「モローとルオー -聖なるものの継承と変容-」 RATTAさんの感想メモより

モローとルオー -聖なるものの継承と変容-(パナソニック汐留ミュージアム ) ペンギンのRATTAさんによる感想メモです。すごく面白かったのでまとめました。 RATTAさん、いつか是非一緒に絵を見に行きましょう~。
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RATTA @norapen

昨日汐留観たモローとルオー展・感想メモ モローの油彩、図版でみたときは、全面光沢を持った画面と思っていたが、実物はというと意外に思えるほどマットなところが混在していて、それが「効いてる」感じがした。揮発油と乾性油の混合比とか、ものすごく研究していたんだろうな…と思った。(続

2013-10-23 12:37:57
RATTA @norapen

承前)展示の後半で「油絵下絵」という試し書き的で抽象絵画のようにも見える断片が数点展示されていたんだけど、それとかまさにそういうオイルの乾燥速度と変化のプロセス=最終的にどういう仕上がりになるのか?を確認するための習作なのだと思った。

2013-10-23 12:48:32
RATTA @norapen

承前)最初のコーナーは、モローのアトリエと題されていて、画学生だった時期のルオーの作品が展示されている。この時期は、思っていたより色は控えめで、薄く溶いた絵の具を重ねた作品が多く、モローとルオーは師弟ということが頷ける内容。

2013-10-23 12:58:10
RATTA @norapen

承前)ふたつめのコーナー・裸体表現のあたりから、ルオーの名前を見聞きした時にイメージされる作風の作品が並び始め、師弟の往復書簡展示を挟んだ先、「聖なる表現」のところに展示されていたルオーの「聖顔」の素晴らしかったこと。

2013-10-23 13:06:29
RATTA @norapen

承前)誰が言ったか忘れたけど「絵の具という泥を色にまで高めた」という、ルオーに対する讃辞そのものが眼の間にあるという。 色成分で比較したら「生な絵の具」と変わらないのかもだけど、でもチューブから出してそこに盛ったというのとは何かが違っているというか。う〜、うまく言えん…。(--;

2013-10-23 13:11:25
RATTA @norapen

承前)その次の、マチエールと色彩のコーナーにはさっき触れたモローの「油絵下絵」が5点ほど見られる。展示室のプレートにもあったけど、これだけみたら抽象画。偶然が生み出す結果を見るということでいえば、ミショーやポロックと実はそう違ってないのかも?…って乱暴か(^^;

2013-10-23 13:24:32
RATTA @norapen

承前)このコーナーは、ルオーのキリスト教的夜景」の色彩も強く印象に残ってる。オレンジ(カドミウム系?)、エメラルドグリーン、ウルトラマリーン的な青。どれもこれも強い色なのに、喧嘩せず、それぞれの色がそれぞれの場所に必然をもって存在している。

2013-10-23 13:29:26
RATTA @norapen

承前)次のコーナーでは、一角獣やサロメの為の習作など、モローの繊細な作品が展示されている。ふだんは、描き込んでいるところと、大胆に省略かけているところのバランスに目を奪われることが多いのだけど、ひとつ前のコーナーで、色彩を意識させられたせいか、今回は色にも目が向いた。

2013-10-23 13:41:49
RATTA @norapen

承前)強く太い輪郭線のルオー、繊細な描線のモロー。一見した作風は大きく異なるから、全然別の系譜のものとしてみてしまいがちだったけど、色というものへの意識やアプローチは、すごく近いといことをここでハッキリ認識した。これは展示が巧いんだろうな。

2013-10-23 13:44:36
RATTA @norapen

汐留のモローとルオー展、昨日は平日だったからか、混雑もなく大変見やすかった。展示点数は70点ほど。こちらは12/10まで。http://t.co/jp9MRu1OxZ

2013-10-23 13:54:46
RATTA @norapen

汐留のモローとルオー展と、千葉市美術館のルオー展は相互割引やってて、汐留の半券を千葉で提示すると一般で200円引きだそうです。 千葉の半券を汐留で提示だと100円引きなので、両方見るひとは、先に汐留、あとから千葉がお得。但し千葉の会期は11/17までなので、要注意。

2013-10-23 13:57:55
RATTA @norapen

しかし、モローの作品がこれだけ来ているのに、大原にあるようなタイプの水彩が一枚も無いのは、モローファンとしては、ちょっと寂しかった。(ガッシュとパステル併用が1点あったのみ)展示意図を思うと仕方ないのかもだけど。

2013-10-23 14:04:12
RATTA @norapen

あと、パリのモロー美術館を取材した短い映像が会場内のモニタで流れてました。装飾品が事細かに描き込まれたモローの大作が、都美館でやってる団体展みたいに段掛けされてるんですねえ(・・; 沢山見られるのはうれしいけど、実際、その場にいったら、なんか息苦しくなりそうな気もしますた。

2013-10-23 14:09:32
RATTA @norapen

そだそだ、汐留所蔵のルオーの作品のどれだったか、絵の具の中に微量なんだけど、光を反射する微細な粒状のものが混ぜ込まれていたんだけど、あれは何を入れてたんだろうか。ホント微量だけど、あるとないとでは、画面の見え方違うはず。

2013-10-23 14:17:24
RATTA @norapen

汐留のモローとルオー展の感想メモ、たぶんこれでおしまい。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。m(_ _)m

2013-10-23 14:18:10