとその友人たち)が『特別な存在である』という描写が一切ない。
2013-10-19 21:54:20@hitori_got これから先、彼女らはその才能と熱意で持ってアイドル道を駆け上がって行くのだろう。だが、彼女たちはアイドルとして(あるいは、アイドル候補として)特別な者では全くない。全国制覇を狙う強豪校の期待の新人であったり、百年に一度の天才であったりはしないのだ。
2013-10-19 21:56:06@hitori_got もちろん、見いだされていないだけで彼女たちの中に巨大な才能が眠っているという事は充分にありえるのだが、それはEDまで描写されないのだ。
2013-10-19 21:58:39@hitori_got 彼女たちの"才能"であるとか、頂点を狙う”資格”のようなものは本編内で一切描写されない。その代りに丁寧に描写されるのは、主人公ほのかのモチベーションである。
2013-10-19 22:01:16@hitori_got それですら特別なものではない。ほのかのモチベーションは「大好きな学校を守りたい」「祖母や母から受け継いだ学校を残し、後に続く者(妹)にも引き継ぎたい」というものだ。だが、これは世界に一人だけ、ほのかにだけ許された動機ではない。
2013-10-19 22:03:38@hitori_got そも、守るべき対象である学校が「特別な存在」ではない。というより、進学希望者が少なくて廃校の危機に晒されるほど「取り立てて特別な所が”ない”」という事が丁寧に描写される。
2013-10-19 22:06:19@hitori_got だが、それでも、学校を守りたいというモチベーションは、特別でなくても、PCにとっては充分に大切なものだということはちゃんと提示される。
2013-10-19 22:07:32@hitori_got だが、廃校を撤回するべく立ち上がった彼女たちに、世界は優しい顔をしない。これで”廃校がなくなる”という確信というか、手ごたえというものは、まだない。どころか、否定される。
2013-10-19 22:09:21@hitori_got 理事長は、廃校推進者だし、その娘も状況を変えるほどのカードは持っていない。生徒会長という「特別な立場」に立っている生徒も、理事長の理屈に丸め込まれてアイドル部の設立を拒絶する。それは今いる生徒の生活を守るためという理屈も、気持ちも、わかるのだけども。
2013-10-19 22:11:36@hitori_got 「スクールアイドル活動によって廃校を阻止する」というPCの行動は、足がかりになるような成果も得られず、成功の確信もなく、特別さを見出してくれる大人もいない。始まる前から物語が終わってしまいそうで、途方にくれるところでミドルフェイズが終わる。
2013-10-19 22:15:43@hitori_got 満開の桜並木の中、ほのかと、その友人たちの3人だけ、観客のいない舞台…それでも、そこで繰り広げられる歌と踊りは「ああ、彼女たちは本物で特別なのだ」と納得させる説得力と力強さに満ちている。
2013-10-19 22:19:12@hitori_got それまでの、始まる前から終わってしまいそうな停滞感を吹っ飛ばしてくれる熱量!それがあの、3分そこいらの映像と音楽の中にある。1話のエンディングは、シナリオ構造的には「クライマックス」に位置する存在なのだろう。
2013-10-19 22:22:32@hitori_got 3DCGの動きのなめらかさとか、作画技術とか、歌唱力とか、細かい事は解らん。現実のアイドルと比べてどうなのかも知らない。だが、彼女たちの物語があそこから始まって、前に進む力を持っているという事が十全に分かった。
2013-10-19 22:24:50@hitori_got アイドルの歌と踊り、つまり「ライブ」はこのアニメの心臓と言える売りの部分なのだろう。ミドルフェイズでPCのライブの特別性をとりたてて煽らずに、クライマックスで直にぶつけてくるという事は、その中身にそれだけ自身があるのだろう。自信だけでなく、実もある。
2013-10-19 22:29:30@hitori_got …いやー、アイドルとかアニメに詳しくないのでどうすごいのか上手く表現できないけど、とにかくすごかった。エンディング入った時に「あ、キテルキテル、時代始まってる!」って鳥肌が立った。
2013-10-19 22:31:34